再び「#ASK MYGOLFSPY」にようこそ。ここは読者の皆さんから毎週送られるゴルフに関する質問に答えていくコーナーだ。

今回のトピックは「ゴルフボール」。パート1を見逃した人は、ぜひこちらも読んでいただきたい。


ボールの「コア」はボールの飛びにどの程度影響するのか?

以前のボールテストで明らかになったように、「オフセンターコア」のボールはフェアウェイど真ん中とOBほどの差が出る可能性がある。つまり、「中心から外れたコア」はボールの飛びに絶対的に影響を与える可能性がある。

「品質の一貫性」はメーカーによって差があり、全体的に品質の一貫性に優れたブランドはあるが、完璧なものはない。


ディンプルパターンによりパフォーマンスはどのように変わるか?スピンへの影響は?

ゴルフボール,タイトリスト,ブリヂストン,キャロウェイ,スリクソン

「ディンプル」は、ボールの「揚力(リフト)」と「抗力(ドラッグ)」を生み出す。また、「打ち出し方向(ほとんどのものがほぼ同じように打ち出されるが)」や、「弾道の高さ」、「頂点高さ)に到達するまでの飛距離」、ボールが落下する「落下角度」に影響する。

一言で言えば、「ディンプル」とはボールの弾道に直接関係し、スピン特性による多少の差はあるものの、多くのブランドが採用している同一のディンプルパターンは同じ弾道を生み出す。

「ディンプル」自体は「スピン」に大きな影響を与えない。


ゴルフボールは高価な方が良いか?

良いボールが高価であるとは限らない。確かに、メジャーブランドは研究開発の規模が大きく、エアロダイナミクス(空気力学)の研究や新しいディンプルパターンの開発などに費用をかけることができる。

確かにこれらがパフォーマンスに影響を与える可能性はあるが、飛距離に関しては頭打ちがきているため、多くのブランドがスピン特性の選択肢を増やしたり、フィッティングオプションを増やすことに注力している。

「品質」は、主に工場が肝になる。『Ball Lab』のデータによると、大手ブランドの中で最高品質を誇るのは「タイトリスト」であり、「Maxfli」、「OnCore」、「Vice」、「Wilson」などのボールを製造する「Foremost」も、独自で所有する工場の中で最高品質を誇る。





数ラウンド使ったらボールを変えた方が良いか?

ゴルフボール,タイトリスト,ブリヂストン,キャロウェイ,スリクソン

ゴルフボールを“リタイア”させるかどうかの決定的要因は、カバーの損傷度合いだ。小さな塗装部分の傷は大した問題ではないが、表面の質感が変わるほどの切れ込みや擦り傷がある場合は、新しいボールに変えた方が良い。


木の下や池で見つけたボールは避けるべきか?

森や木の下で拾ったボールは状態がよければ問題ないはず。池で拾ったボールは、直前に入ったボールでない限りは拾うのはおすすめしない。

ゴルフボールは吸湿するため(時間の経過とともに水を吸収する)、しばらく水に浸かっていると入ったときと同じ状態ではなくなるためだ。


タイトリスト「PRO V1 LEFT DOT(プロV1レフトドット)」は小売店で販売されるか?

昨年数量限定でリリースされた「Left Dot」は、同社が『CPO(カスタムパフォーマンスオプション)』と呼ぶものだ。基本的にツアー用のボールだ。「Pro V1x Left Dash(プロV1レフトダッシュ)」も小売店で販売される前は元々CPOであったことは記憶に新しいだろう。

「Left Dash」と同様に、「Left Dot」の限定販売は予想を上回る反響があったようだ。タイトリストもまさかeBayで1ダース100ドルで取り引きされるようになるとは思っていなかったはずだ。

これら背景を考えると、いつかは「Left Dot」が小売販売されるのは間違いないが、今年はおそらく実現しないだろう。

業界全体で言えることだが、現在ボール工場はフル稼働している。「Left Dot」を通常販売するには、彼らの主要製品(「Pro V1」、「Pro V1x」、「AVX」 )の生産を縮小する必要がある。それはビジネス的に意味がない。

私の予想では、他のボールメーカーも「Left Dot」の状況を見てツアーボールの限定販売をしたいと思っているのではないかと考えている。現在はどのメーカーも同じ状況なため、主流のボールラインナップの需要が落ち着くまで、おそらく誰も着手しないだろう。


新『Ball Lab(ボールラボ)』はいつお披露目されるのか?リストアップされているボールは?

ゴルフボール,タイトリスト,ブリヂストン,キャロウェイ,スリクソン

私たちが実施してきた「ゴルフボールの性能テスト」では、ブランドやモデルにより「品質の一貫性」に差があることが明らかになった。

私たちは業界のR&Dチームと何ヶ月も話し合い、ハーベイ・グランツ氏(世界中のボール工場で使用されているコンプレッション測定機器の特許を取得している男性)とも話す機会に恵まれ、測定機器に20,000ドル以上を投資し『Ball Lab』が現実になったのだ。。

2022年のテストで扱うボールをちょうど受け取ったばかりだ。1週間ほどで測定が完了する。そしてすぐに残りのボールを注文する予定だ。

現在は、キャロウェイの新「Chrome Soft」のラインナップ、タイトリストの2022 年モデル「AVX」、ブリヂストンの最新版「Tour B」、スリクソン「Z-Starダイヤモンド」やウィルソン「Tritad」のテストを実施している。

それらが終わったら、新作DTC(直販)ボールをテストする予定だ。

どんな質問でもお待ちしている。クラブ、コースマネージメント、ゴルフボール…どんな疑問にもお答えするつもりだ。

ツイッターやインスタグラム、フェースブックで「#ASK MYGOLFSPY」と検索し質問しよう。