今日取り上げるのは、今注目を集めるユーティリティ(ハイブリッド)。
キャディバッグの中の上の方の番手、つまりロングアイアンやフェアウェイウッドの代わりとして活躍するクラブだ。ロングアイアンに比べて打ちやすく、安定性に悩むゴルファーにとっては強力な選択肢になる。ロングアイアンに恐怖を感じているなら、その解決策はユーティリティにある。「MyGolfSpy」は、独立した立場からクラブを検証する第一人者だ。
10年以上にわたる膨大なテスト経験を背景に、誇張やマーケティング用語を排し、純粋に“データ”と“結果”だけを届けてきた。その姿勢こそ、多くのゴルファーから信頼を集める理由である。
今回の検証では、全18本のユーティリティ(ハイブリッド)を徹底テスト。合計120時間、5,400ショットという膨大なデータを積み上げ、実際のゴルファーの視点でクラブの性能を明らかにした。
新しいクラブの購入を検討している人はもちろん、フィッティング前に追加の情報を求めている人にとっても、このテスト結果は大いに役立つはずだ。次なるユーティリティに何を求めるのか…その答えは、このデータの中にある。
では、『2025年ベストユーティリティ』を見ていこう。

2025年ベストユーティリティ
ユーティリティ(ハイブリッド)は、ゴルフをやさしくするために作られている。他のクラブカテゴリーに比べても多くのテクノロジーが詰め込まれており、そのすべてが「より遠くへ」「より高く」「より真っすぐ」ボールを飛ばすために設計されている。
最高のユーティリティ(ハイブリッド)は、「正確性」と「飛距離」の両方で抜きん出た性能を発揮する。その2つを兼ね備えることで、店頭で手に入るクラブとは思えない完成度を実現している。
ここに紹介するのが、2025年を代表するベストユーティリティ(ハイブリッド)だ。👉「総合的」に優れたベストユーティリティTOP5

「総合評価」第1位 コブラゴルフ「DS-ADAPT」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►とにかく「最高の一本」を手に入れたい人:
「正確性」よし。「飛距離」よし。「寛容性」よし。これら3つすべての性能を備えていることは、どんなユーティリティにとっても大きなメリットだ。コブラゴルフ「DS-Adapt」が2025年の『ベスト・ユーティリティ(ハイブリッド)』であるのには理由がある。このクラブは「正確性」で最高の結果を生み、「飛距離」を見せつけ、「寛容性」においても非常に優れている。ユーティリティに求められる性能はまさにこれであり、「DS-Adapt」こそがその頂点だ。「DS-Adapt」ユーティリティは、方向性を最重視するゴルファーに最適だ。今回のテストでは総合スコア8.8を記録し、「正確性」でトップ評価を獲得。平均キャリーは180ヤード超、「飛距離(8.6)」と「寛容性(8.8)」も高水準で、ばらつきの少ない安定性が魅力だ。ロングアイアンに苦手意識がある人や、「飛距離」と「直進性」を両立させたい人にとって強力な選択肢となる。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►コブラゴルフを候補に入れるつもりがない人:
コブラが嫌いな人。以上。それ以外は使うべきだね。このモデルについての過去のMyGolfSpyの調査結果を紹介しよう。意図的にフェード/ドローを打ち分ける操作性を至上視する上級者には、ストレート寄りの弾道特性が“良すぎて”物足りない可能性がある。辛口な評価をするとすれば、個性的な味つけや極端な飛び“だけ”を求めるタイプにも、万能型ゆえの中庸さが合わないかもしれない。
最終評価
コブラゴルフはユーティリティ市場で確かな実績を持つメーカーだ。このカテゴリーのテストは、常にトップクラスの成績を残してきた。今年はその評価をさらに確固たるものにし、2025年のベストユーティリティに輝いた。総合的に見てもまちがいなく卓越したパフォーマンスを示した。とりわけ「正確性」で抜きん出ている。どんなクラブでも「正確性」は重要で、長期的に安定して再現性の高いプレーを支える性能要素である。「DS-Adapt」は2025年の「正確性」で最優秀。これが「総合」でもベストユーティリティへと押し上げたというわけだ。蛇って聞いただけで蕁麻疹がでちゃう!というゴルファー以外は、まずは試打してみよう。
