・ミズノ「M.Craft OMOI(M.クラフト オモイ)」パターシリーズに3モデルが追加

・新ブレードとマレットは、重め のヘッドウエイト設計が特徴

・全モデル鍛造1025鋼からミーリング(削り出し)されたパター

・8月24日に350ドルにて発売

※日本での「M.CRAFT OMOI」 パターの価格は、1本¥47,300(税込)、2023年10月発売(予定)。


mizuno,ミズノ,m_craft_omoi,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ,新製品

ミズノの「M.Craft OMOI」パターラインナップに3つの新しいモデルが追加された。これにより、「OMOI」パターは、3つのブレードと3つのマレットパターの全6モデルとなった。この新モデルには、確実に人気を引く特徴がいくつか隠されている。

中でも、センターシャフトのレフティーの方には朗報だ。

では、新モデルの話に入る前にミズノ「M.Craft OMOI」のストーリーをおさらいしてみよう。


「M.Craft OMOI」といえば重いヘッド

mizuno,ミズノ,m_craft_omoi,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ,新製品

2022年、ミズノは人気の「M.Craft」パターシリーズの最新作として、初代「OMOI」パター3モデルを発売した。「ミズノ」と言えばアイアンのイメージが根強いが、「M.Craft」パターの登場により、同社がその技術をパターにも応用できることを証明した。

店頭にあるパターの中で、あのブルーの特殊なイオンプレーティング仕上げの「M.Craft」パターほど目を引くものはなかった。

今回の「OMOI」パターでは、「M.Craft」に微調整を加えパターの重量配分をヘッド側にシフトさせている。またヘッド重量を重くするだけでなく、ヘッドの過度なフェースローテーションを抑制するために軽量グリップとシャフトを採用している。


mizuno,ミズノ,m_craft_omoi,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ,新製品

ミズノが「OMOI」パターで重量バランスを変えた理由は二つ。1つ目は、新しい重量配分によりパターのMOI(慣性モーメント)を向上させ、より安定させること。

そして2つ目は、ユーザーが滅多にソールウエイトを軽いウエイトに交換しないことが調査により発覚したこと。そして「M.Craft」パターユーザーは、むしろ重いウエイトを好む傾向にあった。もしそれがゴルファーの望むことなら、最初からヘッドを重くしたらどうか?ということから、今回の重め設計になったというわけだ。

ちなみに、各「M.Craft OMOI」パターにはまだ無料のウエイトキットが付属している。私たちのようにクラブをいじるのが好きな人には、この付属品は大歓迎だ。


ところで、「OMOI(重い)」設計は上手くいったのか?

mizuno,ミズノ,m_craft_omoi,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ,新製品

前述の通り、「OMOI」のはじまりには二つの局面があった。ユーザーが望むような重いヘッドを提供しようと考えることは簡単だ。しかし、それを創るとなるとそう簡単にはいかない。もちろん、「性能面」における条件を達成するためにはテストが必要になってくる。

ということで、我々MyGolfSpyが各モデルの性能をテストした2022年の『Most Wantedテスト』から、ミズノ「OMOI」パターはいかに評価されたのかを見てみると…。

まずマレットパターテストから、「OMOI 03」パターの総合スコアは27モデル中の下から2番目というほぼ最下位の成績だった。「10フィート(約3m)」では24位、「20フィート(6m)」では23位と苦戦したものの、「5フィート(1.5m)」では7位と素晴らしい成績を収めている。

これはおそらく、383グラムのヘッド重量は近距離で安定性を保つ一方、遠距離では振り抜くのに過剰な重さが原因となった可能性もある。

一方、ブレードパターテストで、2つの「OMOI」パターは堅調だった。「OMOI 02」は「5フィート(1.5m)」で最優秀パターに選ばれ、「OMOI 01」は総合4位という優れた成績だった。「OMOI 03」のマレットパターとは異なり、「OMOI 01」のブレードパターは遠距離でも非常に優れたスコアを出した。

総合的に見て、マレットパターの「OMOI設計」に関しては、「5フィート(1.5m)」の結果があるにしても、これは成功とは言えないだろう。しかしブレードパターに関しては、間違いなく成功したと言える。3モデル中2つのモデルがうまくいったのだから、決して悪くない。


ミズノ「M.Craft OMOI 04」パター


「OMOI 04」パターは、OMOIシリーズの新ブレードだ。異論があるかもしれないが、「OMOI 04」は厚いブレードとなっている。その重さは、通常マレットクラスと同等の370グラム。しかし、他の2つの「OMOI」ブレードも370グラムだが、私はこの「OMOI 04」モデルがインパクトを与えるのではないかと思っている。

また、このパターには「交換用のウエイトキット」が付属していることを忘れないで欲しい。たった2分もあればヘッドの重量を変えることができる。私はスコッティ・キャメロンの「Squareback 2(スクエアバック2)」を愛用しているが、ブルーイオンの「OMOI 04」パターに取って変わる日が来るかもしれない。


ミズノ「M. Craft OMOI 05」パター


「センターシャフト」パターがほとんど存在しないのは何故か?レフティーの私たちはどうなるのか?

これらに関しては、数えきれないほどのコメントが来ているし、合わないパターを使わざるを得ない気持ちは十分わかる。

ご覧の通り、「OMOI 05」はセンターシャフト、フェースバランスのパターで、右利きと左利き用がある。。私がパターについて記事を書いてきたこの10年間に、「左利き用センターシャフト」を取り上げたことがほとんどないことを考えればありがたいオプションだ。


ミズノ「M. Craft OMOI 06」パター


最後を締めくくるのは、人気アイテム間違いなしのモデル「OMOI 06」パターだ。これはファング(牙)形状のマレットで、重量配分により「MOI(慣性モーメント)」が向上する一方、2 ケ所のウエイトポートと中央部分の中空構造により、「MOI」はさらに高くなっている。

パター後方の3分の1は中空構造になっている。これにより、優れた中央のアラインメントラインと、逆半球型のくぼみを作ることが可能になった。真ん中が取り除かれた場合には難しいため、ゴルファーが求めるアラインメント機能を可能にしたというわけだ。


ミズノ「M. Craft OMOI」パター まとめ

mizuno,ミズノ,m_craft_omoi,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ,新製品

さて、新パターについてどう思っただろうか?試してみたいモデルはあっただろうか?

私の関心は断然「OMOI 04」だ。私のキャメロンパターにどう匹敵するのか楽しみだ。最初に選ぶのはカラー。「ダブルニッケル」、「ガンメタルIP」、または「ブルーイオン」仕上げのどれにするか、だ。もちろん、「ブルーイオン」が第一候補だが、他のオプションにも興味がある。

ミズノのアイアンは長い間プレイヤーから高い評価を受けており、常に高性能のアイアンを提供している。同社のパターはアイアンほどの評価は受けていないが、「M.Craft OMOI」ラインナップは明らかに進化していることを証明している。

これらが2024年の『Most Wantedテスト』でどのような性能を見せるのか今から楽しみだ。


新着写真