キャロウェイ創業者であるイリー・リーブス・キャロウェイ(1919-2001)が君臨していた頃、キャロウェイは「明らかに優れていて、その違いを楽しむことができる」というクラブ創りを追求していた。

これは、主観的な要素があるが、キャロウェイの2024年モデルは競合他社と比べて異質であり、恐らく実に面白いものになりそうだ。


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結局のところキャロウェイは、良くも悪くもそのすべて(AI(人工知能)と機械学習)を最新モデルにも取り入れたということ。(キャロウェイが『Ai』を使うのは差別化のため)

一方でキャロウェイは「EPIC FLASH(エピックフラッシュ)」以降、他社とのAIバトルを繰り広げているが、昨年(2023)発売の「パラダイム」では『360°カーボンシャーシ』の方が「AI」よりも優先されていた。とはいえ、これでキャロウェイの「AI」が終わりなんてことはない。

「人工知能」と「機械学習」というキャロウェイの成長を物語る立役者として、再び「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」が登場したのだ。


2024年、それは「直進性(“真っ直ぐな飛び”)の年」

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恐らく、2024年モデルのドライバーにおいては、「直進性の年」になることは間違いないだろう。

「飛距離」は常に話題となるが、これまで以上に“真っ直ぐな飛び”や“バラつきの少なさ”を耳にすることになる。

そう考えると、キャロウェイが実践していることは他と違うのではなく(“楽しい”かどうかは別として)、独特なアプローチを取っていると言える。

競合他社が文字通りヘッドの形状を変え「MOI(慣性モーメント)」をこれまで以上に高めている一方で、キャロウェイは、(MOIの追求が目的の場合)見た目が巨大に見えたり、スピン量が増えすぎたり、ボール初速を損なったりするようなドライバーを作ることなく、ほぼ同じことをAI主導で実現している。


ネーミングの意図は?

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今回のネーミング(「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」)から読み取れることは、キャロウェイが「パラダイム2」にならないようにしたということだろう。

「パラダイム“1”」が市場シェアでトップだったことを考えれば、同社は限りなく成功したと言えるかも知れないが、ゴルフシーズンが終わりに近づくにつれ、こうした小売店の成功談は色褪せるものだ。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(スモーク)」 - 抑えておくべきこと

多くの場合、その答えは繰り返された常套句と言える。

典型例が、『360°カーボンシャーシ』をより効率化しているということ。完全なカーボンではないが、「パラダイム Ai SMOKE」のシャーシを支えるためにチタンが追加されている。常識では考えられないが、洗練されたデザインにより、キャロウェイはより薄いカーボンファイバー使用することができ、結果的に6gの軽量化を実現している。

そして「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーのソールは、カーボンファイバーだけではなく、強度を高めるために(外側と厚さを不均一にする必要がある部分において)鍛造カーボンファイバーとシートファイバーを組み合わせている。


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こうした軽量化により、「MAX」モデルは低重心化を実現しており、「パラダイム」よりもスピン量が200rpm減少している。

これに必要不可欠な洗練された形状が加われば「パラダイム2」のお話としては十分。

問題はこれら全てがキャロウェイのR&Dチームによってサラッと言われただけということだ。

キャロウェイ「パラダイム Ai」で実現できること(そしてなぜこのモデルが「パダライム2」以上なのか)を完全に理解するには、キャロウェイが「スイングコード」と呼ぶものを筆頭とした、いくつかの新コンセプトをみなさんに紹介する必要がある。

もちろん、どのモデルが基本的にご自身に合っているか知りたいだけなら、4モデルの紹介までスキップしてもらっても構わない。


スイングコード

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まず基本的なことだが、「スイングコード」は、ゴルフスイングに同じものは存在しないという考えを示している。

当然のことだが、キャロウェイはAIと機械学習を活用して、実際ゴルファーがどのようにスイングしているかをよりリアルに分析できれば、そこから生み出された製品はすべてのゴルファーにとってより良い結果をもたらす可能性があると考えているのだ。