テスターたちの声
“しっかりした打感で、とても寛容性が高い。弾道もかなりストレートだった。”
“普段ユーティリティとは相性が悪いんだけど、これは間違いなく自分のトップチョイスになる。”
“まさにベスト・オブ・ベスト。打感がすごく良くて、とてもソリッドだった。”
専門家の視点
調整機能付きユーティリティは、言うまでもなく必須だ。調整できないユーティリティは、その使い勝手を大きく制限してしまう。コブラゴルフは『FutureFit33』によって、さらにその先を行く。なんと33通りものロフト&ライ角調整が可能で、まさにフィッターにとって夢のような製品だ。基本性能が高いモデルを更に自分好みに仕上げられる(しかも選択肢が豊富)。もし「最高の中の最高」を求めているなら、コブラゴルフ「DS-Adapt」ユーティリティをぜひチェックしてみてほしい。
第2位 テーラーメイド「Qi35 Max」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►安定した結果を生む鍵は「正確性」と「寛容性」:
テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは、優れたユーティリティの選択肢の1つ。その真価は「正確性」と「寛容性」にある。ユーティリティは、ゴルファーによっては安定しないクラブになることもある。だからこそ、「正確性」と「寛容性」を兼ね備えたユーティリティを選ぶことは、手にするゴルファーが長期的に良いスコアを狙っていくにあたり肝心かなめとなる。一貫した結果をもたらすユーティリティは、アマチュアゴルファーまさにゲームチェンジャーと言えるだろう。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►飛距離だけを優先するなら選ぶべきではない:
テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは「正確性」と「寛容性」に優れている一方で、「飛距離」では平均よりやや劣る。もし市場で最も飛ぶユーティリティを探しているなら、「Qi35 Max」は見送ったほうがいいかもしれない。そうではなく、「飛距離」は十分あるけどセカンドOBでスコアを崩しがち、とか、長い距離をなんとか近くまで寄せて「寄せワン」に勝負を持ち込みたいゴルファーに使って欲しい。 自分にとって何を優先するかを見極めればこのモデルの価値が見えてくる。「飛距離」を最優先するなら、標準モデルの「Qi35」など他の選択肢の方が適している可能性がある。さらに、打ち出し角やスピン量を意図的に大きく操りたい競技志向のゴルファーにとっては、MOI(慣性モーメント)を最大化して安定性を重視した設計が、むしろ操作性の制限として感じられるかもしれない。この点は覚えておいて損はないはずだ。
最終評価
ユーティリティにおいて、「正確性」と「寛容性(=安定性)」は極めて重要かつ効果的な性能要素だ。テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは、この両部門でトップクラスの評価を獲得している。「正確性」では第5位、「寛容性」では第2位という結果だ。つまり、このクラブならグリーンを狙う際に卓越した「正確性」を期待でき、フェースからの安定した打ち出しも得られる。要するに、あなたの大嫌いな左右OBゾーンに買ったばかりの「プロV1」をプレゼントする確率が減るってこと。総合的に見ても、テーラーメイド「Qi35 Max」は市場で最高レベルのユーティリティのひとつだ。総合2位、スコア評価、「正確性」 8.8/「寛容性」 8.9 がそれを裏付けている。
テスターたちの声
“フェースからの打感が良く、寛容性も高い。ミスヒットしたときもすぐにわかるし、高弾道でキャリーの飛距離も優れていた。”
“思っていたよりも弾きが強い。高い弾道が出るが、自分の好みにはドローバイアスが強すぎる。”
“しっかりしたクラブで、とても寛容性が高く飛距離も十分。ただ、カーボンの見た目はあまり好みではない。”
専門家の視点
