ベティナルディ2020年の展望

2020年になるのが待ちきれない?来年はなにかいいことが起こりそう?それとも先がまるで見えない?2020年が皆様にとってよりよい年になることを願うばかり。

しかし、年の終わりは見落としていることや覆い隠されていることを見出すのに良い時期でもある。光のない世界を支配するのは闇なのだから。

きっとこう思っていることだろう。「一体いまの文章とベティナルディの新しい7種類のパターにどういう関係があるんだ」と。関係はそんなにない。

誰かが言い出す前に、2020と視力検査のパーフェクトスコアの意味である20/20をかけて「見て」みたかっただけ。

ライアン・シークレストが映画『ニューイヤーズ・イブ』で本人役を演じていたとき、お馴染みのデイブがそう警告していたのを覚えているだろうか。

前置きが長くなったが、上の文章で重要なのはベティナルディが2020年に7種類のパターを出すということ!新製品を2年周期で出しているベティナルディ。

その順番通り2019年はスタジオストックとクイーンBシリーズの年、その翌年はBBとINOVAIシリーズの年となる。

毎年この時期に同じこと言ってるよねとお叱りを受けるかもしれないが、パターの新製品発表が大好きだ。ニューモデルにどんなスタイルが採用されたのか、主力モデルがどのように改良されたのかを見るのが実に楽しい。

今回も、イリノイ州ティンリーパークの達人たちが ”The HIVE” で、伝統的な部分と新たな技術をどのような塩梅でうまく両立させているのかを見ることになる。

ここからは冗長な言い回し抜きで、ベティナルディの2020年度ラインナップを見ていくことにしよう。


 

基盤:ベティナルディBBシリーズ

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BBシリーズの最も重要な点は、伝統的でありながらも、我々のミーリング技術やツアーからのフィードバックなどにより現代にふさわしいパターになっているということ。

全てのパターは絶妙にミルドされ、よりタイトなラインで完璧に仕上げられている。

多くのツアープレーヤーからの要望により、スーパーフライミルフェースは少しなめらかで、積極性は減り、繊細な打感と、新たに採用したグレイシャー・ブラック仕上げでより伝統的なルックスになった。

ライム色のワンポイントは消え、クリーンな真のブラック仕上げ。グリーンに映えることは間違いない。

ベティナルディパターの4つのシリーズ、BBとスタジオストック、INOVAIとクイーンBのなかでは、BBシリーズが最も古風なパターだ。

非難しているのではない。BBシリーズにおいてベティナルディは、ライムグリーンを使ったりマットサテンシャフトを選んだりとたまに奇抜なことをするので、伝統的な形と美しさを持つBBは多くのゴルファーにアピールすることだろう。

2020年のBBはベティナルディ史上最も伝統的な仕上げになったように思う。

2016年にベティナルディは前述のライムグリーンペイントと艶消しニッケルシャフトを採用した。2018年には多少落ち着いた(黄色みが増した?)が、BB56は伝統的なマレット型とはいえなかった。

しかし2020年、ベティナルディはベーシックに戻った。

仕上げはシンプルかつゴージャスなマットブラック。フェース上のペイントはすべてホワイトで、パターソールにだけ赤と青が使われている。

BBシリーズはクラシックなベティナルディだ。BB1、BB1F 、BB8-Wide、BB45の4モデルとも奇抜なところはどこもない。

BBは多くの人に受け入れられる製品だ。BB8-Wideと新たなBB45は幾何学的境界を多少越えているとはいえ、BB8のフランジを広げてクラシックな丸みを帯びたマレット型に改良したことは、宇宙船や蜘蛛、バットマンの武器みたいなものを作るのとは大違いである。

全体的に見て、4モデルともゴルフ界で人気を博すことになるだろう。スイングタイプを選ばず誰にでも合うトゥハングであるのも大きい。

2020年版BBのスペックと各モデルについて見ていこう。


 

