ニューヨークに本社を置く投資会社、「KPSキャピタルパートナーズ」が、アディダスからテーラーメイドゴルフを約446億円で買収したのは2017年のこと。

そして今、「ニューヨーク・タイムス」によると、「KPSキャピタルパートナーズ」はテーラーメイドゴルフの売却先を探しているようだ。

記事を読み進めてみると、KPSは「モルガン・スタンレー(アメリカ・ニューヨークに本拠を置く世界的な金融機関グループ)」を通じてテーラーメイドゴルフを売却するようで、その売値は約2,100億円に及ぶとのこと。

成立すれば、テーラーメイドは競合のキャロウェイ(時価総額約2,846億円)やタイトリストの親会社であるアクシネット(約3,308億円)に並ぶという。

これは、投資家のように“安く買って高く売る”という投資会社の“イロハのイ”だから、別にビックリすることでもない。KPSが(基本的には現金で約210億円という)安値で買収したことを考えれば、売却額約2,100億円なんて価格は相当な利益と言える。

非公開の企業は通常、こうした状況を細かく伝えることはない。そのため、売却先に関しての噂はそれほどないが、そうした会社の名前を聞くのはそれほど先ではないように思う。

2020年第三四半期のゴルフ市場は、クラブ、バッグ、シューズ合計で約1,050億円を超えた。これは、パンデミックの影響によるブームという見方もできるが、四半期で2度目、そして第三四半期に限れば初のことなので注目の数字。

用品市場は比較的安定しているように見えるが、これはKPSがテーラーメイドの売却を検討する上で明らかに影響していることが予想される。

本件に関しては詳細が分かり次第、改めてお知らせする。



※下記は「ニューヨーク・タイムス」による記事を翻訳したものだ。

独占:テーラーメイド売却へ

DealBookによると、「KPSキャピタルパートナーズ」がゴルフ用品メーカー、テーラーメイド売却を「モルガン・スタンレー」に依頼したとのこと。

KPSは4年前にアディダスから約446億円で買収しているが、今回の売却額は約2,100億円以上となる可能性があるという。モルガン・スタンレーとKPSは本件についてコメントを控え、テーラーメイドはノーコメントのようだ。

ウッズ復活。2017年にアディダスがテーラーメイドをKPSに売却したのは、ゴルフ人気が低迷しアディダスがシューズとアパレルの販売に再び専念しようとしたからだった。(以来、リーボックブランドの売却するためJPモルガン・チェースを指名)。

KPSがテーラーメイドを買収した頃は、ナイキの撤退によりクラブ契約を探していたタイガー・ウッズと契約合意しており、ウッズは契約時、再起に苦戦していたが2年後にはマスターズで優勝している。

テーラーメイドでは、ダスティン・ジョンソン、リッキー・ファウラー、ロリー・マキロイなどとも契約しているが、同社CEOのデビッド・アベレス氏は昨年、ウッズとの契約はブランドの「強さと成長にとって重要な要素」とコメントしている。

パンデミックさまさま。ソーシャルディスタンスがゴルフに好影響を与えている。2020年第三四半期のゴルフ用品市場は1,050億円に達し、前年比で18%アップ。この前に、これほどの水準に達したのは2008年のことで、ウッズが故障やスキャンダルで欠場する前にメジャーで優勝した最後のシーズンだった。


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