ビッグフット(大きな足の猿人)とジョーズが戦ったらどっちが強い?

バカバカしい質問のように聞こえるが、テーラーメイドとキャロウェイというゴルフ用品界の巨人である両社のおかげで、ウェッジの選択肢としては検討に値する質問だ。

そう思うのは私だけかもしれない。まぁどっちが勝っても、明るい話題だ。

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手短に説明するとこうだ。先月、テーラーメイドが、同社としては初となる初心者向けワイドソールウェッジのビッグフット・ハイ・トゥ・ウェッジをリリースした。

ビッグフットは、キャロウェイのシュアアウトとPMグラインド(Hi-Toe)を合わせたようなウェッジだが、後者は、ピンのEye2ウェッジというよりも、今となってはトゥ部分が高いフェース全体に溝があるウェッジに属する。

キャロウェイは、その存在が不明の生物にちなんだネーミングのウェッジ(ビッグフット)に負けじと、同社ウェッジの新MD5シリーズとしてJAWSを復活させたというわけだ。

今回のJAWSがオリジナルモデルからピッタリ10年後に誕生したというのは、何かの偶然かも知れない。

この10年で状況は激変している。当時のキャロウェイのウェッジは論外。

しかし、昨年までにキャロウェイは、クリーブランドを抜きウェッジ市場でNo.2にまで上り詰めている(トップは常連のボーケイ)。

ここでは関係ないかも知れないが、キャロウェイは基本的に販売シェアを小売の主要指標としており、ウェッジカテゴリーでも目が離せないメーカーとなった。

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今回の商品リリースを見ると、ウェッジの決まり文句が特徴として挙げられる。

メインは溝とグラインドであり、グリップとシャフトの他、おまけでカスタムオプションという具合だ。

そしてキャロウェイのウェッジということで、ご想像通りメインのデザインはロジャー・クリーブランド氏が手がけている。

ちなみに法的理由により、クリーブランド氏の名前をキャロウェイのウェッジにつけることはできない。ホーゼルに「・R・」と刻印されているのはそのためだ。

では、商品の背景はこのくらいにしておいて、ここからはキャロウェイのJAWS MD5ウェッジの詳細をチェックしていきたいと思う。


 

溝のエッジの鋭さは業界最高

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キャロウェイによれば、JAWS MD5ウェッジの溝には最も鋭いエッジが採用されている。

JAWSというネーミングを復活させたのも、この溝が理由になっており、今回のウェッジはよりボールへの食いつきがよくスピンが掛かる。

市場全体がこれをどう見るかは分からないが、乾燥した環境の中で実施されたキャロウェイによるMD4と比較したプレーヤーテストによれば、JAWSウェッジはスピン量が500RPMアップし、打ち出し角は1度増えたという。

ウェッジにとってこうした数値は望ましいことだ。これらのデータは、40ヤードのショットでのもので、距離が短く感じるかも知れないが、短距離のアプローチで比較した方がウェッジのパフォーマンスはチェックできる。

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スピン量の増加は、改良された溝のデザインが要因だ。MD4の溝の角度は5度でエッジも丸みがあったが、MD5では溝の角度が37度(ロフト角52度以下は20度)でエッジもよりシャープになっている。

キャロウェイによると、他のウェッジの溝と同じように、新溝もUSGAのルール限界とのことだ。

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キャロウェイの話だと、新溝は加工が難しく、それぞれの溝をミーリングするのに10分もかかるという。

精密さや一貫性などを維持するために、ミーリングする刃はフェース15個ごとに交換しているようだ。

この頻度は業界最高というわけではないが、JAWS MD5の製造公差が同社で今までにないほど少ない理由にもなっている。

…そして、このことでウェッジ製造の嫌な現実も突きつけられる。

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ウェッジの溝を加工する小さな円形の刃はすぐに摩耗する。

高頻度で刃を交換しない限り、その刃でミーリングした最後の溝は、最初のものよりもきれい(シャープと表現する場合もある)とは言えないのだ。

ゴルファーは実際のところ、頻繁に刃を交換してもらい公差を小さくしてもらった方が望ましいだろうが、そうでなければ後は運に任せるだけ。

要するに、大きな意味がないように聞こえる円形の刃の交換は、公差を小さくする上で大きく影響するかも知れないのだ。

またキャロウェイの他のウェッジ同様、JAWS MD5ウェッジは同社のグルーブ・イン・グルーブ・テクノロジーが特徴だ。

これによりフェース上に84個の異なるインパクトポイントができ、実用的な部分ではウェットなコンディションでスピン量が増えるという。

またキャロウェイによれば、このテクノロジーを搭載したことで低弾道をキープしたまま800RPMのスピン量アップを実現。

85ヤードからのショットでボールが弾んでグリーン奥にこぼれるかわりに、跳ねて止まるメリットがあるようだ。


 
 

傷つけているか否か

形状とグラインドの話の前に、ウェッジの世界に伝わる迷信について話しておきたいと思う。

誰だってボールがボロボロになるところは見たくないと思っている一方で、これはウェッジがしっかり仕事をしている証であると信じているようだ。

実態は、もしウェッジの溝がボールをボロボロにしているならそれは間違っている。多くのケースで、これは溝が機能していないことを意味する。

溝はボールを掴んでスピンさせるのではなく、グリップして滑らせる役割があるのだ。インパクトでのスライド動作が、ボールが切れる要因であり、望ましいことではない。

これはどんなウェッジを使っても起こることだが、それが頻繁ならボールのカバーの耐久性が弱いか、使用しているウェッジの溝に問題がある。


 

