試す。検証する。そして、真実を伝える。
それが、私たちMyGolfSpyの使命だ。ゴルフギアの「本当の価値」を、データと実測テストに基づいて伝えること。ゴルファーであるあなたが、より良い選択をし、ゴルフを前に進めるための情報を届けること。私たちは17年間にわたり『Most Wantedテスト』を実施・改良し続けてきた。ただし、ギア選びに必要なのは“データだけ”ではない。そこで生まれたのが、毎年恒例の『Editor’s Choice Awards』だ。※本記事はクラブ&ギアに加え、2025年を象徴した出来事・ブランド・トレンドも含めて選出している。2025年、私たちの記憶とテストに最も強く残ったクラブ&ギアが、ここにある。年間最優秀ストーリー:ローリー・マキロイ、悲願のキャリアグランドスラム達成
ゴルフファンがこの瞬間をどれだけ待ち望んでいただろうか。ローリー・マキロイが、最後のひとつ「マスターズ」でメジャー全制覇を成し遂げた。
まさに10年越しの悲願達成。
だが最終日は、いきなり1番でダブルボギー。さらに13番でも崩れ、優勝が遠のきかけた。
それでも、プレーオフでジャスティン・ローズを下し、ついにその瞬間が訪れる。最後のパットがカップに沈んだ瞬間、マキロイはその場に崩れ落ち、安堵の表情を浮かべた。
4大メジャーすべてを制覇した男子選手は、マキロイを含めてわずか6人。
この偉業により、彼はゴルフ史上“トップ10”に名を連ねる資格を手にしたと言っていいだろう。
2025年のマキロイは、これまで以上に賛否が分かれる存在でもあった。だが、あのマスターズ制覇の瞬間ばかりは、誰もが彼を称賛せずにはいられなかったはずだ。
17年にわたり挑み続け、何度も心の壁にぶつかってきた舞台。その“重圧”をついに乗り越えた姿には、ゴルフファンの多くが心を打たれたに違いない。
年間最優秀ブランド:L.A.B. Golf
一見すると“突然のブレイク”に見えるかもしれないが、L.A.B. Golfの成功は決して一夜にして築かれたものではない。
このブティック系パターブランドは、10年以上にわたって着実に市場に食い込んできた。そして昨シーズン、L.A.B. Golfはニッチブランドとしては異例の知名度を獲得。2025年は、その勢いが一気に爆発した年となった。
JJ・スポーンの全米オープン制覇がブレイクのきっかけと思われがちだが、実際にはその瞬間を迎える前から、L.A.B.はすでに“パターブランド市場で第3位”という確固たる地位を築いていたのだ。
その影響力を裏付ける証拠がほしい?
いまや多くの大手ブランドが「ゼロトルク」や「低トルク」パターを続々と投入している現状を見れば、L.A.B.の存在感は一目瞭然だ。
この流れにまだ乗っていないメーカーも、時間の問題だろう。
老舗ブランドまでもがL.A.B.の技術を“真似し始めた”という事実。それこそが、彼らが本物である証なのだ。
年間最優秀テクノロジー:ゼロトルクパター
ゼロトルクパターは、決して新しい発明ではない。そして、L.A.B. Golfが最初に開発した技術というわけでもない。
だが、このテクノロジーの概念をここまで広めたのは、間違いなく彼らだ。
そして市場の動きを見れば、今後この恩恵を受けるのはL.A.B.だけではないことは明らかだ。今年のはじめ、私たちはこう記した。
“ある技術が本物かどうかは、模倣と競争によって証明される”。
まさにその通りの展開になった。
たった1シーズンのうちに、ゼロトルクパターを展開しているブランドは「ほんの数社」から、「展開していないブランドがわずか」という状況に変わったのだから。
ドライバー部門:タイトリスト「GT3」
今年のテストで上位にランクインしたドライバーの中でも、特に注目を集めたのが「GT3」だ。
ルックス・打音・打感の3部門すべてで満点評価を獲得し、テスターから圧倒的な支持を集めた。とにかく「打ちたくなる」そんな魅力にあふれた1本だ。
