テーラーメイド「STEALTH」|正確性1位を獲得した初・中級者向けアイアン

飛距離だけでなく、狙った場所へボールを運ぶ正確性も重視したい。そんなゴルファーに注目してほしいのが、テーラーメイド「STEALTH」アイアンだ。
2022年のMYGOLFSPY『初・中級者向けアイアンテスト』では、全11モデル中、総合スコア97.54で1位を獲得。正確性でも1位となり、飛距離は4位だった。
メーカーが採用したのは「キャップバックデザイン」と「トウラップテクノロジー」。トウ側から生み出した約10gの余剰重量を再配分することで、低重心化を図っている。
さらに、番手ごとにスイートエリアを最適化する「プログレッシブICT」、インパクト時の振動を抑える「エコーダンピングシステム」、フェース下部のミスヒットに対応する「貫通型スピードポケット」を搭載。飛距離性能だけでなく、打感やミスヒット時の性能にも配慮した設計だ。
ただし、メーカーが追求した寛容性と、MYGOLFSPYの独立テストの結果は区別して考えたい。
2022年のMYGOLFSPYテストでは、寛容性は11モデル中7位。正確性でトップに立った一方、ミスヒット時の結果の安定性を評価する寛容性では、上位に入らなかった。
つまり、「STEALTH」の強みは、単にミスに強いことではなく、このテストで正確性1位という結果を残した点にある。
そのため、中古で検討するなら、飛距離を伸ばしたいゴルファーだけでなく、ショットの正確性を重視するゴルファーにも注目してほしい。
ただし、正確性1位だからといって、誰が使っても同じ結果になるわけではない。中古市場では、同じモデルでも装着されているシャフトの重量や硬さが異なるため、自分のスイングに合った仕様を選ぶことが重要だ。
また、7番アイアンのロフト角は28度、PWは43度。特にPWは、手持ちのウェッジとのロフト差が大きくならないか確認したい。セットにAWが含まれているかどうかも、中古購入時のチェックポイントになる。
「STEALTH」は、2022年のテストで総合1位・正確性1位を獲得した実績が魅力の中古候補だ。 一方、寛容性は7位。飛距離や正確性だけでなく、ミスヒット時の結果も試打で確かめて選びたい。
スリクソン「ZX5」|7番アイアンの弾道高さ1位!高弾道でグリーンを狙いたい人に

アイアンに求めるのは飛距離だけではない。高い弾道でグリーンを狙いたいゴルファーに注目してほしいのが、初代スリクソン「ZX5」アイアンだ。
2021年の『初・中級者向けアイアンテスト』では、7番アイアンの最高到達点が29.23ヤードとなり、全14モデル中トップを記録した。落下角も45.23度で、キャリー160.79ヤード、トータル飛距離167.02ヤードという結果だった。
このデータで注目したいのは、飛距離だけでなく、ボールがどれだけ高く上がり、どのような角度で落下するかという点だ。
高い弾道と大きな落下角は、グリーンを狙うショットを考えるうえで重要な要素になる。ただし、実際にグリーン上でどれだけ止まるかは、スピン量やグリーンの状態などにも左右される。
一方、番手ごとのストロークス・ゲインドには違いが見られた。
5番アイアンは+0.0259、PWは+0.0092とプラスを記録したものの、7番アイアンは-0.0185だった。
つまり、「ZX5」は7番アイアンで高い弾道を記録した一方、ストロークス・ゲインドではすべての番手がプラスだったわけではない。弾道の高さだけで総合性能を判断しないことが重要だ。
中古で検討するなら、まず自分の7番アイアンと弾道の高さ、キャリー、落下角を比較してみたい。
また、装着シャフトの重量や硬さ、ライ角によって振り心地や弾道は変わる。中古市場ではセットの番手構成やフェースの摩耗状態も確認しておこう。
初代「ZX5」は、2021年のMYGOLFSPYテストで7番アイアンの弾道高さ1位を記録したモデルだ。飛距離だけでなく、高い弾道でグリーンを狙いたいゴルファーにとって、2026年も検討する価値のある中古候補と言える。
ゼクシオ「XXIO 12」|飛距離・正確性ともに2位!振りやすさにも注目

