テーラーメイドの新しい「ステルスブラック」アイアンが、最高のタイミングで市場に投入されることになった。


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以前からお伝えしているように、2年の商品サイクルを展開する各メーカーでは、今や既存製品に別の塗装を施して存命させることが当たり前になっている。

テーラーメイド「ステルスブラック」アイアンは、約1年前にデビューした初代「ステルス」アイアンと同じだ。「黒い」ことを除けばね…。


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テーラーメイド「ステルスブラック」アイアン

どこのメーカーがこの流れを作ったのかは定かではないが、テーラーメイドのブラックバーションリリースは2018年まで遡る。

同社が、「P790」アイアンの「ブラックPVD」仕上げをリリースした時だ。そして今では、最終年を迎える既存アイアン販売に拍車をかける一つの手法になっている。

テーラーメイド「ステルスブラック」アイアンは、約1ヶ月半前にリリースされた「P790ファントムブラック」アイアン同様、「ブラックPVD」仕上げが特徴だ。

ところが皆さんの多くは、「ブラックPVD」が「ブラックダイヤモンドメタル(DBM)」や「クエンチ・ポリッシュ・クエンチ(QPQ)」じゃないってことだけで上から目線になった。

「ブラックPVD」仕上げは、この2つの仕上げほど高級でも耐久性があるわけでもないからだ。

とはいえ、安物でないことも事実。使ってすぐに摩耗するわけでもないし、一年後にガラクタに見えることもない。他の仕上げ同様、暫くしたらショット跡は残るし、フェースとソールも摩耗する。

もっと良い仕上げもあるけど、「ブラックPVD」がビニールを取ったらすぐに摩耗すると思っているなら、それは昔にあった黒色酸化物や安物の仕上げのことを考えているのだと思う。


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いずれにしても、このモデルは「ステルス」アイアンより200ドル高い。7本セット(4番〜PW)だとスタンダードのクロームモデルが999ドルだが、ブラックバーションは1,200ドルとなっている。

※日本価格は、6本セット(#5~PW)で165,000円(税込)、シャフトは「N.S.PRO 950GH NEO」(ブラックサテン仕様にしたプレミアムシャフト搭載)。


「ステルス」自体は高評価

これまで、テーラーメイドの「初・中級者向け」(スコア改善型モデル)アイアンは、良く言っても平凡レベルという感じだった。

2018年モデルの「M4」が我々の『Most Wantedテスト(製品テストおよびランキング)』で表彰台に立った以来、精彩を欠く成績が続いていたのだ。

しかし、2022年「ステルス」でトップの座を獲得。「寛容性」は平均的な成績だったが、「飛距離」は全体4位、「正確性」では大差をつけての1位となった。97.5点という総合スコアは、2位に6点以上をつけるほどだったのだ。


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この「ステルス」アイアンは、過去のテーラーメイドアイアンの古いテクノロジーが搭載されている。そのうちのひとつが、「SIM2」で採用された『キャップバックテクノロジー』で、中空構造の背部を閉じるために、スチールの代わりに低密度(つまり軽量)のポリマーキャップを搭載している。

これによって生まれた余剰重量は低重心化を実現するために低部に再配置。「ステルス」は、相当量のウエイトをハイトゥエリアから、ご想像の通り低い位置に再配置する『トゥラップ構造』も採用している。

これにより重心は、ご想像の通り、低い位置にキープされる。

そして、重心があるところにスイートエリアもあるというわけだ。


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テーラーメイド「ステルスブラック」アイアン – スペック・価格・発売時期

お伝えした通り、「ステルスブラック」アイアンは、スタンダードの「ステルス」アイアンとソックリで、黒いことだけが違う。ロフト構成は、7番アイアンで28度と「初・中級者向け」(スコア改善型モデル)アイアンでは一般的なものとなっている。

純正シャフトは、スチールが真っ黒のKBS「Max MT」シャフトでRとSがラインナップ。純正グリップは黒いラムキンの「Crossline 360」だ。

テーラーメイド「ステルスブラック」アイアンは右打ち用と左打ち用があり、7本セットで1,200ドル。


※日本価格は、6本セット(#5~PW)で165,000円(税込)。

シャフトは「N.S.PRO 950GH NEO」(ブラックサテン仕様にしたプレミアムシャフト)搭載。

グリップは、 Lamkin Crossline 360 Black(ラムキンクロスライン360 ブラック)/ Black CP (径60/47.5g)。

6月9日発売予定となっている。