いまやカーボンクラウンは各社当たり前のように採用しているが、タイトリストはその一歩先を行った。軽量素材の性能を引き出しつつ、“チタンのような打音と打感”を実現したのだ。
それは、単に飛ぶだけではなく、タイトリストに期待される「プレミアムな体験」を決して損なわない、完成度の高さを物語っている。
ミニドライバー部門:テーラーメイド「R7 Quad」
もし今年が“ゼロトルクパターの年”ということに異論を唱えるとすれば、間違いなく“ミニドライバーの年”だった。
2025年は複数のブランドがこのカテゴリーに参入したが、その中で最も完成度の高い1本を生み出したのは、やはりテーラーメイドだった。
伝説の「R7 Quad」を彷彿とさせるデザインは、往年のファンを魅了するノスタルジー要素満載だが、このモデルの本当の価値は、その見た目以上に「実力」にある。
ティーショットでの高い安定性、さらにフェアウェイからでも十分に使える操作性。このカテゴリーに求められる性能を、見事に体現した1本だ。
フェアウェイウッド部門:タイトリスト「GT1」
かつて「Tシリーズ」は、中ヘッドスピードのゴルファー向けと見なされていたが、「GT1」はその枠を超えた存在だ。
もちろん従来のターゲット層に対しては引き続き高い性能を発揮しつつ、「もっと高さがほしい」と願うあらゆるゴルファーに応える設計となっている。
特に注目すべきは、ストロングロフト仕様の「GT1」がPGAツアーで予想外の人気を集め、実際に使用するプロが増えたこと。
その流れを受けて、新たに「GT1 3Tour」がラインアップに加わった。
ハイブリッド部門:PING「G440」
クラブ選びは、時に悩ましく、そして不安もつきまとう。
どのメーカーを選ぶべきか?いつものブランドにこだわるべきか?それとも、新たな一歩を踏み出すべきか?
過去17年にわたるテストを通じて、私たちが学んだのは、特定のカテゴリーで際立った強さを見せるメーカーが、確かに存在するということ。
そして、ハイブリッドにおいてPINGはまさにその筆頭だ。新作「G440」は、PINGが長年積み上げてきた信頼と実績の最新形。
やさしさ・安定性・そして“抜群の性能”を求めるなら、このモデルから試してみるのが正解だ。
ユーティリティアイアン部門:テーラーメイド「P-UDI Bomber」
正直言って、テーラーメイドさん、これはあなたたちの“最高傑作”かもしれない。
限定モデル「P-UDI Bomber」は、構想から仕上げまで、すべてが一級品。
1940年代の軍用機をイメージしたというそのデザインは、リベット風のパネル装飾から、まるで別世界から来たかのような“ボンバージャケット仕様”のヘッドカバーに至るまで、とにかく“クール”の塊だ。
さらに、つま先部分に入ったクラシックな「TaylorMade One」の筆記体ロゴ、そして“1番アイアン”という潔さもたまらない。
もしグレン・ミラーかトミー・ドーシーの78回転ドーナッツ版(レコード)でも一緒に付いていたら、もう完璧だった。
競技志向(上級者向け)アイアン部門:スリクソン「ZXi7」
スリクソンというブランドは、普段から大げさな表現を使うタイプではない。だからこそ、新しい「ZXi」シリーズを発表した際に彼らが語ったこの言葉は、強く印象に残っている。
「アイアンの素材工学において、史上最大の革新」それが、新たに導入された『i-Forging(アイ・フォージング)』製法だ。
それが本当に“史上最大”かどうかはさておき。
「ZXi7」が今年の『競技志向(上級者向け)アイアンテスト』で圧勝したのは事実だ。「正確性」「寛容性」の両部門で最高評価。飛距離も十分。
さらにツアーでの活躍も加わり、「ZXiシリーズ」全体の完成度は極めて高い。
もうスリクソンを「過小評価されているブランド」と呼ぶ人はいないだろう。いまや、アイアン界を代表する存在として、堂々とその地位を確立している。
競技志向(上級者向け)飛び系アイアン部門:タイトリスト「T250」
ついに登場!