もし「正確性」と「寛容性」を兼ね備えたユーティリティを探しているなら、テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは素晴らしい選択肢だ。複数のテスターが、このクラブが生み出す打ち出し条件についてコメントしている。それだけでも実戦で扱いやすいショットにつながりやすく、特に打ち出しが低くスピン量が不足しがちなゴルファーにとっては大きな助けになるだろう。
第3位 キャロウェイ「ELYTE X」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►「正確性」と「飛距離」を兼ね備えた競争力ある組み合わせを求めるなら:
「正確性」と「飛距離」の両立はまさに勝利の組み合わせだ。ターゲットを正確に狙いながら、大きく前へとボールを運べるなら、それ以上何を望むだろうか?これらはすべてのゴルファーがクラブに求める性能だ。キャロウェイ「ELYTE X」は、2025年のユーティリティ部門において「正確性」と「飛距離」の両方で第2位にランクインしたモデルだ。その性能は折り紙付きで、まさに期待を裏切らないユーティリティと言えるだろう。ぜひ一度チェックしてみてほしい。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►一貫した結果を重視するなら:
「寛容性」を分析する際に私たちが見ているのは、すべてのショットでどれだけ“一貫した(同質の)”結果を出せるかという点だ。この点において、キャロウェイ「ELYTE X」は「キャリーにおける飛距離差」、「ボール初速の差」、「スピン量の差」、そして「落下点のばらつき」において差が大きい。つまり、このクラブは「正確性」と「飛距離」に優れている一方で、ショットごとの“安定性”を重視するなら、ほかにより良い選択肢があるということだ。
最終評価
2025年はキャロウェイにとってまさに飛躍の年となっている。その勢いを象徴するのが、今回のテストで総合3位に入ったキャロウェイ「ELYTE X」ユーティリティだ。「ELYTE X」は「正確性」と「飛距離」においてサラブレッド級の性能を誇り、両部門で第2位という結果を残している。これらの性能要素を兼ね備えることは、勝利の方程式とも言えるだろう。しかし一方で、「寛容性」の評価ではやや厳しい結果となった。正確で飛距離も十分ながら、ショットごとの安定性においては他モデルと比べて劣る部分があるのだ。具体的には、「キャリーの飛距離」、「ボール初速」、「スピン量」、「ショットエリア(ばらつき)」 –といった主要データにおいて標準偏差が大きめであることが示されている。つまり、強烈なミスや極端なライの変化には、設計の特性や調整の幅ではカバーしきれない限界がある。
テスターたちの声
“安定感があって、打感のフィードバックも良い。全体的にとてもソリッド。”
“他モデルよりも距離のコントロールがしやすく、それでいてパワーもしっかり備わっている。”
“しっかり打てた。あらゆる面で安定した性能を発揮していた。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE X」は、「正確性」と「飛距離」を求めるゴルファーにとって非常に優れた選択肢だ。「飛距離」「正確性」の性能に振っている分、「寛容性」を極端に必要とする人には多少物足りなさを感じるかもしれない。「ELYTE X」はミスを織り込みつつも飛ばしと方向性を両立したいゴルファーに、十分“武器”となりうる。ただし、それを相棒にできるかどうかは、あなた自身のセッティング意欲とショット管理能力にかかっている。
👉 「飛距離」に優れたベストユーティリティTOP5

「飛距離」はゴルフにおける最強の武器だ。ユーティリティ市場でも、その要素は外せない魅力のひとつとなっている。中にはその期待に応えるモデルもあれば、そうではないモデルもあるのが現実だ。
とはいえ、「飛距離」だけがゴルフクラブの価値を決めるわけではない。それでも、ユーティリティを選ぶゴルファーにとっては、やはり飛ばせることが大きな武器になる。ここでは、「飛距離」に優れたベスト・ユーティリティを紹介する。「飛距離部門」第1位 テーラーメイド「Qi35」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►「飛距離」を最優先するなら:
