ご存知だと思うが、あなたも目にしたことがあるはずだ。日々色々な商品が、ツイッターやインスタグラムのフィード上を賑わせているが、そういった商品は、時にプロアスリートやセレブ、そしてインフルエンサー的な人たちによって宣伝されている。でも、その商品はそうした話題性に見合っているのだろうか?もう少し深堀してみよう。

 

ゴルファーが語っていることは?

CNCミーリング100%のパターが149ドルと知ったら、スコッティ・キャメロンも要チェックだろ?

約20リットルのジョッキに入ったマヨネーズを売ることで知られる倉庫型店舗のコストコが、初めてゴルフクラブを発表した。同社が、3年前に15ドルのゴルフボールでゴルフ界を席巻したことを覚えている方もいるだろう。そして、今度は『カークランド シグネチャー KS1』パターで衝撃を与えようとしている。

追伸 コストコ会員になることをお忘れなく。

 

商品エクスパート

私の名前はデーブ、パターに問題を抱えている。10年以上に渡ってMyGolfSpyでパターについて語ってきており、実際のところ、これまで数百本(おそらく数千本)のパターをテストしてきた。

 

話題になるワケは?

オリジナルの『カークランド シグネチャーボール』は、間違いなくこの20年間で最も話題となったゴルフ用品だ。コストコでバカ売れし、商品棚に並べることすら難しかった。

だから、そのボールを発売した同じ会社が149ドル、しかも100%ミルドのパターをリリースするとなれば、話題騒然となると考えておいた方が良い。

巷には、コストコが本気でゴルフ用品業界に参入しようとしているという声があるが、このパターはまだ序の口に過ぎないだろう。話は、高評価のブランドが太刀打ちできない価格のウェッジ 、さらにはドライバーにまで及んでいる。生き抜くのは大変ってことだ。

注目される理由とは?

・このパターに関するリック・リールズの動画が再生回数22万5,000回を超えた。

・GolfWRXがカークランド KS1パターの舞台裏の記事を掲載。

・コストコの初回入荷は数時間で完売。

・KS1パターがeBayで230ドルの値がつき販売された


話題性を検証する

これまで、私たちは149ドルで100%ミルドのパターができるなんて不可能と思わされていた。スコッティ・キャメロンのパターが399ドルする世界では考えられないことだからだ。

コストコの『カークランド シグネチャー』をよく知らない方のために簡単に説明すると、コストコがナショナルブランドよりも同一かそれ以上の品質で、お得感があることを保証した製品が、(コストコユーザーにとって非常にお得な)『カークランド シグネチャー』だ。スコッティ・キャメロンと同等かそれ以上かと言えば、言い過ぎだろうか。

私のようなパター通なら、そのお得感はすぐにわかる。今回のパターは、市場を牽引する商品の半値(厳密には37.5%)だし、150ドルで100%ミルドのパターは他に存在しない。

確かに、他のブランドも同等価格のパターを「ミルド」として市場に投入しているが、そうした商品は「ミルドフェース」の“鋳造”だ。「ミルドっぽい」というだけで、「ミルド」ではない。

コストコならこうしたパターであればもっと安く製造できただろう。同社は鋳造の方が安いのにミルドを選択。そして、スタンダードのピストルグリップの方が安価なのにスーパーストロークのグリップを装着した。

可変ウェイトの追加コストもかかる(ウェイトキットは30ドル)。そしてパターは箱付きだ。

安っぽく感じる価格帯で、細かいディテールでプレミアム感を演出している。全ては、普通のゴルフビジネスなら破綻するほど利益率が非常に少ないビジネスモデルの賜物というわけだ。

では、このパターは安物っぽい打感なのだろうか?という質問にお答えしよう。

私は、MyGolfSpyにいる10年間で多くの安価なパターをテストしてきたが、この『KS1』パターはそれとは一線を画す打感のパターだ。

私のようにベティナルディ好きで気取った感じのパターにうるさい人でも、このパターを使うことに抵抗はないだろう。少なくとも、話のテーブルには十分に乗るはずだ。

コストコがパター市場を席巻するとは言わないが、カークランド シグネチャーのブランドはそれなりに影響力を持つだろう。コストコで買い物をしない人ならバカバカしく聞こえるだろうが、ネットでチェックして欲しい。

ファンページがあるほど、コストコ好きがいるのだ。もし住んでいる街にコストコがあるなら、きっとコストコ好きはいる。あなたも、その一人になるかも知れないのだ。

ネット販売における『KS1』パターは、2週間で3度も完売した。

最近の記憶では、ここまでの需要を生み出したパターは他にないだろう。主流のゴルフ用品市場は基本的に足踏み状態だが、会員限定のコストコにおいて、購入が一人2個の決まりだとKSパターを商品棚に並べることすらできない。

何事もタイミングが大切で現状では需要が供給を上回っているが、これは今のクラブメーカーでは考えられない。

このパターに非常に大きな注目が集まっている理由は、コストコの熱心なファン層とライトゴルファーにある。他のパターなら価格も大切だろうが、ここまで早く売れるとも思えない。

新作パターはいつでも店頭を賑わすが、記憶に残るものはどの程度あるのだろうか?今回のパターが次の2ボールパターになるとは言わないが、主要メーカーが600万人のコアゴルファーに注力している間に、コストコは新作モデルをあまり買うことがない1,800万人ほどのエンジョイゴルファーにアプローチする方法を見つけたように見える。


話題性に見合ったパターか?

結論

このパターは、話題性とカークランド シグネチャーの理念に見合ったものだと言える。

今回コストコは350ドルのミルドパターを150ドルで発売した。もちろん、粗探しもできるだろうがコストコの『カークランド シグネチャー KS1』パターは、この価格帯では、ずば抜けて良いパターと言えるだろう。

また『KS1』パターは、カークランドのゴルフボールに匹敵するまでとは行かないだろうが(市場には安い鋳造パターがある)、今夏の人気商品にはなりそう。

絶対に試してみる価値はあるし、期待外れになるとも思えないが、仮に気に入らなくても問題なんてない。いつでも、コストコの100%保証の返品制度を利用すれば良いからだ。


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