そして、ゴルフクラブが通常“室内”でデザインされているということを理解することも大切。エンジニアたちは、“完璧なスイング”、あるいは完璧に近いスイングでフェースがどのように“たわむ”かを調べて、その結果をもとにデザインしているのだ。

良くある9ポイントロボットテストが良い例だ。ニュートラルな軌道、ニュートラルな入射角、スクエアフェース、ヒールのクランク。これで分かることもあるが、ゴルファーがコースで体験することを再現しているとは到底言えない。

スクエアフェースとニュートラルな軌道でヒールに当てていることが、果たしてどれだけあるのか?考えてみれば分かるだろう。


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「スイングコード」は、あらゆるインパクト位置を生成するクラブの動きをより現実的にしようとしている。ヒールに当たった時に共通するクラブの軌道原理とは何なのか?それが、キャロウェイの求めていること。

しかし当然、これに取り組んでいるのはキャロウェイだけではない。ゴルフのデジタル時代が進むにつれ、業界最大手ブランドはロボットへの依存を減らし、代わりにゴルファーという人間から大量のデータを取得してモデル化するためにコンピューターの処理能力を活用している。

つまり、人間がゴルフクラブを振ったときに何が起きているのか深く理解できれば、その人に最適化したデザインが可能になり、理論的にはコース上でゴルファーそれぞれに対して良い結果を生み出すことができるということになる。

それがどういう意味かって?もう少しお付き合いを。


ロボットではなく、実際のゴルファーのデータを活用

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キャロウェイの「スイングコード」は、同社のフィッティング施設で収集されたエンジョイゴルファーからPGAツアープロまでの、25万サンプル以上のスイング結果だ。

「スイングコード」には、初速、インパクト位置、入射角、軌道とフェースの開閉度合いなどがあり、キャロウェイのAI機器に入力されたものとなっている。

そして、これによりキャロウェイはスイングを分類することが可能になり、こうした特定グループの傾向に最適化されたドライバーフェースを設計する基礎となっているのだ。

繰り返しになるが、これはロボットがインパクト条件を「推定した」ものではない。実際のゴルファーがどのようにクラブをスイングしているかということに基づいている。


AIフェースの最適化

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「スイングコード」がインプットなら、キャロウェイによるAIフェースの最適化はアウトプットだ。

キャロウェイの最新モデリングシステムは、「バラつきの抑制」に重点を置くことで、インパクト位置とスイングの動き(またの名をスイングコード)に基づき結果を予測している。

そして、その情報をもとに機械学習が始動し、仮想プロトタイプに当たるものをテストする。キャロウェイはAIに対する取り組みを続けている中で、その能力を大幅に向上させてきた。

以前、キャロウェイのシミュレーション回数は1万2,000回だったが、この「パラダイム Ai SMOKE」では、5万回に及ぶインパクトシミュレーションを実施している。シミュレーションを重ねるごとに内側にあるフェースの形状は反復され改善されていく。

ちなみに5,000回目の反復と5万回目の反復では、バラつきの範囲が約60%も小さくなるのだとか。

シミュレーション、反復、繰り返し。


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AIが最適な解決策を導き出すと、キャロウェイは物理的な部品を製作しテストすることが可能になる。これは、従来なら10個のテストすらできないところを、5万個のフェースでテストすることと同等。この結果が直感的なものとは程遠くても、この工程により不適切なものはすぐに排除され最適解をより早く導き出すことに役立っている。

全体的に見ると、キャロウェイは「パラダイム Ai SMOKE」フェースを開発するために、100万以上のデータポイントを活用し、5万もの仮想フェースをテストしている。

十数名のデータサイエンティストを抱えるキャロウェイは、さしずめコンピューターの処理能力とソフトウェアの重要度が旧来のデザイン手法を凌駕している“テック企業”であると言っても過言ではない。

そしてキャロウェイによれば、「スイングコード」からのアプローチの利点は最初のプロトタイプで明らかになったという。つまり、AIが本当にキャロウェイの役に立っているのかと疑問があるとして、その答えは、AI導入前よりも多くのゴルファーに対する最適な解決策を、より早く、より確信を持って特定できるようになったということだ。

