フジクラ 「VENTUS HB」 重要ポイント

・フジクラが、人気の「Ventus」ラインにユーティリティー用シャフトを追加。

・「Ventus HB Blue」の打ち出し特性は低~中弾道、かつ低スピン。

・突き抜けるような低弾道と低スピンが特徴。

・価格は200ドル。

「Ventus」はフジクラの歴史の中で最も成功した製品の1つであると言っても過言ではない。その勢いを考えると、同社が「Ventus HB」ユーティリティー用シャフトをラインナップに追加したのは自然の流れだ。

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「Ventus」の背景

シャフトの世界には奇妙な法則がある。ゴルフクラブと同じように、シャフトの売上は通常リリース後の最初の年に最も高くなる。ただし、PGAツアープレーヤーはギアの交換に慎重なため、ツアーでの使用率は2年目まで動かないのが通説だ。

フジクラ「Ventus」は市場に出て2年目になるが、トレンドに逆行している。ツアーでの使用が増え続けているだけでなく、小売りの面でも堅調だ。

というのも、2020年最初の半年で2019年の「Ventus」シャフトの販売数を超えてしまったのだ。

さらに、「Ventus」の売上げは最初の18か月ですでに「ATMOS TS」の最初の3年間より25%増を達成している。だが、決して「ATMOS」が飽きられたというわけではない。

ツアー面では「Ventus」の使用は増え続けていて、その証拠に最近のイベントでは40人ものプロが参加している。

フジクラは「Ventus HB」を追加リリースすることにより、この勢いを新しいカテゴリーに拡大したいと考えているのだ。

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「VENTUS HB」ユーティリティー用シャフト

「Ventus HB」は、元祖「Ventus」のデザインに忠実に従っている。

シャフト全長にフルレングスの超高弾性70トンピッチ炭素繊維を使用した『VeloCore』の長所と『超低トルク(X-flexモデルでは1.8程度)』が兼ね備わる。

重要なのは、この設計によってねじれが最小限に抑えられ、ボールをしっかり中心で捉えることによりドライバー(今回はユーティリティー)がよりやさしくなることだ。

シャフトの先端近くにある『VeloCore』ラベルを探してほしい。『VeloCore』は、実際の「Ventus」デザインの象徴であり、フジクラがシャフトでこれほど成功した理由を物語っている。

確認のため、「Ventus HB」は「Ventus」ドライバー用シャフトと完全に同じではないことを記しておく。

ユーティリティー版『VeloCore』を短いシャフトでも機能させるため微調整を加え、ユーティリティーの深い入射角とそれに伴うクラブのすべりを考慮した策がしっかりと講じられている。


ユーティリティー用シャフトの見直し

「Ventus HB」2モデルの詳細に移る前に、ユーティリティー用シャフトに何を求めるのか明確にする必要がある。

そんなことを考えるのは初めて?

ユーティリティーフィッティングを行う予定がなくても(大丈夫、ほとんど誰も行っていないので)、ユーティリティーにたまたま付随したシャフトにこだわる必要はない。フィッティングの有無にかかわらず、シャフトを後回しにするのは避けたいところだ。

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意図的な最適化

クラブフィッティングでは、話題はしばしば「打ち出しコンディション」の最適化に集中する。それが悪いことではないのだが、バッグの中のユーティリティーやロングアイアン、ハイブリッドなど各クラブの目的に沿って、意図的に行った方がなお良い。

シャフトは、主にティーオフで使用されるドライビングアイアンまたはロフトの立ったユーティリティー用になっているか?その場合、より低い弾道やランが出るシャフトなら心配ない。

ミッドロフトやロフトの寝たユーティリティー、もしくはグリーンに乗せる目的で打つ場合、目的は飛距離ではなく、距離が残っていてもスコアメイクにつながる打ち出し角やスピン量、および降下角の適切なバランスを見つけることにある。深くて柔らかく、グリーンを捉えられるだけのパワー。この響きが私は大好きだ。

新作「Ventus HB」ラインでは、各200ドルで2つのオプションを提供するが、ここでも正しくフィッティングすることをお薦めする。


「VENTUS BLUE HB」

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「Ventus Blue HB」の特徴は、「Ventus」ウッドシャフトの特性を反映している。EI(剛性)カーブの特徴は、元祖「Speeder」に似た中央セクションの柔らかさでシャフトを振り下ろす際に大いに機能する。

「Ventus HB」2モデルのうち、「Ventus Blue」は、8種のフレックスと重量の組み合わせが可能で、より多くのゴルファーにマッチするだろう。オプションは64グラムのR2(ソフトレギュラー)フレックスから始まり、102グラムの10Xで最大となる。

フジクラは標準フレックスモデルの打ち出し角とスピン量を中程度に、SとXを低打ち出しと中スピンに分類している。

フレックスや重量によって飛距離は多少異なるかもしれないが、2つの「Ventus」ユーティリティー用シャフトのうち『Blue』の打ち出し特性はやや高く、スピン量は少し多く、最終的には長い距離からでもより柔らかい着地が期待できる。


「VENTUS BLACK HB」

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フジクラによると、「Ventus Black HB」は“ツアーレベルのヘッドスピード”のために作られているという。これには解釈の余地があるが、「Ventus Black HB」は初心者向けではないため、ある程度のスキルが必要だ。

「BLACK HB」のオプションは、9TX(96グラム)と10TX(105グラム)の2種類。TX(Tour extra-stiff)は、「Black HB」モデルが標準Xフレックスよりも硬いことを示す。

通常ユーティリティ用シャフトの重量は70グラム程度が上限だ。

これら詳細をつなぎ合わせると、「Ventus BlackHB」を使いこなすために必要なレベルがお分かりいただけると思う。

同じ重量とフレックスを比べると、「Black HB」のEI(剛性)特性は手元と中央が少し直線的で、「Ventus Blue HB」よりもかなり硬いことが分かる。「Ventus Black HB」の方が、より低く強いボールの飛びが実現できるはずだ。

これに対応できるヘッドスピードを持っているならば、「Ventus Black HB」はストロングロフトユーティリティーまたはハイブリッドに理想的なオプションとなるのではないか。


「VENTUS HB」スペックと価格

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「Ventus HB」シャフトは、直径が0.370インチのパラレルティップモデル。これらは、市場に出回っているほとんどのハイブリッドやユーティリティーに適合するはずだ。ロングアイアンで使用するには、0.355インチまで先端を細くすることができる。

「Ventus HB」シャフトは、フジクラが抱える600の『Charter Dealer(チャーター・ディーラー)』を通して購入することができる。価格は200ドルだ。