・キャロウェイ「EPIC MAX STAR(エピック マックス スター)」ドライバー&フェアウェイウッドは「力に限界がある」ゴルファーがターゲット

・新作はヘッドスピードと飛距離を向上させる軽量設計が特徴

・価格は、ドライバーが699.99ドル、フェアウェイウッドは429.99ドル


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以前にもお伝えしたように、キャロウェイは秋になると、いわゆる“ニッチ”な製品を発表する傾向にある。先週は、いくぶん珍しくはあるが期待が持てるハイブリッドとフェアウェイウッドを融合させた「APEX UW(エイペックスUW)」を発表。

今回は、「力に限界がある」ゴルファーをターゲットにした「高価格帯」クラブの「EPIC MAX STARシリーズ」を発表する。

確かに、ゴルフ業界はオブラートに包んだような表現が好きなだけに「力に限界がある」という言葉は、「(ヘッドスピードが)遅い」をできるだけ柔らかくした表現と言えるが、「EPIC MAX STAR」のターゲット層にとって、お金で幸せは買えないかも知れないが、飛距離なら買えるかも知れない。

もしあなたが、今回のキャロウェイ「EPIC MAX STAR」から得るものが他に何もないというなら、「飛距離」が出て、「軽量」で「ゴールド」だということだけ知っておけばよいだろう。


超高級

“飛距離が出て、軽量で、ゴールド“の「EPIC MAX STAR」は、「高級」あるいは「超高級」クラブであること主張しているのは間違いないが、なんらかの理由でこのデザインから期待通りの効果が得られなかったとしても、値札はそれを想起させている。

キャロウェイ「EPIC MAX STAR」ドライバーの販売価格は699.99ドル。フェアウェイウッドはたったの429.99ドルだ。

この価格で得られるものは、キャロウェイの主力シリーズである「EPIC MAX」のテクノロジーとパフォーマンスであり、我々の中で「力に限界がある」層の初速をアップさせるための工夫も手に入る。


「EPIC MAX STAR」のテクノロジーとメリット

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キャロウェイのテストによれば、ゴルファーによっては「EPIC MAX STAR」ドライバーでヘッドスピードが1.3〜2.2m/sほどアップするという。これはボール初速にすると2.2〜4.4m/s相当。「弾道の高さ」と「スピン量」の組み合わせによっては、20ヤード程度の飛距離がアップする可能性があるということだ。

これは誰でも20ヤードの飛びが得られるということではないが、もしあなたが、標準的な重量のドライバーを使うヘッドスピードが遅い…、失礼、「力に限界がある」ゴルファーなら、キャロウェイ「EPIC MAX STAR」から一番メリットを得られるだろう。

テクノロジーとしては、特別新しいことや革新的なことがあるわけではない。キャロウェイ「EPIC MAX STAR」も、緑色をした現行の同社ラインナップと同じ『JAILBREAK・AIスピードフレーム』デザインを採用。

『JAILBREAK』、『AIスピードフレーム』はともに「初速アップ」を目的としており、すでにその実績はあるものの、「EPIC MAX STAR」のターゲット層にとっては「力に限界がない」ゴルファーほどの効果は期待できないようだ。

初速アップは、「軽量化」と「シャフトの長さ」から生まれる。そのため、「EPIC MAX STAR」では軽量の「3軸カーボンファイバークラウン」を採用。

またカーボンはトゥ部分にも使用されており、トゥ側のウェイトを削減することで、ある意味独創的すぎたり、見栄えを悪くすることなく、それなりの「ドローバイアス」を実現している。


限られたアジャスタブル(調整)機能

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「EPIC MAXシリーズ」の他モデルと同様、「EPIC MAX STAR」も調整可能な『ペリメター・ウェイティング』が特徴だ。

「可変ウェイト」の重量9gは主力モデルよりもやや軽量ではあるが、「STARシリーズ」は「軽量化」を目的としているため、他の「EPIC」ドライバーほど重心を動かすことはできないが、「軽量化」という大目標には適応していると言える。

