あなたがパッティングの名手なのは、使っているパターのおかげか?それとも人気のメーカーのパターの使用率が高いだけなのか?

これは、典型的な“鶏が先か卵が先か”の論争で因果関係の問題である。

明確な因果関係がなくとも、相関関係が強力な関連性を生み出すことがある。例えば、喫煙は肺がんを引き起こすという因果関係が考えられる一方で、天候と人々が選ぶ服装の相関関係は強いといったように。


「TheGrint(ザ・グリント)」によるデータ

簡単に説明すると「TheGrint(ザ・グリント)」とは、多数のオンコース及びコミュニティ機能を搭載したアプリベースのハンディキャップトラッカーで、USGAハンディキャップシステムと直接連動している。

今回このデータベースを詳しく調べて、ゴルファー、ハンディキャップの範囲、そして選択したパターブランドの間に関係があるとすれば、どのような関係があるかを調べてみた。


トッププレーヤー(ハンディキャップ +5〜5)

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ハンディキャップ+5〜5のゴルファー:使用パター

(左から)スコッティキャメロン、オデッセイ、テーラーメイド、その他、ピン、ベティナルディ、クリーブランド、ナイキ、イーブンロール、PXG


ここでの注目は、ハンディキャップ「+5~5」範囲のゴルファーが愛用するパターブランドで、圧倒的に多いのがスコッティキャメロンだということ(37%)。そして2番目はオデッセイで、18%を占めている。

プロツアーでのスコッティキャメロンパターの評判と、「サークルT」ラインナップの価値を考えると、この結果は特に驚くべきことではない。

「その他メーカー」(11%)が 、ピン、ベティナルディ、クリーブランド、ナイキ、イーブンロール、PXG よりもシェアが高くなっている。


シングルプレーヤー(ハンディキャップ5〜15)

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ハンディキャップ5〜15のゴルファー:使用パター

(左から)スコッティキャメロン、オデッセイ、テーラーメイド、ピン、その他、クリーブランド、ナイキ、ベティナルディ、イーブンロール、キャロウェイ


ハンディキャップが5~15のゴルファーの場合、ブランドの好みは似ているが「スコッティキャメロン」に偏っているわけではない。キャメロンの使用率は28%に留まり、オデッセイは5%増えて23%だった。テーラーメイドは16%のまま、ピンはわずかに上昇した(+2%)。


アベレージゴルファー(ハンディキャップ15〜25)

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ハンディキャップ15〜25のゴルファー:使用パター

(左から)オデッセイ、テーラーメイド、スコッティキャメロン、その他、ピン、クリーブランド、ナイキ、キャロウェイ、ウィルソン、トップフライト


アベレージ層に位置するハンディキャップ15~25のゴルファーでは、「オデッセイ」 (27%) が最も使用されているブランドとして「スコッティキャメロン」 (16%) に取って代わった。「テーラーメイド」(16%)、「ピン」 (13%)、および「その他」(15%)が使用率10%を超えた。


アベレージをやや下回るゴルファー(ハンディキャップ25〜35)

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ハンディキャップ25〜35のゴルファー:使用パター

(左から)オデッセイ、その他、テーラーメイド、ピン、スコッティキャメロン、クリーブランド、ナイキ、トップフライト、ウィルソン、キャロウェイ


ハンディキャップ25~35のゴルファーでは、オデッセイ (27%) が引き続きトップで、「その他」が22%と続く。興味深いことに、スコッティキャメロンは10%をわずかに下回る5位にランクインされた。


ビギナーゴルファー(ハンディキャップ35〜45)

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ハンディキャップ35〜45のゴルファー:使用パター

(左から)その他、オデッセイ、テーラーメイド、ピン、トップフライト、ウィルソン、スコッティキャメロン、キャロウェイ、クリーブランド、ストラータ


ハンディキャップ35~45のゴルファーが最も好むブランドは、主流メーカーではない。このカテゴリーのほとんどのゴルファーは、「パターなら何でも」という考えを持っているようだ。


相関関係or因果関係?

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すべてのハンディキャップの範囲で最もよく使用されているパターブランドは、「スコッティキャメロン」、「テーラーメイド」、「オデッセイ」、「ピン」であること。

さらにブランド別の平均パット数の回帰分析を見ると、パターブランドがラウンド毎のパット数に与える影響は極めて少ないことが分かる。

これらのパターは、フィッティングを行い選んだのか、それとも最近モデルを切り替えたばかりなのか、あるいは「ストロークス・ゲインド」を使用してパフォーマンスを評価した場合に、どのような変化するのか。

さらに追求したら面白い結果になるかもしれない。今回のリサーチは今後の議論に役立つだろう。そうは言っても、もっと根本的な議論「パターブランドなのか、パッティングなのか」という疑問が残る。

いつものように、皆さんの意見をお待ちしている。