スペック:ベティナルディ 2020年 BBシリーズ

・素材:ソフトカーボンスチール

・仕上げ:グレイシャー・ブラック

・フェース:スーパーフライミル

・ロフト角;3度

・ライ角:70度

・重量;350g

・グリップ:ラムキン シンクフィット(スタンダード/ジャンボ)

・利き手:右。BB1モデルのみ左利き用もある

・メーカー希望小売価格:300ドル

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ベティナルディ 2020 BB1

BB1の原点回帰!ネックが後方に下がって伝統的なブレードパターのセットアップに。

ボディの各所のラインがタイトになり、より洗練された。全般的にヘッド形状は少し薄くなり、ブレードパターらしいルックスになっている。

BB1はクラシックなヒールトゥバランスのブレードパターだ。初めてベティナルディを使うなら、手に取るべきは馴染みやすいBB1だろう。

アンサーやニューポートのパクリだと言う人もいるとは思うが、事実はそうではない。

それらのパターの共通の祖先について議論するつもりはないが、BB1はアンサーともニューポートとも他のどのパターとも違う独自のものだ。

それらのパターを並べてみれば言っている意味がわかるだろう。わからなかったら下のコメント欄で怒りをぶつければいい。人それぞれだから。

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ベティナルディ 2020 BB1F

 BB1 Flowはトップラインが薄く、見おろしたときのおさまりも良い。畝模様(うねもよう)のミーリングも非常に美しい。

2018年モデルでは採用されなかったBB1-Flowが2020年に帰ってくる。

BB1の伝統的なプラマーネックではアークが足りないという人に、畝模様(うねもよう)のフローネックは喜ばれることだろう。

私はフローネックの見た目が好きで、今回のモデルは非常に素晴らしいと思う。愛用しているQB10を想起させるネックだ。BB1Fのほうがネックが後方に位置しているためトゥハングの度合いも大きい。

自分のストロークには少しトゥバランスが大きすぎるものの、大きいスイングをするタイプには合うだろう。BB1Fはトニー・スタークのアークリアクターより役にたつはずだ。

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ベティナルディ 2020 BB8-Wide

BB8-Wideはショルダーからバンパーにかけて流線型でシャロー、フランジは広めで安心感がある。

そういえば数ヶ月前、BB8-Wideのアルマゲドン・リミテッド・エディションを見逃して悲しい思いをしたことを覚えているかな。

そのことはもう言わないって約束したけど、ベティナルディがBB8-Wideの小売バージョンを出すってことをただ伝えたくてね。

もちろんアルマゲドンと違ってカスタム・ミリタリーの美しさはないし、仕上げは少し暗めだけれど、この新しいバージョンはかなりお買い得だし売り切れてもいない。

パターのデザインによる違いは特にないと思っている人は、よく名手はどんなパターでも上手く打てると豪語している。

それも一理あるかもしれないが、名手じゃないゴルファーで、その人のストロークに合うパターを必要としている場合はどうだろう。

プロですら違うパターを使っているのだから、アマチュアにだって選択肢は必要だ。

BB8-Wideについて説明しているのに何を演説しているのかというと、BBシリーズ全モデルを試したあとで、そのヘッド重量が全て350gだと知って驚いたから。

BB8-Wは他のモデルに比べて重く感じた。これは良し悪しを言っているのではない。

ただ、感覚が違うということ。全て350gといっても、その350gの感じ方はそれぞれなのだ。人によって感じ方もそれぞれ、つまりパターのデザインによって明らかに違いは生まれる。

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ベティナルディ 2020 BB45

BB45は全く新しいコンパクトなマレット型。美しい曲線のヘッド形状、フェースバランスだ。

BB45は新しいヘッド形状に思えた。自分の記憶の中もインターネットもベディナルディのデータもチェックしたが、BB45はどこにも存在していなかった。

ベティナルディも上記で言っている通り、丸いマレット型が好きなゴルファーはこの本当の新ヘッドをゲットすべきだろう。

正直に言うと、BB45が新しい形状かどうかはっきりしなかった理由は、自分自身が丸いマレットに興味がなくてちゃんと見ていないせいだ。丸いのはだいたい合わない。とはいえ、BB45はすごく簡単なパターだ。