「パラダイム Ai SMOKE」の場合だと、対象ゴルファーのスイングコードに合わせて調整された独特のフェースデザインが3つある。

そしてこれら全ては、キャロウェイが「Aiスマートフェース」と名付けたものにまとめられている。


マイクロディフレクション(無数のたわみ)

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最後に知っておくべきコンセプト(であり、願わくば全てを繋ぐであろう要素)は、キャロウェイが『マイクロディフレクション(無数のたわみ)』と名付けたものだ。

『マイクロディフレクション』は、キャロウェイにおける『Aiスマートフェース』の局所的な「たわみのコントロール性能」を指す。

多くのフェースがほぼ一定の形でたわむ一方、キャロウェイの『Aiスマートフェース』だとヒールのたわみがトゥあるいはヒールとトゥの間のいかなる部分のたわみ方とも大きく異なるということだ。

基本的にキャロウェイは、『Aiスマートフェース』のたわみは他とは異なるもので、「Aiフェースの最適化」による独自の波型形状が特定のインパクト位置でボールがどのように反応するか、それをコントロールする優れた性能をもたらすと考えている。


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例えば、ヒール部に当たるとカット目のスピン量が非常に増えるのは周知のことで、これはスライサーがスライスしてしまう原因の一つとなっている。

ところがヒール部における『Aiスマートフェース』の『マイクロディフレクション』は、ギア効果に抗うようになっている。キャロウェイでは『マイクロディフレクション』が物理学を完全制圧するとは言っていないが、バラつきの範囲を小さくする他のデザインと比べると、カット目のスピン量を軽減することができるとしている。

また同様に、トゥ部分の『マイクロディフレクション』は、フェースの他の部分の結果に悪影響を及ぼすことなくフック目のスピンを減らすことに役立つ。『マイクロディフレクション』は全体的というより局所的なものであり、フェースのより狭いエリアからより良い結果を生み出すように作用するようになっているのだ。


単なるバルジ&ロールではないのか?

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これまでクラブの設計者は、同様の結果を実現するために「バルジ」と「ロール」に依存している。ここでの違いは、バルジとロールは出球のラインに影響する一方、少なくとも単独ではスピン量を変えることはないということにある。

これはPINGが『スピンシステンシー・テクノロジー』で実現しようとしていることや、テーラーメイドが『ツイストフェース』で達成しようとしていることに似ているが、キャロウェイのアプローチが異なるのは、期待する結果にするためにフェースの丸みに依存していないということなのだ。

キャロウェイ曰く『マイクロディフレクション(無数のたわみ)』なら、打ち出し角とスピン量、そしてある程度初速を切り離すことができるため、特定のインパクト位置、与えられた「スイングコード」、ひいてはターゲットゴルファーに対して、最も効果的な手段を引き出すことができるという。

これを視覚的に表現するために、良くある弾道測定器のショットのグループ分布を考えてみると良い。キャロウェイによると、従来のフェースデザインは楕円の分布をシフトさせる機能があるという。

例えば、ドローバイアスデザインは、バラつきの楕円を左サイドにすることで機能するという感じだ。それが今回は、キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーで打つと、『Aiスマートフェース』と『マイクロディフレクション』により楕円が縮小し、大幅にバラつきも小さくなるというわけだ。

これら全てにおける最終的な目的は、よりバラつきの範囲が小さく真っ直ぐなショットが打てることを特徴としたより良い結果を生み出すことにあり、そして必要な「飛距離」も得られるということだ。


パラダイムの「Ai SMOKE(スモーク) スマートフェース」とMOI(慣性モーメント)

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今シーズンは高MOIとストレート(より真っ直ぐな)ショットについて良く耳にすることになると思う。それには、MOI(慣性モーメント)が機能することは理解しているが、キャロウェイの『Aiスマートフェース』が目指しているのは、高MOI設計に伴ういくつかの犠牲なしで同様の結果をもたらすことにある。

まず抑えておくべきは、「MOI」はゴルフクラブをより安定させ「寛容性」を高める方法であること。そのため、高MOI設計だとフェース全体のボール初速をキープすることが可能となり、ある程度ストレートショットも実現できる。

MOIがしばしば「寛容性」と混同されるのはそれが理由だ。

もちろんMOIは「寛容性」向上において欠かせない部分だが、それが「寛容性」を達成させる唯一の方法なのだろうか?