「T250」は、タイトリストファンやフィッターたちが待ち望んでいた“理想の競技志向(上級者向け)飛び系アイアン”だ。
従来モデルに搭載されていた『MAX IMPACTテクノロジー』はそのままに、賛否が分かれていたプラスチック製のキャビティバッジを取り除き、デザイン面でも、飛び系カテゴリーを求めるゴルファーの期待に応える“精悍なルックス”へと進化を遂げた。
もともと性能面では高い評価を得ていたシリーズだが、「T250」はついに見た目と機能の両方を兼ね備えたモデルとして完成。
久々に“タイトリストで最も人気のアイアン”になる予感が漂っている。
初・中級者向けアイアン部門:キャロウェイ「ELYTE HL」
このクラスは、どのブランドも本気で開発に取り組む“激戦区”。
そのなかで「最高の1本」と評価されるのは、決して簡単なことではない。
そんな中、「ELYTE HL」はまさにその名にふさわしい。いや、それ以上の“エリート級”のパフォーマンスを見せてくれた。
アイアンにおいて最も大切なのは、「正確性」。そしてこのモデルは、調整なしの標準仕様でも、抜群の精度を発揮する。
さらに『ハイローンチ設計』により、高く上がってグリーンでしっかり止まる弾道も実現。理想的な打ち出しができずに悩んでいるゴルファーにとって、まさに頼れる1本になるはずだ。
初心者~中級者向けアイアン部門:ミズノ「JPX 925 ホットメタル HL」
「Hot Metal」シリーズは、ミズノにとって大きな転機となったモデルだ。
“上級者向けブランド”というイメージを超え、より幅広いゴルファーに向けた性能で新たな評価を築いてきた。
そして、「JPX 923」でスタートした『HL(High Launch)』ラインを継承・進化させたのが、この「JPX 925 ホットメタル HL」。初心者~中級者向けに求められる基準そのものを、さらに引き上げた存在といえる。
高い寛容性だけでなく、打ち出しの高さとグリーンでの止まりやすさを両立。
「球が上がらない」「グリーンに止まらない」と悩むゴルファーにとって、このアイアンは大きな武器となるだろう。
ウェッジ部門:クリーブランド「RTZ」
ウェッジというクラブは、ゴルフクラブの中でも最も“形が変わらない”存在かもしれない。
ニブリックやブラスターと呼ばれていた時代から、ハリー・バードンやボビー・ジョーンズが使っていた時代を経ても、基本的な構造はほとんど同じだった。
そんな“常識”を覆したのが、クリーブランドの新作「RTZ」だ。形状こそ従来のウェッジだが、素材はまったく新しい。
「Z-Alloy(ゼット・アロイ)」は、打感の柔らかさと溝の耐久性を両立しながら、軽量な特性によって余剰重量を生み出せるため、ヘッド内部の最適な重量配分が可能に。鋳造・研磨・ライ角調整などの加工性も兼ね備えている。
しかも、サビない。“素材”という観点で、ウェッジに革新をもたらした希少なモデルだ。
ブレードパター部門:トミーアーマー「Impact No.2」
いまどき、“手頃で使える”パターに出会うのは、そう簡単じゃない。だが、思いがけない伏兵が現れた。
2025年版『Most Wanted ブレードパター』のトップに輝いたのは、トミーアーマーの「Impact No.2」。
その高いパフォーマンスと優れたコストパフォーマンスは、まさに突出していた。パッティンググリーンで結果を出すのに、決して大金をはたく必要はない。
このモデルが、その証明だ。まずは自分の目で確かめてみてほしい。
マレットパター部門:ウィルソン「Infinite Buckingham(インフィニティ バッキンガム)」
今年の「ベストマレットパター」にウィルソン「Infinite Buckingham」が選ばれて驚いた?