アイアンに飛距離は欲しい。しかし、振りやすさも妥協したくない。そんなゴルファーに注目してほしいのが、ゼクシオ「XXIO 12」アイアンだ。
2021年に登場した12代目ゼクシオは、フェースとボディのたわみを活用してボール初速を高める設計が特徴。特に、地面にあるボールを打つアイアンならではの課題に着目している。
その中心となるのが、アイアン用に最適化された「REBOUND FRAME(リバウンド フレーム)」だ。
薄肉フェースに加え、ボディ下部に配置した「FLEX ZONE(フレックスゾーン)」と、ボディ後方の「RIGID ZONE(リジッドゾーン)」を組み合わせた「軟・剛」構造を採用。インパクト時にフェース下部をたわませることで、反発性能の向上を狙っている。
さらに「L字グルーブ」によってボディ下部の変形を促進し、フェース下側でボールをとらえた際の飛距離ロスを抑える設計となっている。
では、MYGOLFSPYの独立テストでは、どのような結果を残したのか。
2022年の『初心者~中級者アイアンテスト』では、全8モデル中、総合スコア83.03で5位。総合順位こそ中位だったものの、飛距離スコア91.90で2位、正確性スコア87.40でも2位を獲得した。
7番アイアンの実測キャリーは130.16ヤード、トータル飛距離は136.97ヤード。飛距離と正確性の両方で上位評価を得た点は、中古アイアンを選ぶうえで注目したい結果だ。
一方、見逃せないのが寛容性の評価だ。
「XXIO 12」はフェース下部の反発性能を高め、ミスヒットによる飛距離ロスを抑える設計を採用している。しかし、MYGOLFSPYのテストでは寛容性スコア74.67で8モデル中6位にとどまった。
これは、一般的なアイアンよりミスに弱いという意味ではない。ただし、今回のテストでは、飛距離や正確性ほど寛容性が高く評価されなかったことは押さえておきたい。
7番アイアンのロフト角は28度。純正シャフトには「ゼクシオ MP1200」カーボンと「N.S.PRO 850GH DST for XXIO」スチールが用意されている。
中古で選ぶ際に重要なのは、このシャフトの違いだ。軽量カーボン仕様とスチール仕様では重量や振り心地が異なるため、自分のスイングに合ったものを選びたい。
また、標準の5本セットは6番からPWまで。中古市場では5番アイアンやAW、SWの有無によってセット構成が異なるため、購入前に確認しておこう。
「XXIO 12」は、2022年のテストで飛距離と正確性の両方が2位だったことが魅力の中古候補だ。 一方、寛容性は6位。ミスヒットへの強さを最優先するなら、試打で自分との相性を確かめたい。
スリクソン「ZX5 Mk II」|2年連続で総合・正確性1位を獲得

飛距離だけでなく、狙った場所へボールを運ぶ正確性も重視したい。そんなゴルファーに注目してほしいのが、スリクソン「ZX5 Mk II」アイアンだ。
2022年に登場した「ZX5 Mk II」は、ボール初速の向上を追求した「MAINFRAME Mk II」を採用。フェース周辺部に配置した「スピードグルーブ」と最適化されたフェース肉厚設計によって、フェースのたわみを大きくし、反発性能を高めることを狙っている。
メーカーの開発テストでは、7番アイアンで前作比ボール初速が0.6m/s、飛距離が4.3ヤード向上したと報告されている。ただし、これはメーカー独自の比較結果であり、MYGOLFSPYの独立テストとは異なる。
では、MYGOLFSPYのテストではどうだったのか。
2023年の『上級者向け飛び系アイアンテスト』では、全15モデル中、総合スコア98点で1位を獲得。正確性も97.6%で1位となった。
飛距離は201.9ヤードで5位、寛容性は90.0で7位。ボール初速も56.19m/sで4位を記録している。
総合と正確性ではトップに立った一方、飛距離や寛容性ではすべてのモデルを上回ったわけではない。
さらに注目したいのが、翌2024年の結果だ。
2024年の『上級者向け飛び系アイアンテスト』でも、全18モデル中、総合1位・正確性1位を獲得。飛距離は6位、寛容性は4位だった。
テスト年によって参加モデルや評価条件は異なるため、両年の数値を直接比較することはできない。それでも、異なる2つのテストで総合と正確性の両方で首位に立ったことは、中古アイアンを選ぶうえで注目したい実績だ。
純正シャフトには「Diamana ZX-II for IRON」カーボン、「N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST」「N.S.PRO 950GH neo DST」スチールなどが用意されている。
中古では同じヘッドでも装着シャフトによって重量や振り心地が異なる。正確性を重視して選ぶなら、ヘッドのテスト結果だけでなく、自分が安定して振れるシャフトかどうかも確かめたい。
基本の6本セットは5番からPWまで。4番、AW、SWは単品設定のため、中古購入時には必要な番手が揃っているか確認しておこう。
「ZX5 Mk II」は、2023年と2024年のテストで総合1位・正確性1位を獲得した実績が魅力の中古候補だ。 飛距離だけでなく、狙った場所へ運ぶ正確性を重視するゴルファーにとって、2026年も有力な選択肢になる。
テーラーメイド「SIM2 MAX」|5番アイアンで4位!飛距離と打感を追求したモデル