それに対して、キャロウェイはそうは考えていない。

今回のキャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」のMOIもそこそこある(市場の標準では基本的に中間層にある)が、キャロウェイでは『Aiスマートフェース』と『マイクロディフレクション』により、“犠牲”を避けることができると考えているようだ。


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具体的に言うと、高MOIだとスピン量が多くなることがあり、結果としてボール初速の低下につながる(=犠牲)場合がある。ヘッド形状の大型化は必然だがゴルファーが期待する以上の大きさの時もあり、結果としてヘッドスピードが落ちる(=犠牲)ケースもある。

そして言うまでもなくUSGAには規定もあり、“飛ばないボール”の一件をご存知なら、こうした規定は変更される可能性も否定できないだろう。

では、キャロウェイの手法は「一貫性」を生み出す従来の方法とどのように違うのだろうか?

計算が複雑なのは明らかであり、キャロウェイも具体的な数字を出すことは控えているが、同社によるとこれまでの犠牲なしでもMOIの合計数値は10,000以上でバラつきの結果もこれまでと同等になると考えているようだ。

またキャロウェイは、MOIを比較することはないだろうが、「パラダイム」と比べた際の大幅なパフォーマンス向上を訴求して市場に投入してくるはず。打点ごとだと「パラダイム Ai SMOKE」は「パラダイム」に勝っており、打点としてメリットの少ない部分(言い換えると私のスイートスポット)に最大の向上があることはキャロウェイも認めているが、全体としても明らかに良い結果になることが期待できるだろう。

どのクラブも目指すのは、そういうことなのだろうけど。

個別の「スイングコード」が、その『Aiスマートフェース』デザインを導き出すインプット(スイングパターン)に非常に近いゴルファーなら、より良いパフォーマンスを手にすることができるはずだ。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」ドライバー – 4モデル

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ではここまでのことは全て横に置いておいて、「パラダイム Ai SMOKE」シリーズのドライバー4モデルと、それぞれに最適化されたスイングコードについて詳しく見てみよう。

キャロウェイが今回リリースしたのは、厳密に言うと4種類の「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーだが、「MAX FAST」を1種類とカウントするかは個々に任せるとしよう。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)MAX」

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2023年モデルの「パラダイム」の後継版となるのが、「パラダイム Ai SMOKE MAX」だ。

スタンダードの「パラダイム」同様、「パラダイム Ai SMOKE MAX」は“中間層をターゲットにしておりもっとも幅広いゴルファーに最適なモデル”となっている。

では、なぜキャロウェイはネーミングを若干変えてきたのだろうか?

キャロウェイは、スタンダードモデルのネーミングに「MAX」を加えることで、ゴルファーがどの「パラダイム Ai SMOKE」モデルについて話をしている(あるいは探している)のか混乱しないようにできると考えた。


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お伝えしているように、キャロウェイの「MAX」が今年の他社製品のようにMOIの限界に挑戦しているというわけではないが、これまでの法則に従えば「パラダイム Ai SMOKE」シリーズの中で最も「寛容性」が高いはずだ。

また、キャロウェイのスイングコードによると、「パラダイム Ai SMOKE MAX」は次のようなゴルファーに向いている。


・インパクト時の打点がフェース全体にバラつく

・ヘッドスピードが40m/s〜45m/s

・ややアッパー気味

・軌道に対してフェースがややオープンで、若干アウトサイドインで振っている


「パラダイム Ai SMOKE MAX」は、昨年の「パラダイム」に比べるとMOI(慣性モーメント)は同等だが、低重心化によりスピン量が約200rpm程の減少が期待できる他、『ペリメーター・ウエイト』搭載により弾道の調整も可能となっている。

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE MAX」のロフト角は9度、10.5度、12度がラインナップしている。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク) MAX D」

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「パラダイム Ai SMOKE MAX D」は、“D”が示すようにキャロウェイの「ドローバイアスモデル」で、スイングコードは次のようなゴルファーに該当する。