形状を改良

JAWS MD5ウェッジは、ヘッド形状が若干改良されている。ロフト58度~64度までは基本的に変更ないが、PW、ギャップウェッジ、そしてSWはややコンパクトになった。

リーディングエッジの丸みがややストレートになり、大きなロフトのヘッドになる程、特にフェースを開いて構えるゴルファーに対してアドレスでボールの下で座りを良くするため、よりストレートになっている。

見た目としては好き嫌いが分かれるところだろう。

ただし好みに関わらず、改良の目的はアイアンからウェッジへの流れを良くしながらも操作性をアップさせることにあり、特にアイアンセットのウェッジではなくMDウェッジを使うゴルファーに対してはオススメと言える。


 

バウンスは5種類

ラインナップされたバウンスは3、4つに思えるが、キャロウェイによれば今回のJAWS MD5は5種類のバウンスがあるという。

Sグラインドはオーソドックスなミッドバウンス形状。グリーン周りであまりフェースを操作しないゴルファーに向いている。

どのグラインドを選んだら良いか分からなかったり悩んだりしたら、このグラインドがベスト。全ロフトでラインナップされている。

Cグラインドはローバウンスが特徴。

バウンスを減らし、トゥ部分に加え(前作に比べて)ヒールの削った部分を増やしたことで、グリーン周りでフェースを開くなど多様性を求めるゴルファーに合う。

またボールに対してヘッドをシャローに入れるゴルファーや乾燥した状況でのプレーにオススメ。ロフトは54度~60度までラインナップしている。

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Xグラインドは、Cグラインドのハイバウンス版で用途はCと同じだ。主な違いはソールがワイドになっており、ボールに対して鋭角にフェースを入れるゴルファーや湿った状況でのプレーに向いている。ロフトは58度と60度がある。

ローバウンス(新作)とハイバウンスのオプションがあるのがWグラインド。トレイリングエッジが削られていないことを除けばCグラインドに似ている。またソールは幅広で、大きさを除けばシェアアウトの形状に似ていることも特徴だ。

ローバウンスモデルはツアープレーヤーの要望でラインナップしたとのこと。

ツアープレーヤーは、ウェッジにフルショットでバウンス全体を使いつつも、(基本的にトゥ・ヒールを削るなど)グリーン周りでの操作性を求めているようだ。

ラインナップはバウンス角12度がロフト50度から60度、ローバウンスモデルの8度は58度と60度から選べる。

果たしてロフト2種類のローバウンスモデルは、別のグラインドとして見なされるのだろうか?

各々で判断して欲しい。

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バウンスについて送る言葉

ほとんどのウェッジデザイナーは、「バウンスは友達」と語るのを好むが、最後に、JAWS MD5のラインナップで一番大きなバウンスが12度であることは覚えておいてもらいたい。

キャロウェイのハイバウンスは、他メーカーの基準ではミッドバウンスとミッドハイバウンス程度。

同じように考えるとキャロウェイのローバウンスが8度というのは、そこまで意味がないように思う。

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キャロウェイはJAWS MD5がウェッジ市場で最も完成されたウェッジシリーズであると考えているようだが、全ロフト角でバウンス幅が4度というのはなんとも微妙なところ。

カタログ上では、バラエティ豊かなラインナップとは言えないだろう。


 

仕上げは2

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JAWS MD5ウェッジの仕上げはプラチナクロームとツアーグレーの2つ。

クロームは基本的に皆さんもよく目にするものと同様だが、ツアーグレーはやや光沢のあるブラックで、個人的にはMD4をかなり改良した仕上げとなっている。

またキャロウェイによると、両フィニッシュとも耐久性があるようだ。


 

豊富なカスタム対応

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JAWS MD5はキャロウェイカスタムでカスタム対応している。

特筆すべきは2つの変更点。一つ目は今回カラーカスタムが10箇所になったこととカラーリングの色が増えたこと。

二つ目が4つの絵文字から一つを選んで刻印できるようになったことだ。

これまで絵文字だけで物事が伝えられる日が来ると冗談を言っていたが、これでその日も近づいているように感じる。


 

グリップとシャフト

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JAWS MD5ウェッジの標準シャフトのラインナップはスチールがトゥルー・テンパーのツアーイシュー115 ブルー/シルバーでカーボンはプロジェクトXのカタリスト80。

通例どおりオプションの追加料金はかからないが、また通常ラインナップのカーボンシャフトには追加料金はない。

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標準グリップは改良されたラムキンUTX(ブラック/ブルー)。キャロウェイバージョンはコードなしでソフトなフィーリングが得られる。

個人的には好きではないが、シャフトと一緒であれば違うものを選択できる。色はブルーで、それはナイスだ。


 

女性モデル

JAWS MD5ウェッジには女性用もある。ただしロフトとグラインドは52度、56度、60度のWグラインドのみ。

シャフトはUSTリコイルウェッジが標準装着され、グリップはラムキンのウィメンズコンフォート(ブラック/ブルー)となっている。

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価格と発売時期

キャロウェイJAWS MD5ウェッジのメーカー希望小売価格は159.99ドル。フィッティングと先行販売は9月13日からで、9月20日から一般販売される。


 
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