2021年版ベストパター、勝者は?

2021年も終わりに近づいている今、今年のベストパターを振り返ってみよう。

2021年は以下の2モデルが人気をさらった。


・マレットパター部門の覇者 – オデッセイ・トリプルトラック・2ボール

・ブレードパター部門の覇者– オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ


それでは、どちらのパターが2021年ベストパターを獲得したのか見てみよう。


『Most Wanted』パターテスト

『Most Wanted』パターテストでは、参加した20名のテスターに、それぞれ5、10、20フィートからのパッティングを実施してもらい、その結果を独自の「ストロークス・ゲインド」測定法で算出した。では、『Most Wanted』の「ブレードパター」と「マレットパター」の両方のテストに参加した18名のデータを見てみよう。


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パターの予備情報

「オデッセイ・トリプルトラック・2ボール」 - 2020年『Most Wanted』マレットパター覇者が、2021年も王者となり、再びその実力を示した。このパターは「トリプル・トラックアライメント」、「ストローク・ラボ・テクノロジー」、そして『マイクロヒンジ★インサート』を採用することで、革新性を強く訴えている

「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」 -オデッセイのこのモデルは懐かしさ全開だ。象徴的な『ホワイトホット・インサート』を再び採用し、ストローク・ラボ・パターシャフトと従来のブレードタイプを刷新。2021年『Most Wanted』ブレードパターでトップに躍り出た


MYGOLFSPY版の「ストロークス・ゲインド」について

ストロークス ゲインド:元々は2011年からPGAツアーで導入されたプレーヤー指標。コースの難易度により大きく変動する「平均パット数」や「パーオン率」等では比較できない、選手の「本当の実力」を比較するために生まれた指標。同じコースでの全選手の平均ストローク数、あるいは同程度の難易度のコースや状況における平均ストローク数と自分のストローク数との「差」で示される。

「スコアを何で稼いでいるか」という観点で、「ドライバーショット」「アイアンショット」「アプローチショット」「パッティング」それぞれのショットが、平均値より何打“少ないか(ゲイン)“を数値化している。

MYGOLFSPYの「MOST WANTED」における製品テストでは、この「ストロークス・ゲインド」の考え方をベースとして、プレーヤーではなく“商品そのものの実力”を見るため、「ドライバー」「アイアン」「パター」等、各カテゴリーの「商品の実力」を比較する指標として用いている。


「ストロークス・ゲインド」の結果

独自の「ストロークス・ゲインド」測定法による、各パターのテスト結果は以下の通りだ。


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ご覧の通り、「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」の方が、5、10フィート、そして全体の「ストロークス・ゲインド」で優勢だった。一方、「オデッセイ・トリプルトラック・2ボール」は、20フィートからのみ辛うじて「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」を上回った。





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主要結果

1、5・10フィートからの「ホワイトホット」

10フィート(約3m)からもっとパットを決めることができるなら、どれだけ劇的にスコアが変わるだろうか?

「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」は、「オデッセイ・トリプルトラック・2ボール」に比べて、5フィート(1.5m)、10フィート(3m)から非常に優れたパフォーマンスを見せた。「ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」は、5フィート、10フィートからだと、「トリプルトラック・2ボール」よりそれぞれ5、6打少ない。5、6という数字は驚くような数ではないが、ゴルフは数字が小さい方が良いので、積み重ねていくと大きい。


2、20フィートからのパットが違う両パター

20フィート(約6m)以内からの安定性とパフォーマンスは重要だ。「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」と「オデッセイ・トリプルトラック・2ボール」は、どちらも20フィートから安定したパフォーマンスを発揮。20フィートからは「トリプルトラック・2ボール」が、「ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」を2パット差つけて優位だった。僅差ではあったが、この両パターが20フィートからどれだけ優れているか示す結果となった。


3、2021年のベストパター

総合的に見ると、「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」が2021年のベストパターだ。ストロークス・ゲインドの数値がよかったということだけではなく、総パット数も少なかった。「ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」の総パット数は643で、「トリプルトラック・2ボール」よりも9パット少ない結果となった。

最も差がついたのは5フィート(1.5m)、10フィート(3m)。「トリプルトラック・2ボール」よりそれぞれ5、6パット多く決めたことで、「ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」は短い距離のパッティングで安定感があったことがわかる。10フィート以内のパッティングが3%近く多く決まるとしたら、スコアにどれだけ良い影響を与えると思うだろうか?


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大切なのはパフォーマンス

両パターともそれぞれの分野で非常に優れた性能を発揮している。我々独自の「ストロークス・ゲインド」測定法では、「ブレード」と「マレット」をどちらが好きかに関わらず、ともに検討に値するパターと言える。とはいえ、2021年のベストパターはたった一つであり、今回は「オデッセイ・ホワイトホットOG #1・ストローク・ラボ」に軍配が上がった。