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コストコに行ったらまとめ買いするよね。これはウェッジにも言えることだ。

カークランド「Signature(シグネチャー)」ウェッジは、52度(ギャップウェッジ)、56度(サンドウェッジ)、60度(ロブウェッジ)の3本セットとなっている。

我々が実施した2021年の『ウェッジテスト』で試したモデルで、その結果に驚かされた。今回はそこで我々が明らかにしたことをお伝えする。


カークランド「Signature(シグネチャー)」ウェッジについて

カークランド「シグネチャー」ウェッジはブレードタイプのウェッジで、クリーンでクラシカルな見た目をしており、ミルドフェースとなっている。シャフトはトゥルーテンパーのウェッジフレックスのみで、選べない。

またこのウェッジには、バウンスとグラインドを選ぶこともできない。お手頃価格のこのウェッジセットは、一度の即買いでセッティングできるようにデザインされており、コストコでしか買えないことになっている。


高評価

・クリーンな見た目のブレードタイプウェッジ

・適正価格

・番手間のロフトは問題なし

・ミルドフェース


低評価

・シャフト、ロフト、グラインドは選べない

・他のウェッジにあるようなスピン性能は乏しい


テスト方法

カークランド「シグネチャー」は、35名のゴルファーが弾道測定器「GCクワッド」を使った2021年のウェッジテストの対象クラブだった。テスターは、不均衡さをなくすため全員がタイトリスト「Pro V1」ボールを使用。最終データを集計する際、異常値は排除した。

また、カークランド「シグネチャー」は、ヘッドスピードが異なるプレーヤーでもテストし、フェースに水分を含んだ状態でもテストを実施した。


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カークランド「シグネチャー」ウェッジレビュー

ウェッジのパフォーマンスをチェックする上で、我々は「スピン」、「正確性」、「一貫性」という3つの主要素をテストしたが、カークランド「シグネチャー」は「スピン」のスコアで最も苦戦し、「一貫性」において最高の成績を収めた。


スピン

カークランド「シグネチャー」ウェッジのスピンスコアは100点中の75.8点。一方、2021年ウェッジテストの最高点はタイトリスト「ボーケイSM8」の93.8点だった。

カークランド「シグネチャー」ウェッジのスピン性能は平均レベルで、『グルーブinグルーブ』テクノロジーやスピン量を向上させる性能も特に特徴はない。また、フェースが濡れた状態だと、スピン量をキープしにくいようだ。


正確性

カークランド「シグネチャー」ウェッジの正確性スコアは100点中の80.1点。真っ直ぐ飛ばすことにおいては、特に問題がないが、距離をコントロールすることにおいては、いくつか課題もある。

ウェッジを評価する上で、飛距離のコントロールは最も重要な機能の一つとなるが、カークランド「シグネチャー」は、他モデルに追随するレベルではない。


一貫性

「一貫性」は、カークランドのウェッジが他のウェッジよりも際立っていた部分で、このウェッジの購入を検討しているなら強みとなる。なお「一貫性」のスコアは100点中84.9点だった。

ショットが不安定でスピン量も気にしないいなら、このカークランド「シグネチャー」にはあなたが求めるテクノロジーが詰まっているはず。「一貫性」は、プレーヤーがショットを安定させるのに役立つが、それを求めていれば、の話だが。

スピン量が常に少ないことは問題だが、安定した飛距離を保てることはテスターにも好評だったな。


総合的な性能

カークランド「シグネチャー」の総合スコアは、100点中80点だった。比較として、テーラーメイド「ミルドグラインド3(MG3)」は最高スコアの90.3点、また点数が低かったウェッジの平均点は74〜76点というところだった。

まとめると、カークランド「シグネチャー」は我々の期待通りのパフォーマンス。セッティングに必要なウェッジの穴を3本セットでしかもお手頃価格で埋めてくれる。

しかし、スピン量が少ないことと距離のコントロール性能がイマイチという点において、あなたのスコアを激変させてくれるレベルの代物ではない。


テスターのフィードバック

カークランド「シグネチャー」ウェッジに対するテスターの意見は様々だった。このウェッジの「見た目」と「打感」の素晴らしさに驚かされたというゴルファーもいれば、データでも分かるように飛距離コントロール性能の問題をすぐに指摘したゴルファーもいた。以下に、重要だと思われるテスターの意見の一部紹介する。

・シャフト、ロフト、グラインド、またバウンスが選べないことで、幅広いゴルファーが使用することが難しい。カークランドがこのウェッジのために製造したターゲットに合うなら、メリットを得られるだろう。

・このウェッジは、クラブフェースに水分が付着した状態だとパフォーマンスが極端に低くなる。フェースが濡れている状態の、50ヤードのショットでは、スピン量が40%も軽減している。

・「飛距離」はカークランド「シグネチャー」の強みだ。テスターの中には、このウェッジの「飛距離」は他モデルよりも良かったという者が数名いた。しかし、「飛距離」はウェッジにおいてあまり必要なものではないということに気づいた方がいい。

・芯を外したショットでも「打感」は良いが、センターを外した時のミスには弱い。

・グリーン周りでの反応は、MyGolfSpyの2021年ウェッジテストにおける他のプレミアムウェッジほど印象的ではなかった。

・第一印象という点において、カークランド「シグネチャー」ウェッジは多くのゴルファーにとって衝撃的だった。


MyGolfSpyの見解

まとめ

カークランド「シグネチャー」ウェッジは、皆さんがお買い得品を手にしたという気持ちにさせてくれる。一方、「飛距離」と「一貫性」は安定しているものの、「スピン」と「正確性」には欠けている。

結局のところ、我々が認識しなければならないのは、「高品質の商品とサービスをできる限り低価格で提供する」というコストコのミッションステートメントにある。

もし、あなたが求めているものがこのステートメントであるなら、カークランド「シグネチャー」はしっくりくるだろう。


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Q&A

カークランドのウェッジはルール適合か?

ルール適合。USGAルールに適合しており、どのトーナメントでも使用可能だ。


カークランドのウェッジはどのウェッジに似ているか?

カークランド「シグネチャー」ウェッジは、Sub 70「JB」やウィルソン「Staff Model」に似ている。ブレードタイプで、シャフトとロフト、グラインドのオプションが限られるウェッジなら、全体的に一番カークランドにマッチしていると言えるだろう。


カークランド「シグネチャー」ウェッジは鍛造か?

カークランド「シグネチャー」ウェッジは鍛造ではない。このことが、「打感」に一貫性がなく、さらにはイマイチだったと語ったテスター数名のフィードバックに繋がった可能性はある。鍛造ウェッジは、製造する上で追加コストがかかるのだ。