・新製品「COBRA KING 3D パター」は、新しい『ナイロン3Dプリント』技術を用いた高MOIデザインを採用

・同じく新製品の「COBRA KING Vintageパター」は、クラシックなパターヘッド形状にコブラらしさを加えたものだ

・いずれのパターも、本日より予約を開始し、6月4日に出荷される


今回コブラは、1つではなく2つの新しいパターシリーズを発表。記憶が確かなら、あまり知られていないボックスセットを除いて、コブラのパターを見るのはボビー・グレースの名前が記されていた以来だと思う。ずいぶんと懐かしい話だ。

では、なぜそんなに時間がかかったのか?

コブラは以前から、ただパターを作ったというだけではダメだと主張してきた。タイミングを見計らい、コブラの文化である革新性を持ちと、カテゴリーをリードする技術力も併せ持っていなければならなかった。

好機はコロナ禍によるブームによってもたらされた。2020年にはアメリカ国内だけで推定99万8000本のパターが販売され、2億ドルの売り上げを記録した。世界的に見ても、ゴルフは爆発的に普及している。これほど受け入れやすい市場はないだろう。

『3Dプリント』と『SIKフェースインサート』を採用することでカテゴリーを進化させる技術を生み出し、昨年、限定発売された3Dプリントパター「SUPERSPORT」で、コブラ社が取り組んでいることを垣間見せてくれた。「SUPERSPORT」では、パター全体が3Dプリントで作られた。今回の「KING 3D」パターシリーズは、それとは異なるアプローチをとっている。


コブラ「KING 3Dプリント」パターシリーズ

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このパターシリーズは、コブラの前回の「3Dプリントパター」をさらに進化させたものだ。新しいコブラ「KING 3Dプリント」パターシリーズは、「SUPERSPORT-35」と同じ基本技術を採用している。ただし、コブラのエンジニアは設計のレパートリーを他の素材に広げた。

この新しいパターは、HPの『Metal Jetプリント』(金属射出成形(MIM)の3Dプリンター版:MIMとは、プラスチック加工の射出成形に金属粉末を加えた製法)によるものではない。新しいCOBRA「KING 3Dプリント」パターシリーズは、『マルチジェットフュージョンプリント』(レーザーは使わず粉状の材料をベースに造形する3Dプリント法)によるナイロン製のデザインプロセスを採用している。このナイロン製のインサートに、鍛造アルミニウム製のクラウンとタングステン製のウエイトが組み合わされたのだ。

なぜ、「3Dプリントナイロン」に移行するのか?それはつまり、ウエイトポジションとMOIの話になる。

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「3Dプリントナイロン」により、以前の「3Dプリントアルミニウム」と比較して、約50%の「軽量化」が可能となった。これらの素材により、コブラは従来の製造技術では不可能だった複雑な「内部格子構造」を構築することができた。ナイロンに切り替えることで、パター中心部の重量が金属製に比べて半分になったのだ。そのため、コブラはタングステンで周辺部の重量を増やすことで、パターのMOI(標準的な寛容性指標である慣性モーメント)を高めることができる。ナイロンコアと重いメタルエッジの組み合わせがMOIの向上を可能にしているのだ。


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『SIKフェース テクノロジー』

今回の新製品は、コブラとSIK社との提携継続を意味するものでもある。すべてのモデルに、SIK社が特許を有する『DLTテクノロジー(段階的ロフト角)』のフェースデザインを採用している。このアルミニウム製のフェースは、フェースの上部で4度のロフトから始まり、下部で1度のロフトになるように3段階で調整されている。これにより、1.5度前後での安定した打ち出し角を可能にしている。これはボールが窪みから浮き上がって転がるのに十分な角度だが、ボールが空中に舞い上がり跳ねたり滑ったりするほどの角度ではない。

最終的に『SIKフェース』の目指すところは、どのようにパターを動かしたとしても毎回一貫した結果を生み出すことにあるのだ。





コブラ「KING 3D プリント」パターシリーズ各モデル

この3Dプリンターで作られたコブラの新シリーズでは3種類の新しいヘッド形状を採用、シャフト長との組み合わせにより実際の選択肢は2倍の6種類となる。それぞれのモデルは純正が34インチまたは35インチ、その他の長さもカスタムオプションとして利用可能だ。さらに、「GRANDSPORT-35」と「AGERA」にはアームロック仕様も用意されている。

そして、シリーズで特徴的な形状を持つ「AGERA」には、ワンレングス用に37.5インチモデルも用意されている。このモデルは、ワンレングスアイアンを使用しているゴルファーや、アドレス時にアップライトに構えるゴルファーを対象としている。


「KING GRANDSPORT-35」

「KING GRANDSPORT-35(349ドル)」は、「KING 3D」パターシリーズの中でも「伝統的」なブレードタイプで、トリプルプレーンソールに適度な(35度)トウハング(トゥの傾き度合)とプラマーネックが特徴。3Dプリントされた内部のナイロンコアにより重量のほとんどを周辺部に配置されている。そのため、「GRANDSPORT-35」のMOI値は従来のブレードよりもマレットに近くなっている。