キャディバッグの上の番手にはいくつかの選択肢がある。ロングアイアンを使うか? ドライビングアイアンを使うか? それともユーティリティを選ぶか?もしユーティリティを選び、「飛距離」を最大限に求めるなら、テーラーメイド「Qi35」レスキューがベストな選択肢だ。今回のテストでは、最も「飛距離」が出るユーティリティとしてランクインしている。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►「正確性」と「寛容性」を重視するゴルファー:
テーラーメイド「Qi35」レスキューの「飛距離性能」には疑いの余地がない。しかし、その一方で「正確性」と「寛容性」という2つの重要な性能面では物足りなさが目立つ。特に「寛容性」に関しては、全体の中で最下位という結果となった。これはつまり、「Qi35」は他モデルと比べても、ショットごとのばらつき(標準偏差)が非常に大きいことを示している。特にオフセンター打点や強いミスヒットに対する落ち込みは、寛容性重視モデルと較べるとやや影響を受けやすい可能性がある。
最終評価
テーラーメイド「Qi35」レスキューはまさに圧倒的な存在だ。2025年『ユーティリティテスト』で「飛距離」部門のトップに輝いた。もしユーティリティに「飛距離」だけを求めるなら、「Qi35」こそが答えだ。しかし「総合力」という観点では、「正確性」と「寛容性」で物足りなさが残る。両部門ともに下位に沈んでおり、クラブ全体の完成度としては評価が難しい部分もある。とにかくクラブに「飛距離」性能を求め、その他は自分で解決するというゴルファーにとって、一線級の選択肢になりうるユーティリティだ。ただ、万人向けの“やさしい道具”ではないことはご承知置きいただきたい。
テスターたちの声
“テストした中で一番飛ぶユーティリティ。性能には大満足。”
“これまでで一番打感が良かった。打ちやすくて飛距離も出るし、買いたいと思えるモデルだ。”
“まるでロケットのよう。ボール初速が信じられないほど速かった。”
専門家の視点
率直に言えば、テーラーメイド「Qi35」レスキューは最も“熱い”モデルだ。「飛距離」を求めるなら、一度試打する価値あるユーティリティだろう。あるテスターが「まるでロケットのようだ」と語ったように、その爆発的な性能は際立っている。このモデルは“やさしさ”よりも“攻撃性”を求める中~上級者に強く響くユーティリティといえる。
「飛距離部門」第2位 キャロウェイ「ELYTE X」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►「正確性」と「飛距離」を兼ね備えた競争力ある組み合わせを求めるなら:
「正確性」と「飛距離」の両立はまさに勝利の組み合わせだ。ターゲットを正確に狙いながら、大きく前へとボールを運べるなら、それ以上何を望むだろうか?これらはすべてのゴルファーがクラブに求める性能だ。キャロウェイ「ELYTE X」は、2025年のユーティリティ部門において「正確性」と「飛距離」の両方で第2位にランクインしたモデルだ。その性能は折り紙付きで、まさに期待を裏切らないユーティリティと言えるだろう。ぜひ一度チェックしてみてほしい。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►一貫した結果を重視するなら:
「寛容性」を分析する際に私たちが見ているのは、すべてのショットでどれだけ“一貫した(同質の)”結果を出せるかという点だ。この点において、キャロウェイ「ELYTE X」は「キャリーにおける飛距離差」、「ボール初速の差」、「スピン量の差」、そして「落下点のばらつき」において差が大きい。つまり、このクラブは「正確性」と「飛距離」に優れている一方で、ショットごとの“安定性”を重視するなら、ほかにより良い選択肢があるということだ。
最終評価
