・「ショットスコープ」がラウンド後のスタッツパッケージを新発売

・ホームコースでの個人別パフォーマンス評価指標

・ホール毎のパフォーマンス分析も


自分とタイガー・ウッズとの唯一の共通点は、自分が前に出したスコアより少ない数で上がりたいと思っているところだ。ただし、彼の好物がドクターペッパーと新鮮なライムじゃなければの話だが。

実際のところ、より良いプレーの追求は、年齢や能力に関係なくゴルファー同士を結びつける要素だ。だからこそ、「ショットスコープ」のような企業が、高度な分析機能を搭載した包括的なスタッツ追跡プラットフォームを提供することになる。

今年初め、「ショットスコープ」は、すべてのデータは欲しいが、腕時計やiPhone(またはAndroidデバイス)を持ち歩きたくないゴルファーを対象とした、新しいデバイスをいくつか発売した。新たなハードウェアを市場に出すのは、ソフトウェアを更新するよりも時間がかかるものだ。

テスラやスマートテレビを所有している御仁にとっては、特に新しい情報ではないだろう。そこにはまた、パーソナルテクノロジーの基本的な価値観が根底にある。デバイスはもちろん重要だ。

しかし、実際には、それはユーザー体験全体へのパイプなのだ。そしてこの場合の体験とは、より少ないスコアで上がる方法を見つけることにほかならない。


「ショットスコープ」:変更点

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「ショットスコープ」はカテゴリーとしては「GPSデバイス」や「ショット自動追跡機能」に分類されるだろう。とはいえ、実際にはパーソナライズされたパフォーマンス評価や情報収集の分野に属している。

データの取得自体は比較的簡単だ。しかし、それをゴルファーにとってわかりやすく、適切なものにするとなるとまた別の話になる。

「ショットスコープ」のこの最新アップデートでは、コース毎のパフォーマンス、ひいてはホール毎のパフォーマンスに焦点を当てている。ショットスコープ社のCCOであるギャビン・ディア氏は次のように述べている。「ゴルファーがこれらの機能を活用してホームコースで自らの能力を出し切り、提供されたデータによってコース戦略を立てられるようにすることが我々のビジョンだった」。

一般的に、ほとんどのゴルファーには、最も頻繁にプレーするホームコースが1〜2箇所あるとされている。したがって、これらのコースが、ゴルファーが最も多くのデータを生成し、おそらく最も明確な改善の機会を得られる場所であるのは当然のことだ。

もし、グリーン手前に外したショットのほうが、左右に外したショットよりも86%パーセーブのチャンスが高いと知っていたら、クラブ選択はどのように変わるだろうか。

たとえば、ワンオン可能なパー4があるとして、狙うのかレイアップするのか迷っていないだろうか?「ショットスコープ」では、このような疑問に対する答えは、過去のパフォーマンスとスキルレベルに基づいた個別のデータにあると考えている。





「ショットスコープ」のデータが意味するもの

潜在的なアプリケーションのクイックリストを作成するのはたやすい。まず、ゴルファーが特定のコースで通常どのようにプレーするのかを包括的に評価する。ネタバレ注意:ゴルファーは自己評価が不得意なことで有名だ。

ゴルファーはみな、飛距離を多めに見積もり、ミスショットの根本的な原因を十分に追求せず(曰く、バンカーに十分な砂がなかっただの、ウォームアップが足りなかっただの)、“絶対にやってはならない”のにやらかした3パットを都合良く忘れる。

パフォーマンスの全体像を明確に把握すると、「ショットスコープ」は個々のホールでより詳細なスタッツをはじき出す。ゴルファーの多くには相性の良いホールがあるはずだ。そしてその逆もしかり。多くの場合、プロセスを疑うことなく、ただその結果を受け入れているに違いない。


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さらに、「ショットスコープ」はホール毎にランク付けされた個々の「ストロークス・ゲインド」とともに、各ホールでの典型的な行動のヒートマップを提供する。ゴルファーが数ラウンドを終えると、「ショットスコープ」のソフトウェアが各ホールの「ストロークス・ゲインドランキング」を生成する。

続いて、このランキングが「コースホールランキング」と比較される。たとえば、コースランキングに基づき最も難しいハンディキャップ1のホールが必ずしも“最悪の”ストロークス・ゲインドデータを生成するホールになるとは限らない。

逆に、最も簡単なハンディキャップ18のホールだからといってストロークス・ゲインドの値が最高になるわけでもない。この機能により、名目上のランキングのみならず、ゴルファーは同じコースで同様のハンディキャップを有するプレーヤーに対するベンチマークを得られるようになる。

あまり目立たないがインストラクターに役立つアプリケーションもある。多くの場合、ゴルファーは孤立した環境(練習場、アプローチエリア、インドア等)でレッスンを受けるが、ご存知のように、ゴルフはゴルフ練習場でやるものではない。

このソフトウェアを追加することで、コーチは実際のコース上のデータを使用してレッスン内容を組み立てたり、コース戦略を立てられるようになる。

すでに「ショットスコープ」を利用している場合、オンラインダッシュボードとモバイルアプリですでにアップデートは有効になっているはずだ。