キャロウェイ「JAWS Raw(ジョーズ ロウ)」ウェッジ拡充の主要ポイント

・「JAW Raw」ウェッジシリーズのアップデート、刷新、そして拡充

・新しいハイトゥモデルを採用

・さらなる「フルフェース」溝とソールグラインド、そしてレフティ用のオプションも追加

・価格は179.99ドル。発売日は4月7日

※日本価格は27,000円(税込)。発売は4月14日


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キャロウェイの新しい「JAW Raw」ウェッジの追加発売には良い部分がたくさんあるが、とりわけ注目なのは、キャロウェイが今回「シリーズ拡充」と表現している点だろう。

目を引くネーミング、アップデート、アップグレード、そして機能追加はなく、キャロウェイはシンプルに、ウェッジのありのままを伝えている。


キャロウェイ「JAWS Raw(ジョーズ ロウ)」ウェッジ拡充 – どういうことか?

キャロウェイは昨年の夏に「MD5」の後継モデルとして「JAWS Raw」ウェッジシリーズを投入した。

発売時のシリーズは、ロフト角とグラインド、バウンス角の組み合わせが17種類。17もあれば、誰でも何かしらフィットすると思うだろうが、キャロウェイが今回の拡充で、それ以上の選択肢を用意したというわけだ。

この選択肢の多さなら自分に合ったウェッジが見つからないということはないだろう。

キャロウェイでは、この「JAWS Raw」シリーズを“スピンマシーン”と呼んでいる。

「JAWS Raw」みたいなネーミングだと、ウェッジ全体がノーメッキだと思ってしまうかもしれないが、そうではない。ノーメッキなのはフェースだけ。このノーメッキとキャロウェイ曰く業界で一番アグレッシブな溝を組み合わせることでより多くのスピン量を生み出すという。


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お伝えしたように、今回はシリーズ拡充で、「JAWS Raw」シリーズは新たに20モデルが加わった。新たに追加されたのは人気の高いハイトゥ形状から『フルフェース溝』、新しい『ソールグラインド』、そしてレフティ用のブラック仕上げまでと多岐にわたる。

ご覧の通り、あっと驚くものや革新的なものはない。しかし、ウェッジは、ロブウェッジだと特定のグラインドとバウンスが望ましく、ギャップウェッジやサンドウェッジとは全く違うものを求めるものだ。求めるものがわかっている限り、選択肢があることでショートゲームを少し楽にすることができる。

あるいは少なくとも、もっと楽しくはなるだろう。


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「JAWS Raw」フルトゥとフルフェースについて

最近、ハイトゥウェッジ、というかキャロウェイ風に言うとフルトゥウェッジが欠かせない存在になっている。アイアンのテクノロジーは、高打ち出しと「寛容性」の向上を実現するために、重心をより低くすることに注力してきたがフルトゥはその逆を行っている。

トゥを高めにするとフェースエリアが広がって安心感が増すが、ロジカルに言うと、重心が高くなることで弾道が低くなり、弾道をコントロールすることが可能になるのだ。

そしてキャロウェイの新しい「JAWS Raw」フルトゥウェッジは、新しい『ソールグラインド』と『フルフェース溝』を搭載している。

ハイトゥウェッジと言えば、クリエイティブなゴルファーに多用性をもたらすが、特にフェースを開くことが多いゴルファーなら、よりその恩恵を受けるだろう。


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「『Jグラインド』は、ヒールからトゥにかけてかなりの丸みがあり、ヒールも削られている」と語るのはキャロウェイのウェッジ&パター・シニアマネージャーのパトリック・ドーソン氏。「適度に、ディボット跡を残しながら…ショットの多用性とバンカーでの『寛容性』を優先させるプレーヤーに向いている」。

「JAWS Raw」フルトゥウェッジはロフト角54度から60度までがラインナップしており、バウンス角は10度という設定だ。

一方、フルトゥウェッジがイマイチという方なら、スタンダードの「JAWS Raw」シリーズには『フルフェース溝』のオプションもある。また、特に「Zグラインド」と「Sグラインド」というフェースを開くのに適したグラインドになっているあらゆるロブウェッジにも『フルフェース溝』が採用されている。


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さらに、超易しい「Wグラインド」も『フルフェース溝』が採用されているが、これは一見すると、おかしく感じられる。