2025年はキャロウェイにとってまさに飛躍の年となっている。その勢いを象徴するのが、今回のテストで総合3位に入ったキャロウェイ「ELYTE X」ユーティリティだ。「ELYTE X」は「正確性」と「飛距離」においてサラブレッド級の性能を誇り、両部門で第2位という結果を残している。これらの性能要素を兼ね備えることは、勝利の方程式とも言えるだろう。しかし一方で、「寛容性」の評価ではやや厳しい結果となった。正確で飛距離も十分ながら、ショットごとの安定性においては他モデルと比べて劣る部分があるのだ。具体的には、「キャリーの飛距離」、「ボール初速」、「スピン量」、「ショットエリア(ばらつき)」 –といった主要データにおいて標準偏差が大きめであることが示されている。つまり、強烈なミスや極端なライの変化には、設計の特性や調整の幅ではカバーしきれない限界がある。
テスターたちの声
“安定感があって、打感のフィードバックも良い。全体的にとてもソリッド。”
“他モデルよりも距離のコントロールがしやすく、それでいてパワーもしっかり備わっている。”
“しっかり打てた。あらゆる面で安定した性能を発揮していた。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE X」は、「正確性」と「飛距離」を求めるゴルファーにとって非常に優れた選択肢だ。「飛距離」「正確性」の性能に振っている分、「寛容性」を極端に必要とする人には多少物足りなさを感じるかもしれない。「ELYTE X」はミスを織り込みつつも飛ばしと方向性を両立したいゴルファーに、十分“武器”となりうる。ただし、それを相棒にできるかどうかは、あなた自身のセッティング意欲とショット管理能力にかかっている。
👉 「正確性」に優れたベストユーティリティ TOP5

「正確性」は何よりも重要だ。それが欠けていれば、コースの知らなかった場所ばかりを探し回ることになるだろう。だからこそ、「正確性」は私たちが設けている3つの評価カテゴリーの中で最も重要な要素となっている。
ユーティリティのテストにおける「正確性」は、シンプルに言えばパーオン率やピンへの近さとして表現できる。しかし、最終的には「ストロークス・ゲインド」で測られるものだ。ここでは、「正確性」に優れたベスト・ユーティリティを紹介する。「正確性部門」第1位 コブラゴルフ「DS-ADAPT」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►とにかく「最高の一本」を手に入れたい人:
「正確性」よし。「飛距離」よし。「寛容性」よし。これら3つすべての性能を備えていることは、どんなユーティリティにとっても大きなメリットだ。コブラゴルフ「DS-Adapt」が2025年の『ベスト・ユーティリティ(ハイブリッド)』であるのには理由がある。このクラブは「正確性」で最高の結果を生み、「飛距離」を見せつけ、「寛容性」においても非常に優れている。ユーティリティに求められる性能はまさにこれであり、「DS-Adapt」こそがその頂点だ。「DS-Adapt」ユーティリティは、方向性を最重視するゴルファーに最適だ。今回のテストでは総合スコア8.8を記録し、「正確性」でトップ評価を獲得。平均キャリーは180ヤード超、「飛距離(8.6)」と「寛容性(8.8)」も高水準で、ばらつきの少ない安定性が魅力だ。ロングアイアンに苦手意識がある人や、「飛距離」と「直進性」を両立させたい人にとって強力な選択肢となる。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►コブラゴルフを候補に入れるつもりがない人:
コブラが嫌いな人。以上。それ以外は使うべきだね。このモデルについての過去のMyGolfSpyの調査結果を紹介しよう。意図的にフェード/ドローを打ち分ける操作性を至上視する上級者には、ストレート寄りの弾道特性が“良すぎて”物足りない可能性がある。辛口な評価をするとすれば、個性的な味つけや極端な飛び“だけ”を求めるタイプにも、万能型ゆえの中庸さが合わないかもしれない。
最終評価
コブラゴルフはユーティリティ市場で確かな実績を持つメーカーだ。このカテゴリーのテストは、常にトップクラスの成績を残してきた。今年はその評価をさらに確固たるものにし、2025年のベストユーティリティに輝いた。総合的に見てもまちがいなく卓越したパフォーマンスを示した。とりわけ「正確性」で抜きん出ている。どんなクラブでも「正確性」は重要で、長期的に安定して再現性の高いプレーを支える性能要素である。「DS-Adapt」は2025年の「正確性」で最優秀。これが「総合」でもベストユーティリティへと押し上げたというわけだ。蛇って聞いただけで蕁麻疹がでちゃう!というゴルファー以外は、まずは試打してみよう。
