2020年,キャロウェイ,MAVRIK,ドライバー

サイバーマンデーセールを見送るほどの商品ではないかもしれないが、キャロウェイゴルフが間も無くリリースするMAVRIKドライバーとフェアウェイウッドがUSGAの適合リストに掲載されたことはエキサイティングなことだ。

2019年も年末に差し掛かり、2020年のPGAショーも迫っている。年末から年始にかけてはリリースのシーズン。更なる詳細も近々に明らかになるはずだ。


 

キャロウェイのウッド2シリーズ

これまでに何度か伝えてきたが、もう一度言わせて欲しい。

新製品が毎年リリースされるという現実はあるものの、実際のところ多くのメーカーのメタルウッド(ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド)の発売サイクルは2年前後だ。

数メーカーは、アップルのiPhoneのように隔年で新製品を発売し、iPhoneのSモデルのような展開をする場合もある。

革新的なテクノロジーはほとんどなく、一般的には前作にちょっとした特徴を加えた程度。

前モデルを買ったのなら、新作を買う必要はないという具合だ。

一方、キャロウェイは2つの異なる商品シリーズを2年ごと交互に発売することにより、根本的に違うクラブを開発するための十分な時間を確保し、2シリーズを展開。

各シリーズの新鮮さを保つという課題を解決している。

となると、前作のX HOTとRAZOR/Berthaの現代版と思い浮かべるかも知れないが、根本的な違いがある。

それはX HOTが廉価版と位置付けられていた一方で、EPICとRouge/MAVRIKシリーズは、X HOTのようにお財布に優しいとは言えないこと。

キャロウェイではこれらをプレミアムシリーズとしており、最近の「プレミアム」は500ドル以上を指す。

ここでクラブの命名規則で遊んでみると、私の辞書ではキャロウェイの2022年、24年、26年モデルはそれぞれ、Rapscallion(ろくでなし)、Scalawag(ならず者)、Scoundrel(悪党)となるはず。

同意語で遊ぶのも楽しいが、本題から逸れた。

2020年,キャロウェイ,MAVRIK,ドライバー,サブゼロ
 

EPIC対MAVRIK

クリアにしておくと、MAVRIKはROGUEシリーズのドライバーと同系だ。そして、これを理解するためには、それぞれのシリーズは何が似ていてどう違うのかを知る必要があるだろう。

まず理解すべきは、キャロウェイがメインとなるテクノロジーをいずれか1シリーズだけに限定することはないということだ。

MAVRIKのソールを見ればジェイルブレイクテクノロジーを採用していることが分かるし、AI技術によるフラッシュフェーステクノロジーが今後も続くことは間違いないだろう。

これらはキャロウェイの特徴的なテクノロジーであり、新たな独自テクノロジーによりこうした技術が時代遅れになるまでは、同社の全ドライバーに搭載されることになるだろう。

では、メインのテクノロジーが同じならEPICとRogueは何が違うのだろうか?根本的な違いは、形状とウェイトにある。



 

形状

Epicは多くの部分で伝統的な形状だ。保守的な層に好まれると考える方もいるだろう。

一方、私たちが知る限り全モデルが460ccのローグは投影面積が大きく、中でも注目すべきはフェースからソールまでがEpicを大きくしたように厚くなっている。

USGAの画像によれば、これはMAVRIKにも言えることだ。


 

ウェイト

ウェイトソールで最も顕著な差はウェイトの使い方だろう。Epicには(オリジナルのSubZeroは違うが)トラックウェイトを搭載。

弾道を調整(ドローまたはフェード)するためにムーバブルウェイトをソール後方でスライドさせることができる。

スタンダードのMAVRIKは、スタンダードのRogueのようにウェイトポートがソール後部に固定されており、スイングウェイト調整に利用されることが予想される。

一方、MAVRIK SubZeroはRogue SubZero同様、フロントウェイトとリアウェイトが採用されている。

コブラのSpeedzoneのように、前方と後方のウェイトを交換することで弾道調整できるようになっているのだろう。

前方に重いウェイトがあるとスピンが減り中弾道になるが、後方に重いウェイトを配すとスピンが増え弾道が高くなり寛容性も増すという具合だ。

またMAVRIKは、両モデルともオプティフィットボーゼルも採用されている。


 

フェアウェイウッド

2020年,キャロウェイ,MAVRIK,フェアウェイウッド

予想通り、MAVRIKにはフェアウェイウッドも2種類展開されている。

スタンダードモデルは後方のウェイトが固定されており、SubZeroモデルには前・後部に弾道を調整することができるウェイトを搭載。

特にフェアウェイウッドでボールを上げたいアベレージゴルファーにより向いていると考えるのが妥当だろう。

一方、SubZeroは重心がやや前方にあるようだ。もう一度言うが、直進性のある弾道で低スピンにすることが目的だ。

基本的にこのタイプのフェアウェイウッドは、同種のスタンダードモデルよりも操作性が良いと言われている。

2020年,キャロウェイ,MAVRIK,フェアウェイウッド,サブゼロ

最後に、基本的にメーカーがクラブをUSGAの適合リストに掲載する理由は、ツアープロがそのクラブを使えるようにするためであると言うことは伝えておいた方が良いだろう。

ツアープロ用でない商品は、発売日が近くなるまでリストに登録されないわけで、つまるところMAVRIKシリーズは今後注目を浴びる可能性もあるということだ。

詳細は近日発表予定。