・打点がヒール下部からトゥ上部にバラつく

・ヘッドスピードが34〜40m/s

・打ち込むタイプ

・軌道に対してフェースがオープンで、スイングがアウトサイドイン軌道


簡単に言うと、スライサー向けのドライバーとなっている。

キャロウェイ曰く、この「パラダイム Ai SMOKE MAX D」は昨シーズンの「パラダイムX」以上のドローモデルとのこと。ネーミングはクラブの特徴を一目瞭然にするために“D”に戻したというわけだ。


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また「パラダイムX」よりも7ヤードほど左サイドに飛ぶようになっているという。

ゴルファーが“ドロー”をネーミングに含んだ製品を望んでいるのかは、市場でも議論の余地がある。キャロウェイの調査によると市場の意見は真っ二つに割れているというが、同社は、クラブの特徴をネーミングにつけた方がメリットはあると考えているようだ。

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE MAX D」のロフト角は9度、10.5度、12度がラインナップしている。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)MAX FAST」

「MAX FAST」は、キャロウェイが通常“STAR”シリーズとして発売してきた、軽量の日本仕様モデルの代わりとなるドライバーだ。今回、キャロウェイはこの「FAST」シリーズをネットで、主力製品と同価格で発売することにしたようだ。

ここで注目すべきはウエイト(あるいはその欠如)だ。キャロウェイは、ヘッド、シャフト、そしてグリップを軽量化にすることで対象ゴルファー(ヘッドスピードが遅いタイプ)の打ち出しの改善と共に、さらなる初速アップを可能にしている。

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE MAX FAST」のロフト角は、10.5度と12度がラインナップされている。


キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク) ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」

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「パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」は、同社の低スピンタイプで、少なからずツアープロや上級者向けのドライバーとなっている。

洋ナシ型の形状で、ヘッド体積が450ccとやや小ぶりなことから、「操作性」が高い部類に入ると言っても的外れではないだろう。


「パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆」のスイングコードは次のようなゴルファーとなっている。


・ほぼセンターで打っている

・ヘッドスピードが速い(47〜54m/s)

・スイングがしっかりしている

・軌道がニュートラルからインサイドアウト

・軌道に対してフェースがスクエア


「パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆」は、同社の『オプティフィットホーゼル』を搭載したことで、前後のウエイトを変えて弾道とスピン量を調整することが可能になっている。(多くのゴルファーはウエイト変更でスピン量200〜300rpmの差が生まれる)

またややフェードバイアスになっており、フックに悩んでいたり、しっかりフェードさせたいゴルファーにはメリットがあると言える。


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そして、恐らくキャロウェイが今回一番注目しているのがこの「トリプルダイヤモンド」だろう。「トリプルダイヤモンド」はこれまでも同社シリーズの中では一番飛ぶモデルだったが、一番真っ直ぐ飛ぶというわけではなかった。

しかし『Aiスマートフェース』を採用したことで、キャロウェイのテスターたちの中にはバラつきが30%も改善したゴルファーもいるほど。誰でもこのレベルの向上が見られるわけではないが、これまで「トリプルダイヤモンド」が実現できなかったレベルの「一貫性」をもたらし、市場でのリーチが広がる可能性は秘めている。

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE) ◆◆◆」のロフト角は、8度、9度、10.5度がラインナップしている。


純正シャフトとグリップ

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーの純正シャフトは次の通りだ。


三菱ケミカル「Eldio(エルディオ)」(「MAX FAST」ウィメンズモデル)

三菱ケミカル「Tensei Silver(テンセイシルバー)」(「MAX FAST」メンズモデル)

トゥルーテンパー「Project X Cypher 2.0(プロジェクトX サイファー)」(高弾道)

三菱ケミカル「Tensei AV Blue(テンセイAVブルー)」(中弾道)

トゥルーテンパー「Project X Denali Black(プロジェクトXデナリ ブルー)」(低弾道)


純正グリップは、ゴルフプライド「Tour Velvet 360(ツアーベルベット360)」とWinn(ウィン)「DriTech Lite(ドライテック ライト)」(「Max Fast」モデル)。


自分のスイングコードが完璧にマッチしない場合は?