テスターたちの声
“しっかりした打感で、とても寛容性が高い。弾道もかなりストレートだった。”
“普段ユーティリティとは相性が悪いんだけど、これは間違いなく自分のトップチョイスになる。”
“まさにベスト・オブ・ベスト。打感がすごく良くて、とてもソリッドだった。”
専門家の視点
調整機能付きユーティリティは、言うまでもなく必須だ。調整できないユーティリティは、その使い勝手を大きく制限してしまう。コブラゴルフは『FutureFit33』によって、さらにその先を行く。なんと33通りものロフト&ライ角調整が可能で、まさにフィッターにとって夢のような製品だ。基本性能が高いモデルを更に自分好みに仕上げられる(しかも選択肢が豊富)。もし「最高の中の最高」を求めているなら、コブラゴルフ「DS-Adapt」ユーティリティをぜひチェックしてみてほしい。
「正確性部門」第2位 キャロウェイ「ELYTE X」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►「正確性」と「飛距離」を兼ね備えた競争力ある組み合わせを求めるなら:
「正確性」と「飛距離」の両立はまさに勝利の組み合わせだ。ターゲットを正確に狙いながら、大きく前へとボールを運べるなら、それ以上何を望むだろうか?これらはすべてのゴルファーがクラブに求める性能だ。キャロウェイ「ELYTE X」は、2025年のユーティリティ部門において「正確性」と「飛距離」の両方で第2位にランクインしたモデルだ。その性能は折り紙付きで、まさに期待を裏切らないユーティリティと言えるだろう。ぜひ一度チェックしてみてほしい。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►一貫した結果を重視するなら:
「寛容性」を分析する際に私たちが見ているのは、すべてのショットでどれだけ“一貫した(同質の)”結果を出せるかという点だ。この点において、キャロウェイ「ELYTE X」は「キャリーにおける飛距離差」、「ボール初速の差」、「スピン量の差」、そして「落下点のばらつき」において差が大きい。つまり、このクラブは「正確性」と「飛距離」に優れている一方で、ショットごとの“安定性”を重視するなら、ほかにより良い選択肢があるということだ。
最終評価
2025年はキャロウェイにとってまさに飛躍の年となっている。その勢いを象徴するのが、今回のテストで総合3位に入ったキャロウェイ「ELYTE X」ユーティリティだ。「ELYTE X」は「正確性」と「飛距離」においてサラブレッド級の性能を誇り、両部門で第2位という結果を残している。これらの性能要素を兼ね備えることは、勝利の方程式とも言えるだろう。しかし一方で、「寛容性」の評価ではやや厳しい結果となった。正確で飛距離も十分ながら、ショットごとの安定性においては他モデルと比べて劣る部分があるのだ。具体的には、「キャリーの飛距離」、「ボール初速」、「スピン量」、「ショットエリア(ばらつき)」 –といった主要データにおいて標準偏差が大きめであることが示されている。つまり、強烈なミスや極端なライの変化には、設計の特性や調整の幅ではカバーしきれない限界がある。
テスターたちの声
“安定感があって、打感のフィードバックも良い。全体的にとてもソリッド。”
“他モデルよりも距離のコントロールがしやすく、それでいてパワーもしっかり備わっている。”
“しっかり打てた。あらゆる面で安定した性能を発揮していた。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE X」は、「正確性」と「飛距離」を求めるゴルファーにとって非常に優れた選択肢だ。「飛距離」「正確性」の性能に振っている分、「寛容性」を極端に必要とする人には多少物足りなさを感じるかもしれない。「ELYTE X」はミスを織り込みつつも飛ばしと方向性を両立したいゴルファーに、十分“武器”となりうる。ただし、それを相棒にできるかどうかは、あなた自身のセッティング意欲とショット管理能力にかかっている。
👉 「寛容性」に優れたベストユーティリティTOP5

