mygolfspy

切れ味鋭いショットを生むウェッジ ~ピン GLIDE フォージドウェッジ~

BY JOHN BARBA

July 16, 2018

「ウェッジなのに、まるでVault 2.0パターを打っているような感覚だ。硬く、均一で、しっかりとした打感。控えめだが、インパクトではソリッドな打感を得られる。」

フォージド(鍛造):金属を高温に熱し、ハンマー等で叩いて目的の形状に成形する製法   ピンがフォージド(鍛造)を採り入れてからが6年が経つが、それが今いろんな意味で変わりつつある。ピンの新商品「Glide Forged ウェッジ」がいい例だ。 ピンがこれまでのウェッジから脱却を図ったことは意外だった。Glide Forgedウェッジはツアープロの意見を取り入れ、明確に上級者をターゲットとしている。 もちろん、フォージドだ。

「ショットメーカー」のためのウェッジ

※ショットメーカー:ショットの切れ味が鋭い人のこと まず注意してもらいたいのは、Glide Forgedは1年半前に発売されたGlide 2.0の後継モデルではないということだ。Glide 2.0はまだ継続中であり、Glide Forgedはピンの全く新しいカテゴリーとして登場するのだ。 「ツアープロやブランドアンバサダーは、小さめのヘッドを求めていた。社内では、Glide Forgedを『ショットメーカーズウェッジ』と呼んでいる。」(ピン商品開発部長  マーティー・ジャートソン) ピンがGlide Forgedを『ショットメーカーズウェッジ』と呼ぶ理由は何だろうか? まず、ヘッドサイズがGlide 2.0より10%ほど小さい。さらにわずかなオフセットが加わり、ヘッドには少し丸みがつけられた。 「全てはショットメーカーにより良いショットを打たせるためだ」とジャートソン氏は語る。 「ヘッドは明らかに小さめだ。ヒールからトゥにかけてさらに丸みを持たせており、ソールの設置面積が少ないことが、バンカーやラフ、グリーン周りからのアプローチショットで役に立つ。」 他の主な違いは、ソールグラインドだ。Glide2.0には、TS(Thin Sole)、SS(Standard Sole)、WS(Wide Sole)、ES(Eye Sole)の4つのグラインドオプションがあるが、Glide ForgedにはTSとSSの中間に位置する1種類のグラインドオプションしかない。 「バンス角を少し小さく、ソール幅も少し狭くすることで、フェースをスクエアにしても、開いても、リーディングエッジが低く保たれる」 「TSとSSの間がフィットする上級者は多い。だから、SSをもう少し削ろうが、60度のウェッジを曲げて58度に調整しようが、上級者は結局私たちが造る、この「中間」のウェッジを欲しがることになる。つまり、正確なフィッティングとソールグラインドの観点から見ても、彼らにはこのウェッジがフィットするのだ。」 ピンの契約プロであるルイ・ウーストハイゼンやアドバイザーであるスタン・アトリー、トッド・アンダーソンはGlide Forgedの設計に大きく貢献した。ウーストハイゼンは、すでに60度を使ってプレーしている。

完璧な形状と打感

Glide Forgedはピン版のブレード型ウェッジと言えるだろう。詳細を知れば知るほど、ピンならではの特徴が見えてくる。例えば、タングステン・トゥ・ウェイティング(10~16gでロフト角による)、ハイドロパール 2.0 クロム仕上げ、グースネック・テーパード・ホーゼルにヒントを得たアイ2(Eye 2)などだ。 しかし最も注目すべきなのは、高温の窯で熱しハンマーで叩いた「8620フォージドカーボンスチール」だ。 「私たちは完璧な形状のウェッジを造りたかった。それが、今回のウェッジにフォージド(鍛造)を採用した一番の理由だ。スコアライン、ホーゼル、ネック、オフセット、ヘッド形状の全てが鍛造工程を通して理想を超える出来となった。」 それから、上級者が好む「打感」も忘れてはいけない。 「ウェッジなのに、まるでVault 2.0パターを打っているような感覚だ。硬く、均一で、しっかりとした打感。控えめだが、インパクトではソリッドな打感を得られる。」 Forged Glideのバックフェースは、印象的なミーリングパターンが特徴であり、ベン・ホーガンの新しいEqualizerウェッジに似ている。

豊富なカスタマイズ

たとえ高額でもカスタムパターを望むゴルファーは多いため、カスタマイズはゴルフ用品業界で今でも伸びている分野だ。そのため、ピンもウェブサイトでGlide Forged用のユニークなカスタマイズプログラムを提供している。 「Mr. Ping」、ブーメラン、星条旗、アリゾナ砂漠の4種のデザインから選んで、バックフェースにプリントすることができる。また3種類の刻印オプションがあり、トゥ、中央、ヒールに3文字(文字と数字)まで、バックフェースに2文字もしくは「Mr. PING」のロゴを刻印することもできる。 さらに、シャフトやグリップオプションに加え、12色のカラーオプションから選んでカラーカスタマイズもできる。オンライン上でデザインが完了したら、近くのピン取扱店でスペックを決めて、注文するという流れだ。  

価格・販売状況・オプション

本日よりForged Glideのプレオーダーが開始される。7月末までには小売店でも販売される予定だ。 Forged Glideはソールグラインドは1種類で、ロフト角は50度から2度刻みで60度までだ。ピンはForged Glideを上級者ウェッジと謳っているため、オリジナルスチールシャフトとして、ダイナミックゴールド S300、グラファイトシャフトはピンのALTA CBを用意している。グリップはゴルフプライドのツアーベルベットだ。   追加料金なしのシャフトオプションには、ダイナミックゴルフの X100、ダイナミックゴールド120のSとX、ダイナミックゴールド105 のRとS、プロジェクトX LZ、トゥルーテンパーXP95、日本シャフト NS Pro Modus 105、KBS Tourがある。その他のシャフトは全て有料だ。 ピンはGlide Forgedをプレミアムウェッジと位置付けており、鍛造の打感は価格に反映されている。アメリカでの小売価格はスチールシャフトで$217.50、グラファイトで$232.50。カスタマイズは別途料金がかかる。

人気記事

新着記事

著者情報

JOHN BARBA

ゴルフジャーナリスト
ゴルフ、ゴルフトラベル、そしてゴルフ文化を長年取材してきたジャーナリスト。
ニューハンプシャー州を拠点に活動し、現在も熱心なゴルファーとしてプレーを続けている。競技ゴルフだけでなく、コースの歴史や旅先で出会うゴルフの魅力、人々のストーリーに強い関心を持つ。
特にクラシックなゴルフ用品や伝統的なゴルフカルチャーへの造詣が深く、最新ギアから名器まで幅広い視点でゴルフを語ることができるのが持ち味だ。
ジョンにとってゴルフはスコアだけを競うものではない。人との出会い、旅、そして人生を楽しむための存在でもある。
「ゴルファーに本当に必要なのは、もっと長い日照時間だ。」
― ベン・ホーガン

最新の投稿
2026/06/10
コストコの「カークランド シグネチャー Gen 3 フォージド ウェッジ」が発売 鍛造3本セットで登場
2026/05/13
ブリヂストンの新ドライバー2モデルがUSGAリスト入り 「カーボンセミモノコック」とは?
2026/04/23
PING「i540」アイアン|飛距離を維持しながら“距離の再現性”を高めた最新モデル

SHARE

POST

mygolfspy