2017年の話題の中心は、間違いなく「飛距離重視の鍛造アイアン」だった。業界全体に言えることだが、各メーカーは軟らかい金属素材(S20C, S25C)を使用し、ボールスピードや究極の飛距離を強化するための様々な特許技術や独自の幾何学を駆使することで、世界的なプラットフォームになり得るこのカテゴリーの話題をこぞって持ち出している。

その存在を北米に拡げるため、フォーティーンは“やさしさを追求したフォージドツアーアイアンの中でも格別な飛距離を実現する”と謳うTC-788フォージドアイアンをリリースした。

 

飛距離重視の鍛造アイアンカテゴリーにおける他のアイアンとは少し違って、TC-788はS20Cのみを使用した単一素材の鍛造アイアンである。外面的には、大きく削られたキャビティーが特徴で、番手ごとに異なる低くて深い重心位置などの革新的構造が飛距離を伸ばす。すなわち、各番手はそれぞれ比較的低深重心になるよう設計されているが、どのアイアンも寸法と重心位置は異なる(6番アイアンのブレードの高さは7番より3mm高い)。

最小のオフセットやソフトサテン仕上げ、そして比較的薄めのトップラインが、上級者向けアイアンを特徴づける要素として盛り込まれている。厚めのソールによって、重心位置は低め設定されている(フォーティーンの方針でもある)が、安定したインパクトを得るために、トレーリングエッジ部分はかなり傾斜をつけて薄くしている。

Nippon N.S PRO 950GH HTシャフトでの価格は$1349.99(4-PW)。

実物を詳しく調べる機会があれば、随時アップデートしていきたい。