同様に「EPIC MAX STAR」には『アジャスタブルホーゼル(ロフト角・ライ角を調整することができる機構、可変スリーブ)』が採用されていない。

キャロウェイの『オプティフィット・ホーゼル』は業界でも最重量なので、「軽量化」ということを考えれば、「アジャスタブル(調整)機能」を省くことは理にかなっているだろう。





数字で見る軽量化

「軽量化」を細かく見てみると、「EPIC MAX STAR」は標準の「EPIC MAX」よりも52g、同社前作の「EPIC FLASH STAR」よりも11gほど軽くなっているが、軽量化の大部分は、ヘッドそのものではなく、付属している部品などを削ったものから来ている。

ヘッド単体だとウェイトは186g。これは「EPIC MAX」より10〜15gほど軽い。「ウルトラプレミアム(キャロウェイ曰くで私の言葉ではない)」のUST「ATTAS Speed T1100(アッタス スピードT1100)」はわずか36g。Winn(ウィン)の「Dri-Tac Lite(ドライタック ライト)」も25gに過ぎない。

これで合計重量は「EPIC MAX」の312gに対して260gということになる。


ここでシャフトの長さが46インチであることに言及する必要があるだろう。

多くのゴルファーにはおすすめしないが、「力に限界がある」ゴルファーは“ボールを真っ直ぐ飛ばせる傾向にある”ので、長尺シャフトにすることは、ティーショットのバラつきを起こさない一方、初速アップさせる合理的な方法でもあるのだ。

キャロウェイ「EPIC MAX STAR」ドライバーの価格は699.99ドル。ロフトは10.5度(右利き、左利き用)と12度(右利き用のみ)がラインナップしている。


「EPIC MAX STAR」フェアウェイウッド

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「EPIC MAX STAR」ドライバーで実現させようとしていることを理解できれば、同じネーミングのフェアウェイウッドのことも分かるだろう。こちらも、標準の「EPIC MAX」フェアウェイウッドを「ウルトラプレミアム(キャロウェイ曰く、だ)」で「超軽量」にしたものだ。

またゴールドのアクセントもあるので、高級であることが分かるだろう。

主要テクノロジーは、キャロウェイの『JAILBREAK AI ベロシティブレード』。今回はオリジナルの『JAILBREAK』デザインよりも、フェースの中央より遠いところに配置されている。

これは縦方向の剛性を高めながらフェースの柔軟性をアップさせるため。簡単に言うと、『JAILBREAKテクノロジー』はより効果的に実装させている。

フェアウェイウッドは、“打つのが難しいクラブ”と言われていることから、「EPIC MAX STAR」フェアウェイウッドでは、「力に限界のある」ゴルファーが簡単にボールを上げられ、より飛距離アップできるようにすることに重点を置いている。

もちろん、軽量化していることからこの目的を達成しやすくなるはずだ。


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発売時期とオプション

「EPIC MAX STAR」フェアウェイウッドは、弾道調整用に相互交換できるウェイトを搭載している。しかし、繰り返すが、ウェイト自体が軽量なため、調整による弾道の影響は比較的小さくなっている。

またドライバー(またキャロウェイの標準「EPIC MAX」フェアウェイウッド)同様、このウッドのホーゼルにもアジャスタブル(調整)機能はない。

このモデルで一番魅力的なことはロフトの種類の多さだろう。キャロウェイでは「EPIC MAX STAR」に#3(15度)、#5(18度)、#7(21度)、#9(23度)をラインナップ。

9番ウッドは、ロングアイアンさらにはハイブリッドですらボールを十分に上げられないゴルファーにとっては、特に魅力的な番手と言える。

「EPIC MAX STAR」フェアウェイウッドは、シャフトがUST「ATTAS Speed(アッタス スピード)」でグリップはWinn「Dry-Tac Lite(ドライタック ライト)」が装着されている。

価格は429.99ドルだ。


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「EPIC MAX STAR」の発売時期

「EPIC MAX STAR」シリーズは先行販売が10月23日から。店頭には10月30日に並ぶ予定だ。