ラムキンのシンクフィット グリップのジャンボを装着した、このノーハング・マレットを打ってみたが、この組み合わせのBB45は最高だった。

試した全パターのなかで、私が最もオートマチックに打てたのがこのモデルだった。

もう一度言うが、パター選びは重要なのだ。先入観を捨ててあらゆるパターを試してみることを強く勧める。私自身、2019年のQB10への敬愛によって丸いマレットも選択肢に入ってきたのだから。

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グリップ:ラムキンのシンクフィット

INOVAIパターに進む前に、ラムキンのディープエッチからシンクフィットへの純正グリップ変更について考察しておきたい。

自分のQB10にはスタンダードなディープエッチを装着している。色がより好みに合うパープルではなく緑がかったブルーであるにもかかわらず、この色で我慢できているのはグリップの感触と形を愛しているから。その愛こそを愛すべきかもしれない。

シンクフィットグリップの感触はより柔らかく、手触りが大幅になめらかになった。とても良いと思う。

ジャンボバージョンで比較すると、シンクフィットに軍配が上がる。ディープエッチのジャンボはフロント部が私の手には少し広すぎると常々思っていたが、シンクフィットのジャンボはその点全く問題ない。

まだよく理解できていない内部構造の魔法のおかげでフィット感がかなり良い。

ラムキンがどんな魔法を使っているのか、グリップを半分に切って確かめたほうがいいかもしれない。とにかく、グリップ変更に関してベディナルディは正しい判断をした。


 

ベティナルディ 2020 INOVAI 6.0シリーズ

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なぜ色を変えたのか。

アルミニウムのボディーに合う仕上げや配色を何通りもテストした結果、特にまぶしい光の中で、この色が一番グリーンに映えたからだ。

ロバート・J・ベティナルディ自身、何か変えなければならないと感じていた。なにより、INOVAIはイノベーションから来ている名前。彼は常に革新的でありたいと思っているのだ!

新しいINOVAIシリーズがブルーになったことについて、もちろん全5世代のブラック&シルバーからの脱却ではあるが、今回の一番の変化というわけではない。

今回のINOVAIで最も着目すべきは新しくなったネックだ。

まず質問をしてからネックについて考察していくことにする。

ネックに3つの選択肢があるということは、パターのシリーズに、それとも単にパターに3つのネックの選択肢があるということなのか?

なぜシリーズとわざわざ言うのかというと、違うネック形状はすなわち違うパターなのだが、そこには別の側面もあるからだ。

とにかく、大切なことは、6世代目となるINOVAIにはクレセントとスパッド、センターという3つのネック形状があるということだ。

ただし、軽視されがちな左利きゴルファーはクレセントしか選べない。3種のネック形状の利点はすなわち3つのバランスが選べるということだ。

センターネックではフェースバランス、スパッドでは微妙にトゥバランス、クレセントでは適度にトゥバランスになる。

マレットでバランスの選択肢があるとは、なんと素晴らしいことだろうか。マレットにフェースバランスしかなかった頃からずいぶんと進化したものだ。

しかしネックの選択肢は、実はINOVAI 6.0において最も着目すべきところではない。

写真をよく見て、「最も」着目すべき変化を探してみてほしい。

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ステンレススチールとアルミニウムの位置が変わったと答えた人は正解!

