キャロウェイが“カッパーの波”に乗ってきた。

同社は、限定モデルとして「Apex Ai200」と「Apex Ai300」アイアンの『ブラッシュドカッパー仕上げ』を発表。どうやら最近は、「プレミアムなゴルフクラブ=重厚で個性的な金属の風合い」という流れが定着しつつあるようだ。


キャロウェイ「APEX Ai300」アイアンのカッパー仕上げモデル。競技志向(上級者向け)に向けた打感と操作性を備える、限定仕上げ仕様。

もちろん、文句を言うつもりはない。このカッパー(銅)仕上げ、正直かなりカッコいい。しかも、キャロウェイだけがこの潮流に乗っているわけじゃない。

テーラーメイド、ミズノ、ボーケイなど、多くのメーカーが「カッパー仕上げ」を取り入れており、それも納得の理由がある。

なぜなら、「映える」からだ。


「3度目の正直」カッパー仕上げで再び注目集める限定モデル

キャロウェイ「APEX Ai200」アイアンのカッパー仕上げモデルを構えた構図。AI設計の高初速フェースと中空構造が、安定した弾道を実現する。

限定仕上げというのは、ビジネスとして非常にうまい戦略だ。実際、「Apex Ai」シリーズでもすでに似た展開を見てきた。

最初に登場したのは標準モデル。続いて、よりダークな雰囲気を求めるゴルファー向けに「ブラックシャドウ」エディションが登場した。

そして、今回が第3弾「カッパー仕上げ」だ。

もちろん、すべての仕上げが発売時に揃っていれば理想的だが、この段階的な戦略は、初代モデルを見送った人、ブラックシャドウでも決めきれなかった人たちを、最終的に“温かみのあるヴィンテージ感”で振り向かせる絶妙なやり方だ。

価格は1本あたり230ドル、7本セットで1,610ドル。標準モデルより価格はやや高めだが、デザインに価値を見出すゴルファーにとっては納得の設定だろう。

消費者が「色の違い」にお金を払う意思があるなら、メーカーがそれに応えるのは当然の流れと言える。


パフォーマンスはそのままに

キャロウェイ「APEX Ai200」アイアンのカッパー仕上げモデル。上質なバックフェースデザインとAI設計による寛容性が魅力の中空構造。

「Apex Ai」シリーズの性能についてはすでに詳しく紹介してきたので、ここではテクノロジーの詳細は割愛する。

要点だけまとめると、「Ai200」(中空構造の「競技志向(上級者向け)飛び系」アイアン)も「Ai300」(キャビティ構造のやさしさ重視モデル)も、いずれもキャロウェイの『Aiスマートフェース』と『フォージド455フェースカップ』を搭載。

初速、安定性、打感に優れた仕上がりになっている。

今回のカッパー仕上げは、その性能には一切手を加えていない。クラブそのものはこれまでと同じ。ただし、そのルックスは、同伴プレーヤーが思わず目を奪われるレベルだ。


キャロウェイ「APEX Ai300」カッパー仕上げアイアンを上から撮影。精密なフェースミーリングと構えやすいトップラインが特徴の競技志向(上級者向け)モデル。

“限定”は本当に限定かも?

キャロウェイは今回のモデルを「数量限定モデル」として発表している。ゴルフ業界でこの言葉が使われるとき、それは「売れ続ける限り生産される」という意味だったりする。

しかし、今や特別仕上げは人気の的。中でもカッパーは、今もっとも注目されている仕上げだ。それだけに、今回のモデルも早々に姿を消す可能性は十分ある。

「Apex Ai」シリーズに興味はあるけど、購入を迷っていたというゴルファーにとって、カッパー好きなら今回こそがベストなタイミングかもしれない。

ただし、ラウンド仲間に「そのアイアン、どこで買ったの!?」と聞かれること請け合い。

キャロウェイ「Apex Ai200」「Apex Ai300」ブラッシュドカッパーアイアンは、1本230ドルで販売中。


「APEX Ai200 Copperアイアン」の番手は、I#4~9、PW、AWの全8本。

I#6~9、PWの5本セット。I#4、I#5、AWは単品。


「APEX Ai300 Copper」アイアンの番手は、I#4~9、PW、AWの全8本。

I#6~9、PWの5本セット。I#4、I#5、AWは単品。

2025年6月19発売。


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