「GRANDSPORT -35」には41インチのアームロックタイプも用意されている。


「KING SUPERNOVA」

「KING SUPERNOVA(349ドル)」は、ツノ型デザインだ。3Dプリント構造により、MOI値は5,700となった。同じような形状のマレットタイプにおいて、「SUPERNOVA」はMOIスケールのトップに位置する。MOIの話を聞いてもよくわからないという方は、「パターのMOIがなぜ重要なのか」について、こちらをご参照ください。


「KING AGERA」

「KING AGERA(349ドル)」は、MOI値7,600というとんでもなく高い数値を記録している。これも、3Dプリントされたコアと複合素材設計のおかげだ。ナイロン製のセンターピースは、鍛造アルミニウム製クラウンやタングステン製ウエイトに比べて非常に軽量。この設計により、重量が周縁部に配分され、MOIおよび寛容性が頂点に達した。

「KING AGERA」は、ワンレングス仕様というコブラの新しいパターの1つでもある。この37.5インチのパターは、ワンレングスアイアンに合わせて設計されており、よりアップライトなパッティングの構えをうながすものだ。またアームロックタイプも用意されている。


「KING ヴィンテージシリーズ」

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来月発売されるパターの第2弾はコブラ「KING VINTAGE」。このシリーズは、クラシックなパターデザインにコブラ独自のテイストを加えたものだ。「KING VINTAGE」シリーズで、コブラはデザインの限界を超えようとしているわけではない。その代わりに、ゴルファーが認め信頼するパターを提供している。ノスタルジーを強調するかのように、すべてのパターにクラシックカーの名前が付けられている。

といっても、これらに現代的な技術が全く使われていないわけではない。それぞれ、「可変ウエイト」とSIKの『DLTテクノロジー(段階的ロフト角)』を用いた「アルミニウムフェースデザイン」を採用している。また、グリップには「COBRA Connectセンサー」が搭載され、「Arccos Caddy」アプリと組み合わせて使用することも可能。


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アームロックやワンレングス仕様はないものの、3モデルすべてにスラントネックタイプが用意されている。現在のトレンドである「ブレードのようなマレット」を楽しんでいる人にはぴったりのパターだ。


「KING VINTAGE SPORT-45」

「KING VINTAGE SPORT-45(249ドル)」は一目でわかる。このコブラのパターは、アンサータイプのクラシックなヒール/トゥ・ウエイト・ブレードだ。この伝統的なブレードに、コブラは「可変ウエイト」と、アルミニウム製のSIK『DLTフェース』をカスタマイズした。


「KING VINTAGE SPORT-60」

「KING VINTAGE SPORT -60(249ドル)」では、ネック部分に手を加えている。もしあなたのパッティングアークが大きいなら、これはあなたのためのパターだ。フローネックは、あなたのストロークの軌道にうまくフィットするはず。


「KING VINTAGE TORINO」

「KING VINTAGE TORINO(249ドル)」は、クラシックなコンパクトマレット形状をしている。重厚な高MOIマレットが登場する前の時代は、このようなマレット形状だったことを思うと興味深い。このパターでもコブラはクラシックなデザインに捻りを加えている。3本のサイトライン(うち2本は高さがある)は、ゴルファーがパターと(そして願わくば)ボールをターゲットラインに合わせるのに役立つはずだ。


「KING VINTAGE NOVA」

「KING VINTAGE NOVA(249ドル)」はツノ型マレットだ。MOIを最大化するための複合素材構造ではないが、大きな寛容性を生み出す設計となっている。軽量化された「6061航空機グレード」の『アルミニウムフェース』は、余剰重量を周縁部に向けて配置している。


「KING VINTAGE NOVA-40」

よりブレードに近いマレットが必要ならば、「KING VINTAGE NOVA-40(249ドル)」を選ぶといいだろう。「NOVA-40」は小さなスラントネックのホーゼルのおかげで程よいトウハングになっており、アークの小さなストロークに合う。


「KING VINTAGE STINGRAY」

クラシックな形状のものを全て試すのであれば、スパイダーは欠かせない。特大サイズの「KING VINTAGE STINGRAY(249ドル)」マレットパターは、プラスチックとカーボンファイバー、ステンレススチールを使用し、MOIを高めている。フェースに届きそうな1本のサイトラインとワイドなセンターボディにより、このパターはアドレス時にとても易しく見えるだろう。


「KING VINTAGE STINGRAY-40」

新しいコブラパターの最後を飾るのは、「KING VINTAGE STINGRAY -40(249ドル)」だ。このパターは、「NOVA-40」と同様にショートスラントネックを採用することで多少トゥハングとなり、アークタイプのストロークに適している。


ハイテクかビンテージか?コブラは全てを網羅

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求めるのは最新の技術か、それともノスタルジックな形状か。いずれの嗜好にも合う新しいパターをコブラは提供している。「KING VINTAGE」シリーズは、クラシックなパターのデザインをベースに作られている。「KING 3D」シリーズは、まさに革新的であり、革命的であるとも言えそうだ。当然、「SUPERSPORT-35」を限定的な実験だと思う方もいるだろう。しかし、この「KING 3D」シリーズは、コブラの「3Dプリント設計へのこだわり」を大胆に表現している。

これらのパターの中で興味を引くものはあっただろうか。この新シリーズの発売により、コブラはパター市場で地位を確立することができるだろうか。また、コブラの3Dプリントによる製造スタイルが、パター製造の“業界標準”になる可能性はあるだろうか。これらの新しいデザインについて、皆がどう思うか非常に興味がある。