「『Wグラインド』でフェースを開くことなんてあるの?という疑問が湧くかも知れない」とドーソン氏。「まぁそうじゃないかも知れないが、この『Wグラインド』は非常に寛容性が高いので、ともかくフェース全体に溝があった方が良いと思うはずだ」。

フルフェース溝が採用されているのは、「Zグラインド」と「Sグラインド」、そして「Wグラインド」の58度と60度のロブウェッジのみとなっている。


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新しい「Cグラインド」

昨年夏に「JAWS Raw」が発売されたとき、「Cグラインド」は採用されなかった。シリーズにおける主役は、多くのゴルファーに最適だった「Zグラインド」だったのだ。

「『Cグラインド』は常に上級者向けのグラインドだ」とドーソン氏。「特徴は三日月型のローバウンスであらゆる箇所が削られている。実のところ『JAWS Raw』のローンチ以降、ツアーでは存在しているグラインドだった」。

最終的にキャロウェイでは、ザックリを軽減するためにリーディングエッジを少し削り、「Cグラインド」に若干の改良を施している。


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「これにより(「Cグラインドの改良」)、スイングがシャロー(鋭角)なゴルファーや地面が硬い場面で魅力的になるだろう」とドーソン氏。「フェースをやや開き、若干トゥダウンさせて、ややアップライトに構えるトゥダウンショットの際、今回のトゥ部分のグラインドは非常に大切。グリーン周りのバンプ&ランショットにも向いている。『Cグラインド』はそういう状況でパーフェクトだ」。

そんな「Cグラインド」は、バウンス角8度でロフト角54度、56度、58度、そして60度のスタンダードな「JAWS Raw」でラインナップしている。

さらにキャロウェイは、前作でロブウェッジしかなかった「Xグラインド」でロフトオプションを追加している。「Xグラインド」は同社の「JAWS Raw」シリーズにおいて最もハイバウンスで一番ワイドソールとなるが、キャロウェイではロフト角54度と56度を追加。

前述したローバウンスで非常に高い多用性の「Zグラインド」は、同社が最も扱いやすいとしており、これは58度と60度のラインナップ。今回のシリーズ拡充で60度が追加されている。


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レフティ(左利き)向けの「ブラックプラズマ」

イケてるモデルや特別な仕上げ、あるいは限定版のカッコ良いモデルになると、レフティは蚊帳の外となるが、キャロウェイは、ここまでお伝えしたものについて特段言及していないので、左右のモデルがあると言って良いだろう。

しかし、今回キャロウェイでは具体的に「JAWS Raw」のレフティ向け「ブラックプラズマ」をラインナップしている。

これにより、レフティの方でも「Sグラインド」の「ブラックプラズマ」(52度、56度、60度)を選択肢とすることができるようになった。また「Z」、「X」、「W」の「ブラックプラズマ」なら60度のモデルもある。


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「ブラックプラズマ」仕上げは、基本的に「PVD(物理蒸着法)」や「DBM(ダイヤモンド・ブラックメタル)」に変わって普及している「QPQ(クエンチ・ポリッシュ・クエンチ)処理」が施されている。

これの特徴は業界標準の「PVD」よりも耐久性に優れていること。また、「DBM」に近い耐久性があるので、数回打ちっ放しで使った程度では摩耗する心配がない。


キャロウェイ「JAWS Raw」シリーズ拡充:スペック・価格・発売時期

というわけで、「シリーズ拡充」は、「JAWS Raw」シリーズに追加された手堅いモデルを表すという点でドンピシャな言葉であることは明らかだ。

もちろん、手堅さは新製品が発売されるほどのワクワク感はないが、これで、ウェッジのニーズの穴を埋めるモデルを見つけることはできるはずだ。


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「JAWS Raw」のシリーズ拡充における純正シャフトは、メンズモデルのスチールだと「True Temper Dynamic Gold Spinner(トゥルーテンパー ダイナミックゴールド スピナー)」(115g)でカーボンなら「Project X Catalyst(プロジェクトX カタリスト)」(80g)。グリップはラムキン「UTX charcoal(UTX チャコール)」となっている。

レディースモデルは、「UST Recoil(USTリコイル)」カーボンシャフトとラムキンの女性向け「Comfort(コンフォート)」グリップが装着されている。

価格は、既存シリーズと同様、新たな追加モデルも179.99ドル。発売日は店舗でもネットでも4月7日となっている。

※日本価格は27,000円(税込)。発売は4月14日