・コブラゴルフが人気の「3Dプリント」パター3モデルのカウンターバランス版を発リリース。

・マレットタイプは38インチシャフトを採用し、LA Golfの『ディセンディング・ロフト・テクノロジー』フェースインサートを搭載。

・発売日は3月14日、メーカー希望小売価格は349ドル。※価格：¥49,500（税込）


2024年はコブラゴルフにとって大きなパターリリースの年だった。昨年登場した「3Dプリント」パターシリーズと「ヴィンテージ」パターシリーズを合わせると、その数は約20モデルにも及ぶ。

大手パターブランドでも、年間で20モデルを展開するのは極めて異例なことだ。

コブラゴルフのような小規模なパターブランドにとって、年間20モデルをリリースするのは、まさに伝説的な快挙と言っても大げさではない。

2025年のコブラゴルフのパター展開は、これまでより控えめな印象だ。2024年の20モデル展開とは対照的に、今年はわずか3モデルのみ。

ただし、その3モデルは全てがカウンターバランスのロングパターであり、2024年に発表された“最先端の3Dプリント技術”を採用している。

新作はわずか3モデルのみだが、もしかするとその中に、あなたのバックにぴったりの1本が見つかるかも知れない。


コブラのカウンターバランス構造

コブラ「アゲーラ」「アゲーラRS」「スーパーノヴァ」3Dプリントパターのフルレングスビュー

コブラゴルフのカウンターバランス「3Dプリント」モデルの設計は、一般的な手法を採用している。

まず、シャフトを38インチに延長。これにより、通常のグリップ位置で握った際に、シャフトの一部とグリップが手の上に余る仕様になっている。

この余分なグリップとシャフトの重量が、ヘッドの重量を相殺する役割を果たす。カウンターバランス設計の目的は、ストローク中のパターの安定性を高めることにある。


コブラ「3Dプリント」カウンターバランスパターのスペック表。モデル名、ホーゼル、トウハング角度、シャフトオフセット、利き手、長さの情報を表形式で表示。

一般的にカウンターバランスのヘッド重量は、通常の長さのパターよりも重くなることが多い。

しかし、カウンターバランスによって全体のバランスが取れるため、ヘッドが極端に重く感じることはなく、むしろ安定性が向上する。

もし純正のウエイト設定が自分に合わない場合でも、別売りのソールウエイトを追加することでヘッド重量の調整が可能だ。


LA GOLF「ディセンディング・ロフト・テクノロジー」

コブラ3Dプリントパターのフェースインサートとロフトテクノロジーのディテール

『ディセンディング・ロフト・フェース・テクノロジー（DLT）』パターの普及には、ブライソン・デシャンボーの影響が大きいと言えるだろう。

独特なクラブ選びで知られる彼は、この『DLT』フェースを使用した初のトッププレーヤーであり、その利点について積極的に語ってきた。

『DLT』フェースはもともとSikがデザインしたもので、その後、LA GOLFが買収。現在はコブラゴルフがライセンス契約を結んでいる。

（間違ってないはず…）

とにかく、『DLT』フェースにはロフト設定が4つある。「304ステンレススチール」フェースの一番上のロフト角は4度で、そこから1度刻みで減っていきフェース下部ではロフト角が1度になる。

このロフト角を減らしていく目的は、インパクト時のパターフェースのロフトを最適化することにある。

もしストロークによってロフト角を増減させてしまっても、「DLT」フェースがその影響を補正し、一貫した転がりを実現するというわけだ。


「3Dプリント」構造

コブラ「スーパーノヴァ」パターのトップビューとソールのカーボン構造

今回の新作パターのもう一つ注目すべき点は、コブラゴルフの「3Dプリント」パターシリーズに組み込まれているということ。その名の通り、今回のモデルは「3Dプリント技術」が採用されている。

コブラゴルフの開発陣は、従来のパター製造方法では不可能だった形状や構造を「3Dプリント」テクノロジーで実現しているのだ。

コブラゴルフは、「3Dプリント」された「ナイロンラティス構造」と「ステンレススチールのフレーム」、そして「カーボンクラウン」を組み合わせた複合素材構造を採用。この構造により、他社では実現できない方法で重量配分と高い安定性を生み出している。

テクノロジーに関して言えば、コブラゴルフの「3Dプリント」パターは市場で最もハイテクなパターの一つと言える。


進化し続けるパターラインナップがさらに広がった

コブラ「アゲーラ」「アゲーラRS」「スーパーノヴァ」3Dプリントパターのトップビュー比較

今回のモデルは、完全な新作というよりラインナップの拡充に近い。しかし、この3つの新しい「3Dプリント」カウンターバランスパターは、コブラゴルフのパターシリーズにおいて大きなプラスとなるだろう。

「3Dプリント」構造に興味がありながらも、カウンターバランスによるさらなる安定性を求めているなら、ついに新しい選択肢が登場したということだ。

「3Dプリント」の 「アゲーラ」、「アゲーラ RS」、「スーパーノヴァ」は、3月中旬には店頭に並ぶ予定だ。雪に覆われた地域に住んでいるゴルファーにとっては、ちょうどラウンドを再開するタイミングかもしれない。


コブラ「アゲーラRS」3Dプリントパターのソールと重量配分デザイン

コブラの最新テクノロジーやカウンターバランスが気になるなら、数か月後に是非チェックして欲しい。

「3Dプリント」の「AGERA （アゲーラ）」、「AGERA RS（アゲーラRS）」、「SUPERNOVA SUPERNOVA （スーパーノヴァ）」のシャフトは「KBS CT TOUR CHROME」。グリップは、「スーパーストローク 3.0 PT 17”CUSTOM BLACK COLORWAY」。

発売日は2025年3月（予定）。価格は¥49,500（税込）。

コブラの「3Dプリント」パターやその他のモデルの詳細は、コブラゴルフ ホームページまで。