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クリーブランド「RTX ZIPCORE(ローテックス ジップコア)」ウェッジ ~新たな仕上げとグランドが登場~

BY JOHN BARBA

October 05, 2020

クリーブランド「RTX ZipCore」ウェッジラインナップに、新たな2種類の仕上げと4種類のグラインドが加わった。

クリーブランド「RTX ZIPCORE」:新しい仕上げのポイント

・クリーブランド「RTX ZipCore」ウェッジラインに、『ブラックサテン』と『ツアーラック(ノーメッキ)』仕様(仕上げ)が加わった。

・さらに、カスタムソールが新たに4種類、リーディングエッジのグラインドオプション2種類がツアーラックモデルに加入。

・9月21日より先行販売が始まり、10月2日より店頭にて発売される。

2か月前にリリースされた「RTX ZipCore」ウェッジが、今回さらにアップデートして登場したが、そこには2つのストーリーがある。1つは完全に期待通り。もう1つは、サプライズギフトのようにワクワクさせるものだ。

まず1つ目のストーリーとして、今回追加がリリースされることは周知であった。クリーブランドが「RTX ZipCore」をリリースした7月に、今年後半にさらに2つの仕様を追加することを約束していた。

しかし、2つ目のストーリーは、ウェッジオタクにとって、季節はずれのクリスマスのように嬉しいはずだ。「MyCustomWedge」以来始めて、好みに合わせて『ソールグラインド』と『リーディングエッジ』をカスタムオーダーできるオプションを用意した。

『ZipCore』についてはすでに説明しているので、その点は省くことにする。代わりに、何が新たに加わったのか見ていこう。

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クリーブランド「RTX ZIPCORE」 -ツアーラック仕様

これまで、「RTX ZipCore」の仕様は「ツアーサテン」のみだったが、そこに「ブラックサテン」と「ツアーラック」の2種類の仕上げが追加された。

ところで、「ツアーラック」とは?それを少し説明しよう。

「ブラックサテン」仕上げは、業界では耐久性に優れた「PVD仕上げ」とも呼ばれている。「PVD」には誤解も多いので、背景を少し説明すると理解いただけると思う。

PVDは、「Physical Vapor Deposition」の略で、材料が凝縮から蒸気に移り、凝縮に戻る過程で起こるコーティングプロセスのことだ。これはすべて、華氏300度~930度の間の真空中に起こる。 クリーブランド,RTX ZIPCORE,仕上げ,グランド,ウェッジ

「PVD」は、ソーラーパネルから食品の包装、風船まで、あらゆるものに使用されている。しかし、ゴルフに関連するのは、金属加工で使用される切削工具のコーティングだ。

つまり、「PVD」はコーティングであり、「ダイヤモンドブラックメタル(DBM)」ほどの性能はない。「PVD」は時間の経過とともに摩耗するが、5ラウンドですぐに消耗するレベルではない。

これを聞いてプラスチックをはがすととすぐにすり減る「Black Oxide(黒色酸化物)」や「Black Nickel(ブラックニッケル)」を思いつく人もいるだろう。

「ツアーラック」仕様は、クリーブランドを代表する『ノーメッキ』であり、名前のとおり仕上げを施していないため、ウェッジにはそれぞれ色んなパターンで錆が発生する。

MyGolfSpyの2019年Most Wantedウェッジテストでは、錆との関係性は明らかになっていないものの、ノーメッキウェッジがスピンを向上させることがわかった。

その代わり、スピン量を向上させるクロム仕上げや他の仕上げについての検証は欠けている。

ツアーラックのルックスは格好良いが、所謂“ツアーレベルのカスタマイズ”を提供するため、ノーメッキ仕様を定番としている。

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カスタムグラインド

2つ目のストーリーは、非常にわくわくするパートだ。ツアーラック仕様の「RTX ZipCore」ウェッジに、多種多様なカスタムソールグラインドとリーディングエッジグラインドが揃い、カスタム注文できるようになった。

標準「ZipCore」のソールオプションは3つ。「LOW SOLE」は低バウンスで、ヒール、トゥ、トレーリングエッジにレリーフを備えたC字グラインドだ。

グリーン周りの多彩なショットやロブショットにも対応し、ミディアムまたはハードなコンディションやライの悪い場所でのショットに適している。

「MID SOLE」は、さらにトレーリングエッジレリーフを備えたV字型。オールラウンドな使い方やフルショットに向いている。「LOW」ほどではないが、フェースを開きやすい。「FULL SOLE」は高バウンスで、砂やラフ、ソフトなコンディションに最適だ。