「寛容性」という言葉は、ゴルフ業界ではよく使われるものの、明確に定義されることはほとんどない。だがゴルファーとして、安定して結果を出せるユーティリティが欲しくないか? その答えは間違いなく「イエス!オーイエス!」だろう。
理想は、ショットごとにフェースから安定した結果を導き出せるユーティリティだ。具体的には、「ボール初速のばらつきが小さいか?」「キャリーの飛距離の差が最小限か?」「弾道のばらつきが抑えられているか?」「スピン量が安定しているか?」私たちはユーティリティテストにおいて、こうした指標を基準に「寛容性」を分析している。ここでは、「寛容性」に優れたベスト・ユーティリティを紹介する。「寛容性部門」第1位 ORKA「RSX」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►信頼できるユーティリティが欲しいなら:
ORKA「RSX」は、2025年の「寛容性」部門においてベストユーティリティに選ばれた。私たちのテストで「寛容性」部門を制するということは、ショットごとに一貫した結果を生み出せることを意味している。ユーティリティに「信頼性」があるというのは、ゴルファーにとって大きなアドバンテージだ。逆に、その信頼性や安定性を欠くユーティリティは、扱いにくく、実戦で使うのが難しいものとなってしまう。「RSX」はミスヒットに強さを求める人に、最初に候補に入れてほしいモデルだ。通常ショットで少しフェースを外してしまうことが多いゴルファー、打点のズレが不安定な人にこそ適している。オフセンターでの飛距離ロスや方向のブレを抑えたい人、クラブに“予備の守備力”を持たせたい人には非常に頼りになる。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►「正確性」と「飛距離」を重視するゴルファー:
「寛容性」はメリットであると同時にリスクにもなる。ショット結果を安定させる一方で、「正確性」が損なわれる場合があるのだ。「Orka RSX」はまさにその例で、「寛容性=すべてをカバーする力」ではないから、打点をきっちり合わせて球を操りたいゴルファーや、「飛距離を最優先したい人」には物足りなさを感じる可能性がある。テストデータによると、「RSX」は「寛容性」で際立つ一方で、「正確性」や「飛距離」のスコアは他モデルに比べてやや低めだった。また、弾道の打ち出しやスピン量を細かく操りたい“変化球派”には、ミスに強い反面、自由度の物足りなさを感じることもあるだろう。
最終評価
ORKA「RSX」は、2025年ユーティリティ市場において、“ミスの幅を小さくする守備的な性能” を最も極めたモデルのひとつ。今回のテストで「寛容性部門」評価点 9.0 を獲得し、ショットごとの一貫性や「弾道のばらつき」抑制において非常に高い評価を得ている。「寛容性」を測る具体的な指標は、「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」のばらつき、そしてショット全体における「弾道のばらつき」だ。ORKA「RSX」はこれらの項目で一貫して優秀な数値を示している。ただし、その得意領域が「守備・安定性」側に振られているため、他の性能(飛距離、操作性、弾道の変化対応力など)では、突出したモデルほどの強さは見られない。特に「飛距離」を追いたいゴルファーや、極端な弾道変化を武器にしたい競技志向派にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれない。総じて言えば、「RSX」は“ミス耐性を最重視したいゴルファー”にとって極めて信頼できる選択肢。スコアを守るための道具として、ユーティリティの基準点となり得るクラブだ。
テスターたちの声
“高スピン・高弾道には良いけれど、ボール初速はやや遅め。”
“使うほどに気に入った。打ち出しが高くて、ユーティリティとしてはかなり魅力的に感じた。”
“全体的に飛距離は短め。打感としてはナイスショットとミスショットの違いが分からず、フィードバックがなかった。”
専門家の視点
今年のテストで存在感を示したORKA。その中で注目すべきもうひとつの製品が、ORKA「RSX」だ。このモデルは「寛容性」部門でベストユーティリティに輝き、ORKA製品の特色を象徴していると言える。懐疑的に見ていたゴルファーでさえ、その評価を覆されることだろう。特にスコアを守りたいゴルファーや、ミスによるスコア崩れに不安を抱えるゴルファーにとって、「RSX」は“心強い相棒”になり得る存在だ。