それなら、ここ数年のパター性能テストを見逃していたのかもしれない。このモデルが初登場したのは2021年。以来、私たちの『Most Wantedテスト』で毎年のように安定したパフォーマンスを記録してきた。
そして今年。
発売から4年が経ち、しかも価格は129ドルというエントリーモデルが、ついに頂点に立った。
驚いたのはゴルファーだけじゃない。ウィルソン自身も想定外だったようで、急増する需要に対応するために英国から追加在庫をかき集めたという。
とはいえ、答えはシンプルだ。
この「Infinite Buckingham」も、「Tommy Armour Impact No.2」と同じく、高価じゃなくても、美しくなくても、有名ブランドでなくてもいい。
大事なのは、入れること。
ゼロトルクパター部門:L.A.B. Golf「OZ.1i」
2025年、「OZ.1i」はゼロトルクパター部門の頂点に立った。
今年はパター市場で「ゼロトルク」が大きな話題をさらい、売上面でも旋風を巻き起こした年。その中で、「OZ.1i」は頭ひとつ抜けた存在だった。
このモデルは、L.A.B. Golfの中核技術である『Lie Angle Balance(ライ角バランス)』を搭載しながら、よりクラシカルな見た目を採用。
過去のL.A.B.製パターの“独特な見た目”に戸惑っていたゴルファーも、このラウンドマレット形状には惹きつけられたようだ。
さらに、「OZ.1i」ではL.A.B. Golf初となる「ステンレススチール製インサート」を採用。デザインと性能のバランスが絶妙で、これがトップに選ばれない理由なんて、どこにもなかった。
ゴルフボール部門:マックスフライ「Tour X」
PGAツアーで量販店のプライベートブランドのボールが使われることなど、ほとんどあり得ない。たとえそういう例があったとしても、それは週末にプレーしない下位選手に限られるのが通例だった。
だが、マックスフライ「Tour X」はその常識を覆した。
「ディックス」のプライベートブランドであるこのボールは、2024年の開幕前にレクシー・トンプソンと契約した時点でもすでに驚きだったが…。
さらに2025年にはベン・グリフィンが「Tour X」を実戦投入し、チーム・マックスフライ入り。その結果、今季2勝。
そしてグリフィンは、ライダーカップ出場候補にまで名を連ねる存在へと躍進した。
“ブランド名”ではなく、“実力”で評価される。そんな時代の象徴的な1球かもしれない。
トレーニングギア部門:The Stack System(スタック・システム)
“効果がある”と謳われながら、実際には結果が伴わない製品も多いこのカテゴリー。
そんな中で「The Stack System」は、確かな成果を出し続け、しかも年々進化を遂げている。
すでに「初速トレーニングギア」としてはトップクラスの実績を誇るこの製品だが、近年は「パッティング練習機能」を追加。
そして今年はさらに、「スタックレーダー」というショット記録用レーダーを新たに搭載し、ショートゲームの距離感を鍛える『ウェッジング機能』も追加された。
もはやこれは、単なるトレーニングギアではない。
ゴルフ全体のレベルアップをサポートする、総合的なゲーム改善システムへと進化しつつある。
グローブ部門:forelinksgolf(フォーリンクスゴルフ)
forelinksgolfは、プレミアムカブレッタレザーのゴルフグローブに“革命”を起こしたわけじゃない。“再発明”したわけでもない。
それなのに、なぜこのグローブが「Editor’s Choice」に選ばれたのか?