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キャロウェイは、「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」が全てのゴルファーにゴルフの上達をもたらすと考えているが、その全てのゴルファーがキャロウェイの「スイングコード」にきれいに収まりきるわけではない。

お伝えしたように、スイングコードに近いほどパフォーマンスは向上するはずだが、選択できるモデルは4つしかないので多くのゴルファーは各モデル間のどこかに収まることになる。

自分の個人的なスイングコードは、「MAX」と「トリプルダイヤモンド」の特徴にマッチしており、フィッティングを受けたところ「飛距離」にアドバンテージがあったことから「トリプルダイヤモンド」に落ち着いたが、どちらに転んでもおかしくなかった。

というわけで、毎度のことだがフィッティングを受けるか、最低でも両モデルを試すことをオススメする。


「JAILBREAK(ジェイルブレイク)」テクノロジーはどうなったのか?

今回『JAILBREAK(ジェイルブレイク)』テクノロジー搭載されていない。

キャロウェイの名物テクノロジーの一つは“お役御免”となった。初期のモデリングで、「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーには、『ジェイルブレイク』がない方が良いパフォーマンスを発揮することが示されていたのだ。

キャロウェイは、『ジェイルブレイク』テクノロジーを「搭載したモデル」と「搭載していないモデル」を試作しそれぞれを検証したところ、「搭載していない」方に軍配が上がったという。


「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」ドライバーの見た目とフィーリングは?

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これについては完全に主観的なものだが、今回のカラーリングのペールグレーは、緑がかった青よりも大幅に改善されており、個人的にこの「パラダイム Ai SMOKE」は、ここ数年のキャロウェイドライバーの中で最もイケてると感じている。

説明するのは少々難しいが、デザイン自体がやや締まった感じがして、様々なパーツがうまく組み合わさっているように見え、より高い完成度を感じるのだ。

さらに「打音」と「打感」も向上している。



最後に

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キャロウェイは、「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」が「画期的な」ドライバーだと考えている。この表現に対しては様々な意見もあるだろうが、かなり信頼できそうだ。キャロウェイが自信を持っている製品そのもののパフォーマンスだけでなく、「スイングコード」という手法を用いたゴルファーへのアプローチを含めた全体的なストーリーとして語られている。

またキャロウェイによると「パラダイム」に比べ、野外と屋内でのプレーヤーとロボットによる「飛距離」と「正確性」の向上も確認されている。


毎度のことだがキャロウェイ内部(そして練習場のネット内)での真実が、みなさんにとっても真実であるとは限らないが、これを第一段階のようなことだと考えてみたらどうだろうか。

「パラダイム Ai SMOKE」ドライバーシリーズは、3セットのスイングコードで構成されている。これが、あなたのためだけにデザインされた“オンリーワン”ドライバーに近づけるためのさらなるパラメーターやスイングコード、シャーシとフェースの組み合わせ・・など全てを網羅するために、どう進化するのかは想像に難くない。

まだその道のりは長いが、昨日よりも今日の方が進化しているし、評価すべきことだろう。


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価格と発売時期

キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE(エーアイスモーク)」ドライバーの価格は599ドル。先行販売は1月12日からで店頭には1月26日に並ぶ。

※日本価格は、¥ 87,120(税込)で、2024年2月発売予定となっており、現在予約受付中。

スペックの詳細はキャロウェイホームページより。


TONY COVEY

TONY COVEY

MyGolfSpyに新鮮で革新的なコンテンツをもたらす編集担当。編集以外でもMyGolfSpyのデータを駆使したテスト方法を開発する上で重要な役割を果たし、データを精査してゴルファーのプレー改善に役立つ方法を考案した。ポリシーは「ゴルファーは、何が真実で何が真実でないかを知る必要がある」。これはMyGolfSpyがメーカーによって作られた事実を超えて、真実を語る責任があることを意味する。ミッションは「誇大広告にとらわれず本当の性能を読者に伝え、ゴルファーに力を与えること」。





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