どのソールを選ぶかによるが、クリーブランドは最大4つの異なるカスタムソールグラインドを用意している。

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「レリーフエッジグラインド」は、「FULL SOLE」と「LOW SOLE」モデルに搭載可能。フェースを開いたときにリーディングエッジが低くなるトレーリングエッジレリーフが特徴だ。

「ヒールグラインド」は「FULL」または「MID」に搭載。ヒールから素材を取り除き、フェースを開きやすくしている。「ヒール&トゥグラインド」は、「FULL」と「MID」で選べ、ショットメイクのオプションを与えてくれる。

また、「S字グラインド」は「FULL」でのみ利用でき、トレーリングエッジとヒールリリーフがあり、多彩なショットやバンカープレーに役立つ。

標準リーディングエッジがお好みではない場合は、硬いコンディション用によりシャープに、中から柔らかいコンディション向けに丸くすることもできる。

「カスタムソールグラインド」には$ 20の追加料金、「リーディングエッジグラインド」には$ 10の追加料金がかかる。

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グラインドについて

ノーメッキの「ツアーラック」には、20ドルの追加料金がかかり169.99ドル(「ツアーブラック」と「ツアーサテン」は149.99ドル)。

ノーメッキにプラス20ドル、そしてカスタムグラインドに最大 30ドルがかかることを考えると、同社がまるで追加料金で稼いでいるように見えるが、これら全てを含めての価値と考えるのが賢明だ。

それに、“パーソナライゼーション”と“カスタマイズ”は、業界のトレンドでもある。

インターネットで検索すると、6つの標準グラインドからカスタム可能なボーケイ「Raw SM8」がヒットし、Wedge Works上では224ドルほどだ。グラインドカスタマイズは、75ドルの追加料金がかかる。

テーラーメイドの「MyMG2」と「MyHi-Toe」は225ドル。これには、パーソナライゼーション料金が含まれるが、ソールグラインドオプションは含まれない。

キャロウェイからは、パーソナライズオプション込みで200ドル以上の「JAWS MD5」が発売されているが、選べるのは5つの標準グラインドのみ。

繰り返すが、これらはすべてパーソナライゼーションオプションで、ウェッジを選ぶ楽しみのひとつでもあるが、性能を求め過ぎないことが大切。スイングや好みに合わせてソールグラインドをカスタマイズしてほしい。

クリーブランドは長年、3つのソールオプションの中でもV字ソール形状が多彩なショットを可能にしてきたと自負していたが、4つのカスタムグラインドと3つのリーディングエッジを「ZipCore」に加えたことにより、ボーケイなどと同じグラインドオプションが揃った。

現時点では、「カスタムグラインドオプション」は、クリーブランド「RTX ZipCore」ツアーラックモデルでのみ利用できる。

今後このプログラムが人気を集めれば、残りのモデルに拡大していくだろう。同社は、カスタムレーザーエングレービングも提供しているが、トーナメントや法人顧客向けの大量注文のみを対象としている

もちろん、オプションが多ければより選択肢が増える。クリーブランドによると、ほとんどの小売店で一連のデモウェッジが利用可能になるという。また、ウェッジフィッティングを専門とする店では、より多くのオプションが利用できるようになる。


クリーブランド 「RTX ZIPCORE」:価格と販売予定

前述のように、クリーブランド「RTX ZipCore」ツアーラックモデルの価格は169.99ドルで、ブラックサテン仕様は149.99ドルだ。

元祖ZipCoreと同様、シャフトはTrue Temperの新「Dynamic Gold Spinner Tour Issue」、グリップはゴルフプライド「Tour Velvet 360」。グリップとシャフトオプションは、クリーブランドのカスタム部門から入手できる。

「RTX ZipCore」の新ウェッジオプションは、クリーブランドのウェブサイトにて9月21日より先行販売されており、10月2日から小売店で販売開始される。

さらに、既存のパーソナライゼーションオプションも健在で、10ドルで3つまでカスタムペイントができ、さらに10ドル足せばパーソナルスタンプも加えることができる。


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著者情報

JOHN BARBA

ゴルフジャーナリスト
ゴルフ、ゴルフトラベル、そしてゴルフ文化を長年取材してきたジャーナリスト。
ニューハンプシャー州を拠点に活動し、現在も熱心なゴルファーとしてプレーを続けている。競技ゴルフだけでなく、コースの歴史や旅先で出会うゴルフの魅力、人々のストーリーに強い関心を持つ。
特にクラシックなゴルフ用品や伝統的なゴルフカルチャーへの造詣が深く、最新ギアから名器まで幅広い視点でゴルフを語ることができるのが持ち味だ。
ジョンにとってゴルフはスコアだけを競うものではない。人との出会い、旅、そして人生を楽しむための存在でもある。
「ゴルファーに本当に必要なのは、もっと長い日照時間だ。」
― ベン・ホーガン

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