理由はシンプル。誰がどう見ても、これは“本当に良いグローブ”だからだ。
革は柔らかく、手にぴったりフィット。まるで素手のような感覚なのに、数ラウンド使ったくらいではまったくヘタらない。
実際に、テストで使った1枚目のグローブは、120ホール以上をプレーした今でも、見た目もフィット感も、着け心地も新品同様だ。
たったひとりで、親の家の寝室からこのブランドを運営している若者が作ったとは思えないクオリティだ。
距離計部門:ブッシュネル「X3Pro Link」
長年にわたり、距離計はほとんど進化がなかった。正確だけど、どこか退屈。便利だけど、決して“賢い”とは言えなかった。
その常識を変えたのが、ブッシュネル「X3Pro Link」だ。
このモデルは、フォーサイトの弾道計測器と直接連携。プレーヤーのスイングデータを活用し、ラウンド中にリアルで正確なクラブ選びのアドバイスをしてくれる。
これこそまさに、“スマートな距離計”だ。
ゴルフシューズ部門:PAYNTR「87 SC」
2022年〜2023年にかけて、PAYNTRが生み出した名作シューズの完成度は、並のメーカーなら“超えるのは不可能”と感じるほどだった。ではどうやって、その上をいくのか?
答えはこうだ。
世界トップレベルのゴルファーを開発チームに迎え、予算に一切の制限を設けず、“とにかく最高の1足”を作ることだけに集中する。
その結果、生まれたのが「PAYNTR 87 SC」。快適性、安定性、グリップ力、そして汎用性。そのすべてが高次元で融合した、まさに最高レベルのゴルフシューズだ。
これ以上を求めるのは、きっと難しい。
個人用弾道計測器部門:ガーミン「Approach R50」
これまでの個人用弾道計測器には、どうしても超えられない壁があった。
本格的なゴルフシミュレーターとして使おうとすると、外部モニターやPC、配線類が必要で、手間もコストもかかる。
ガーミンはそのすべてを、一台にまとめてしまった。
Approach R50」は、大型タッチスクリーンを搭載した、オールインワンの弾道計測器兼ゴルフシミュレーター。
本格機能とシンプルな操作性の“いいとこ取り”で、それでいて価格も比較的リーズナブル。まさに、“次世代の練習ツール”と呼ぶにふさわしい1台だ。
DTC(直販)ブランド部門:Vice Golf
直販ブランドとしてゴルフボールで一気に人気を集めたViceは、その実績にとどまることなく、2025年さらなるステップへと踏み出した。
今年はついに、メタルウッド、アイアン、ウェッジ、パターといったフルラインナップのクラブをリリース。
価格は大手ブランドと比べて大幅に抑えられており、コストを重視するゴルファーにとって魅力的な選択肢となっている。
もちろん、同社の原点である「ボール」で築いてきた品質と性能へのこだわりはそのまま健在。
Viceは、“価格を超える価値”を提供し続ける直販ブランド(DTC)の代表格へと、着実に成長を遂げている。ベスト・コラボ部門:コブラゴルフ × チポトレ
年初にマックス・ホーマがコブラと契約したとき、それが彼の大好きなファストフード店「チポトレ」とのコラボにつながるなんて、誰が想像しただろうか。
とはいえ、実現してしまったのが「COBRA x Chipotle」コラボ。ブリトーをテーマにしたヘッドカバーやシャグバッグは、ロジックを超えて“楽しい”を形にした逸品だ。
ゴルフ界のコラボは今や珍しくないが、ここまで振り切った“遊び心”は別格。“意味がなくても最高にクール”!そんなコラボの新基準を打ち立てた。
ベスト・トレンド部門:限定ギアの大流行
コラボ同様、“限定ギア”もゴルフ界では決して新しい存在ではない。だが2025年、このカテゴリーはまさにすべての分野で爆発的な盛り上がりを見せた。
テーラーメイドは、メジャー仕様のスタンドバッグやヘッドカバーで大成功。
キャロウェイはテーマ別の「Chrome Tour」コレクションを展開。
Viceは季節限定シリーズを投入し、コブラゴルフもスペシャルヘッドカバーで参戦。
さらにはブリヂストンまで、“パブスト”や“うずらの卵”といった奇抜なデザインで存在感を発揮した。
