信じられないかもしれないが、今週、キャロウェイゴルフ(とUSGA)がマーベリックのヘッドをさらに9種類、適合リストに掲載したのは紛れもない事実。念のために言うが、すでに発表しているものに加えて9種類だ。

では一緒に数えてみるとしよう。

・マーベリック(バージョン2)– ワン・ダイヤモンド

・マーベリック(バージョン2)(LH=レフトハンデッド) – ワン・ダイヤモンド

・マーベリック440(LH)

・マーベリック・マックス(Tour)

・マーベリック・マックス(バージョン1)

・マーベリック・マックス(バージョン2)– ワン・ダイヤモンド

・マーベリック・サブゼロ(Tour)

・マーベリック・サブゼロ(バージョン2)– ワン・ダイヤモンド

・マーベリック・サブゼロ(バージョン2)(LH) – ワン・ダイヤモンド

9種類ある。

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興奮するのはまだ早い。ちょっと落ち着いて、今後の動向を見据えながら考えてみてほしい。

まず明らかに、レフティー用がやや過剰なのが見てとれるだろう。

そして、ホーゼルにダイアモンドと刻印された製品を小売店の棚で見かけるようにはならないだろうということも。

Tourやバージョン2と名の付くものについても同様だろう。レフトハンデッド440なんて、どう考えても誰か特定のプレーヤーのためのものだとしか思えない。

そうなると、我々に関係してきそうなのはマーベリック・マックスだけということになる。

マックスとはつまり、PINGのラインナップにあるのと同じタイプだと考えるのが合理的だろう。

さらに、流出写真から察するに、テーラーメイドにおいても同じことが言えるはずだ。

今やマックスは、業界全体で認知されたスペックになったようだ。

いいじゃないか。

結論として、マーベリック・マックスには、ただのマーベリックとマーベリック・サブゼロと共に、小売店でお目にかかることになりそうだ。

まとめると、マーベリックが最も守備範囲の広いモデル。サブゼロは上級者あるいはスピン量を減らしたいプレーヤー向け。そしてマックスにあるのはより高い(マックスな)再現性と寛容性。

言い方はさておき、常にボールをほぼ同じところに運ぶための道具だ。

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カスタマイズドライバーの未来?

現在USGAのリストにマーベリックが14本もあるというおかしな状況だが、そのうちの3モデルは納得のいくもので、小売店の販売員にとっても売りやすい製品だ。では他の11本はどうだろう。

その答えはキャロウェイのAI仕様、フラッシュフェース・テクノロジーにある。

「AIは、純粋な意味でカスタムメイドのドライバーを我々にもたらしてくれた」と、キャロウェイのシニアバイスプレジデント兼OGIOのGMをつとめるショーン・トゥーロン。

彼の意味するところはつまり、他社と同じく、キャロウェイの既製品もある一定のタイプのプレーヤーに向けてデザインされたものであるが、AIの助けを借りれば一個人に対しよりカスタムに近いデザインが可能になるということなのだ。

今回の新しい、そして過剰にも思えるツアー仕様のラインナップは、それぞれ1人か2人のプレーヤーに向けて作られたものなのかもしれない。

ぱっと見、ほとんど同じように見えても、各ヘッドには明らかな違いがあるのだ。

「各ヘッドの違いは顕著だ。ヘッドの質量特性に応じてフェースを(AIで)再設計した」とトゥーロン。

キャロウェイの知見がどんどん深まり、スーパーコンピュータが取り入れた情報から答えを導き出し続けるにつれ、ツアープロから得たフィードバックの応用が我々のところまで降りてくる日が来るかもしれない。

きっといつの日か。

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「ツアー用にあといくつかのデザインが出てくるだろう。いずれはそれらを商品化したいと思っている」。トゥーロンは言う。

「研究開発における可能性は以前とは比べものにならないレベルだ。したがって問題の解決法も多岐にわたる。AIが燃料となり、心底素晴らしい結果が出ている。続く滑走路は果てしないだろう」。

そうなる前に飛行機が墜落したり滑走路を横滑りしないよう願おうではないか。

まだ時間はかかるだろうが、キャロウェイ ドライバーのカスタマイズは、たとえば色を選ぶより簡単になる日が来るかもしれない。

今から何世代後には、ヘッドとシャフトの組み合わせだけでなく、各ゴルファーに合うフェースとのコンビネーションまでもが選べるようになるかもしれない。

なるほど納得のいく話だが、果たして実現可能だろうか?

結果を待つしかないか。