飛距離を伸ばしたい。しかし、アイアンに求めるのは飛距離だけではない。打感やミスヒットへの対応力も重視したいゴルファーに注目してほしいのが、テーラーメイド「SIM2 MAX」アイアンだ。
2021年に登場した「SIM2 MAX」は、飛距離性能と打感の両立を目指して開発された初・中級者向けアイアン。その中心となる技術が「キャップバックデザイン」だ。
従来の「スピードブリッジ」がバックフェースの一部をつないでいたのに対し、「キャップバックデザイン」ではトップラインとバックフェースを広く連結。ヘッドの剛性を高めながら、ボール初速の向上と心地よい打音を両立することを狙っている。
さらに、多くのゴルファーのショットデータを分析し、実際の打点分布に合わせてスイートスポットを最適化。打点が安定しないゴルファーにも配慮した設計となっている。
打感の面では、制振素材「ハイブラー」を配合した「エコーダンピングシステム」を採用。インパクト時の振動を吸収し、フォージドアイアンのような打音・打感を目指している。
では、MYGOLFSPYの独立テストではどのような結果だったのか。
2021年の『初・中級者向けアイアンテスト』では、5番アイアンのストロークス・ゲインドが+0.0317で、全14モデル中4位。キャリー181.37ヤード、トータル飛距離193.49ヤードを記録した。
7番アイアンはキャリー164.18ヤード、総飛距離168.72ヤード。ストロークス・ゲインドは+0.0027で8位だった。
一方、PWのストロークス・ゲインドは-0.0343で13位。5番アイアンでは上位に入ったものの、すべての番手で同じように高い評価を得たわけではない。
つまり、「SIM2 MAX」は5番アイアンの結果が比較的良好だった一方、ショートアイアンまで含めた性能を確認して選びたいモデルだ。
中古購入時には、装着シャフトの重量や硬さ、セットに含まれる番手を確認したい。特にPWまでの距離のつながりが自分に合うか、試打できるなら確かめておこう。
また、「SIM2 MAX」には大型ヘッドの「SIM2 MAX OS」も存在する。OSモデルはヘッド形状やロフト設定が異なる別モデルのため、中古購入時には製品名を取り違えないよう注意が必要だ。
「SIM2 MAX」は、2021年のテストで5番アイアンのストロークス・ゲインド4位を記録した実績と、飛距離・打感の両立を目指した設計が魅力の中古候補だ。 ただし、PWの評価は13位。ロングアイアンだけでなく、ショートアイアンの距離感や打ちやすさも確かめて選びたい。
まとめ|2026年の中古アイアン選びは、順位よりも自分に合う性能を重視しよう
中古アイアンを選ぶ際、最新モデルであることや、発売当時の評判だけが判断材料になるわけではない。重要なのは、実際のテストでどのような結果を残し、その性能が自分のプレースタイルに合っているかどうかだ。
今回紹介した5モデルにも、それぞれ異なる強みがある。
▪ テーラーメイド「STEALTH」:2022年のテストで総合1位・正確性1位。ショットの正確性を重視したいゴルファーに注目してほしいモデル。
▪ スリクソン「ZX5」:2021年のテストで7番アイアンの弾道高さが1位。高い弾道でグリーンを狙いたいゴルファーにとって魅力的な候補。
▪ ゼクシオ「XXIO 12」:2022年の初心者~中級者向けアイアンテストで飛距離・正確性ともに2位。振りやすさを考えた設計にも注目したいモデル。
▪ スリクソン「ZX5 Mk II」:2023年と2024年のテストで総合1位・正確性1位。複数年の独立テストで結果を残した実力派。
▪ テーラーメイド「SIM2 MAX」:2021年のテストで5番アイアンのストロークス・ゲインドが4位。飛距離性能と打感の両立を追求したモデル。
ただし、これらの結果は実施年やテストカテゴリー、参加モデルが異なるため、順位やスコアをそのまま比較して5モデルの優劣を決めることはできない。
また、どのモデルにも強みと弱みがある。正確性で上位に入ったモデルが寛容性でも優れているとは限らず、飛距離性能が高く評価されたモデルが、すべてのゴルファーに合うわけでもない。
中古アイアンでは、ヘッドの性能だけでなく、装着シャフトの重量や硬さ、ロフト設定、セットに含まれる番手、フェースやソールの摩耗状態も確認したい。同じモデルでも、仕様や使用状態によって購入後の満足度は変わってくる。
可能であれば試打を行い、飛距離だけでなく、弾道の高さ、方向性、ミスヒット時の結果、番手間の距離のつながりまで確かめておこう。
大切なのは、テストで1位になったアイアンを選ぶことではなく、自分のショットを改善できる可能性のある1本を見つけることだ。
MYGOLFSPYの実測データを手がかりに、2026年の中古アイアン選びを、より納得できるものにしてほしい。