「寛容性部門」第2位 テーラーメイド「Qi35 Max」
こんなゴルファーにおすすめ
-
►安定した結果を生む鍵は「正確性」と「寛容性」:
テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは、優れたユーティリティの選択肢の1つ。その真価は「正確性」と「寛容性」にある。ユーティリティは、ゴルファーによっては安定しないクラブになることもある。だからこそ、「正確性」と「寛容性」を兼ね備えたユーティリティを選ぶことは、手にするゴルファーが長期的に良いスコアを狙っていくにあたり肝心かなめとなる。一貫した結果をもたらすユーティリティは、アマチュアゴルファーまさにゲームチェンジャーと言えるだろう。
こんなゴルファーにはおすすめしない
-
►飛距離だけを優先するなら選ぶべきではない:
テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは「正確性」と「寛容性」に優れている一方で、「飛距離」では平均よりやや劣る。もし市場で最も飛ぶユーティリティを探しているなら、「Qi35 Max」は見送ったほうがいいかもしれない。そうではなく、「飛距離」は十分あるけどセカンドOBでスコアを崩しがち、とか、長い距離をなんとか近くまで寄せて「寄せワン」に勝負を持ち込みたいゴルファーに使って欲しい。 自分にとって何を優先するかを見極めればこのモデルの価値が見えてくる。「飛距離」を最優先するなら、標準モデルの「Qi35」など他の選択肢の方が適している可能性がある。さらに、打ち出し角やスピン量を意図的に大きく操りたい競技志向のゴルファーにとっては、MOI(慣性モーメント)を最大化して安定性を重視した設計が、むしろ操作性の制限として感じられるかもしれない。この点は覚えておいて損はないはずだ。
最終評価
ユーティリティにおいて、「正確性」と「寛容性(=安定性)」は極めて重要かつ効果的な性能要素だ。テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは、この両部門でトップクラスの評価を獲得している。「正確性」では第5位、「寛容性」では第2位という結果だ。つまり、このクラブならグリーンを狙う際に卓越した「正確性」を期待でき、フェースからの安定した打ち出しも得られる。要するに、あなたの大嫌いな左右OBゾーンに買ったばかりの「プロV1」をプレゼントする確率が減るってこと。総合的に見ても、テーラーメイド「Qi35 Max」は市場で最高レベルのユーティリティのひとつだ。総合2位、スコア評価、「正確性」 8.8/「寛容性」 8.9 がそれを裏付けている。
テスターたちの声
“フェースからの打感が良く、寛容性も高い。ミスヒットしたときもすぐにわかるし、高弾道でキャリーの飛距離も優れていた。”
“思っていたよりも弾きが強い。高い弾道が出るが、自分の好みにはドローバイアスが強すぎる。”
“しっかりしたクラブで、とても寛容性が高く飛距離も十分。ただ、カーボンの見た目はあまり好みではない。”
専門家の視点
もし「正確性」と「寛容性」を兼ね備えたユーティリティを探しているなら、テーラーメイド「Qi35 Max」レスキューは素晴らしい選択肢だ。複数のテスターが、このクラブが生み出す打ち出し条件についてコメントしている。それだけでも実戦で扱いやすいショットにつながりやすく、特に打ち出しが低くスピン量が不足しがちなゴルファーにとっては大きな助けになるだろう。
👉2025年「ベストユーティリティ」各スコアと順位

👉2025年「ベストユーティリティ」データ表

2025年「ユーティリティ」一覧Q&A
🔗関連記事
2025年のユーティリティランキング上位モデルについては、以下の記事で詳しく紹介しています。気になるクラブをぜひチェックしてみてください。
◆タイトリスト「GT」ユーティリティは何が違う?「GT1」「GT2」「GT3」を徹底解説!
◆キャロウェイ新作「ELYTE」シリーズは期待以上?フェアウェイウッドとユーティリティを解説!
Leave a Comment