メジャー記念モデル、ポップカルチャーとの融合、ホリデー仕様。各ブランドがユニークで、遊び心にあふれた限定ギアを次々とリリースし、“シャークウィーク”から“季節のイベント”まで、あらゆるものがゴルフギアのテーマになった。
この流れ、もっと続いてほしい。
カムバック・オブ・ザ・イヤー:ミズノ
「ミズノがカムバックした」と言うのは、少し大げさに聞こえるかもしれない。
でも、ちょっと耳を貸してほしい。
近年ミズノは、これまで強みとは言えなかった分野で一定の成功を収めてきた一方で、“競技志向(上級者向け)”の領域ではやや存在感を失っていたとも言える。
そんな中で登場したのが、「Mizuno Pro Signature Series」。
このシリーズの誕生により、ミズノは明確に“上級者回帰”を打ち出した。
製品ライフサイクルの長期化、左利き用ラインナップの拡充。上級者市場への本格的な再参入を象徴するような取り組みが並ぶ。そのクラブは、より多くのプレーヤーにとって手が届きやすく、そしてかつてないほど美しい。
ベスト・ニューカマー部門:forelinksgolf(フォーリンクスゴルフ)
「Editor's Choice」グローブに選ばれたforelinksgolfは、実はブランドとしても“今年最も注目すべき新星”にふさわしい存在だ。
創業者は、ベトナム移民の家庭に生まれた25歳のタイラー・グエン。
彼がこのブランドを立ち上げたきっかけは、「売れないほどひどいグローブを作ってしまったこと」だった。
最初の製品が納得いかず、市場に出すのをやめてゼロからやり直し。
ビジョンを曲げずにサプライヤーを見つけ出し、そこから生まれたのが「cabsoft(キャブソフト)」グローブだった。
タイラーに一度会えば、誰もが彼を好きになる。少しでも話せば、応援せずにはいられなくなる。
SNSを駆使してブランドを広げる姿はまるでベテランのようだが、本人いわく「カメラの前に立つのは本当に苦手」。
それでも、彼は自分のやり方で、着実にゴルフ業界の中で存在感を築きつつある。
こういう人が、もっとゴルフ界に増えてほしい。
メンズアパレル部門:Johnnie-O(ジョニー・オー)
なぜこのブランドが、いまだ“隠れた存在”のままなのか?正直、不思議だ。
Johnnie-Oは、デザインから仕立てまで、間違いなくゴルフアパレル界でもトップクラスのクオリティを誇っている。
冗談抜きで、ここのクォータージップは“地球上でいちばん快適”と断言できるほど。しかも、遊び心ある楽しいパターンから、普段使いしやすいシンプルな無地デザインまでラインナップは幅広い。
着心地とスタイル、どちらも妥協しない“いいとこ取り”のブランドだ。
レディースアパレル部門:UNRL(アンロール)
UNRLは、ここ最近ゴルフシーンに鮮烈なインパクトを与えた新鋭ブランドだ。
メンズラインの完成度はすでに高く評価されているが、女性向けアイテムにも同じ情熱とこだわりが注がれているのが嬉しい。
特にスカートの仕上がりは秀逸で、女性スタッフの間でも“つい毎回選んでしまう”ほどの着心地とデザイン性を兼ね備えている。
これは単なるアパレルじゃない。“本気で選ばれるゴルフウェア”としての存在感を放っている。
限定デザイン・ゴルフボール部門:キャロウェイ「Turnbox」コレクション
2025年、キャロウェイは限定モデルの主軸を「Chrome Soft」や「Supersoft」ではなく、「Chrome Tour」シリーズにシフト。
中でも最高の仕上がりだったのが、「Turnbox」コレクションだ。
このデザインは、ゴルフの名物ともいえる。“妙に高いのに、なぜかうまい”ターン時の軽食(ホットドッグなど)へのオマージュ。
3オーバーでハーフを終えたときに食べる、あのジャンクな味の“ありがたさ”を見事に表現している。
そう、最高のデザインというのは、プレーの合間に感じるささやかな幸せを、ちゃんと祝福してくれるものだ。
“完璧に焼き上がったターンドッグ”ほど、ゴルフの楽しさを象徴するものはない。




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