第6世代以前のINOVAIパターでは、ミルドされたアルミニウムをフェース面に、フランジにMOIをブーストするステンレススチールを配していた。

新しい世代ではステンレスを前面に、アルミニウムを後方に配している。この変化にあまりに驚いて、刻印を二度見したほどだ。確かにフェース面には303SS、フランジには6061ALとある。

一体全体、重量配分はどうなっているんだ。

ツアープレーヤーを筆頭に上級者はステンレスやカーボンスチールのような金属から伝わるソリッドな感覚を好むことが多く、ツアープロに言わせると打感が柔らかすぎて「チリンチリン」と鳴るアルミニウムより、かっちり伝わるものが求められてた。

以前の世代と複合金属構造を逆にすることで、303ステンレススチールのフェースが素晴らしい打感をもたらし、李昊桐やエディ・ペパレルなど、すぐに実戦に投入したプレーヤーもいるほどだ。

303SSをフェース側に使用することで、クレセントネック、スパッド、センターシャフトといった、ワンピースミルドのユニークなネックを選択することも可能になった。

テストによるとMOIの数値に大幅な違いはなく、それゆえ「MOI with Feel!」というキャッチフレーズも生まれた。

ツアープレーヤーはアルミニウムのフェースがもたらすものより、音もネックも違うものを求めていたわけだ。

それにしても素材の配置を逆にしたのにMOIがほとんど変わらなかったというのは驚きだ。

実際にコースで試した感触を、前作や他の後方重心の大きめマレットと比べて説明してみたいと思う。

例えば、仮定の話としてだが、この記事を書いている誰かがこの夏に何度か、『スナイダー』と韻を踏む名前の、人気の高いフローネック・マレットのパープルバージョンでプレーしたとする。

そのパターだと、ストロークするに従って後方のウエイトを感じてしまう。私にとってそれは、パターの後方にあるウエイトによってパットが押し出されるような感覚だ。

だがINOVAI 6.0では、ストローク中に後方のウエイトを感じることは皆無だった。

そのことを考えれば考えるほど、クレセントネックのパターで打てば打つほど、まるで自分がマレットではなくブレードパターを使っていると感じるのだ。

構えたときにはしっかりマレットなのに、スイング中はかさばる後部の存在が消えるのだ。

この素材の交換はベティナルディにとって、ブレードパター使用者にマレットの選択肢を与えるチャンスになるかもしれない。

多くのメーカーが高MOI設計を保とうとしてネックを疎かにしていることを考えると、我々はいま、もしかしたら未来のトレンドを目撃しているのかもしれない。

INOVAIシリーズに関しては、バランスはさておき、みな挙動が近いため、各モデルについての詳細は今のところお伝えできないが、ブルーが美しい各モデルの写真を見て判断していただきたい。

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スペック:ベティナルディ 2020 INOVAI 6.0シリーズ

・素材:303ステンレススチール/6061アルミニウム

・仕上げ:プラチナム/コバルトブルー

・フェース;F.I.T.

・ロフト角:2度

・ライ角:70度

・重量:358g

・ネック種類:3種(クレセント、スパッド、センター)

・グリップ:ラムキン シンクフィット(スタンダード/ジャンボ)

・利き手:右。クレセントモデルのみ左利き用もある。

・メーカー希望小売価格:400ドル

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ベティナルディにとって2020年は良い年になりそうだ

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結局のところ、今回の新製品ラインナップはベティナルディにとって吉と出るだろう。

BBシリーズは伝統と革新を併せ持ち、INOVAIは素材の交換をしたことで、マレット市場に足跡を残すことになる可能性大だ。

どう思われました?今度こそベティナルディが欲しくなりましたか?どのモデルがお気に入り?INOVAIの素材交換についてはどうです?

今日一番の朗報は、もし欲しいものが見つかったら、Bettinardi.comとお近くのベティナルディ販売店で今日からプレオーダーができるということ。新シリーズの発売は1月19日からだ。

ベティナルディゴルフは自社の類い稀なクラフトマンシップを誇りに思っている。

我々のゴールは最高の品質管理と欠陥製品をゼロにすることであり、100%アメリカで培われた創造力は今後もずっとベティナルディブランドの伝統の一部となる。

これまで同様、2020年のベティナルディのラインナップも皆さまに喜んでいただけることを願っている。そしてそれが期待以上のものでありますように。

 

敬具

ロバート・ベティナルディ&サム・ベティナルディ


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