ブライソン・デシャンボーや海の向こう日いづる国ではYOKO-SHIN(横田真一)なる者がYouTubeで急上昇した例はあるけど、トッププロがゲスト出演以外で本格的に参戦するケースはレア。

しかし、ここにきて伝説的なゴルファーがYoutuberになったようだ。


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そう、フィル・ミケルソン!メジャー6勝のフィル・ミケルソンがYouTubeの波にRide On!相棒は、知名度赤丸急上昇中のYouTuberグラント・ホルバット。二人は25年1月から「チャレンジシリーズ」でタッグを組み、ユニークな対戦相手とバトルを繰り広げるという。



その発表方法もさすがフィル。ホルバットが「これまでで一番デカい発表だ」と煽りまくった末、突如Instagramに投稿されたのは、『俺たちステップ・ブラザーズ』(※1)風の爆笑動画!ゴルフ界の重鎮がこんなにノリノリで画面に現れるなんて、誰が予想したか!!

※1.2008年製作のコメディ映画。日本では劇場未公開。

ミケルソンとホルバットはすでにいくつかの対決で火花を散らしている。最初の対決は24年7月に公開され、ホルバットが「ランチョサンタフェカントリークラブ」のバックナインで3アンダーを記録し、5打のハンデを背負ったミケルソンを撃破。

その罰ゲームとして、ミケルソンは「全英オープンで毎ラウンドジョガーパンツを履く」という屈辱(罰ゲーム)を味わうことに。試合に負けても笑いは取る、さすがフィル!

この試合の第1弾はホルバットのチャンネルで公開され、なんと240万回以上回り、コメントは21,000件超え。

続く第2弾はミケルソンの公式YouTubeチャンネルのデビュー作品として公開され、こちらも130万回以上の再生と18,000件を超えるコメントを集めた。

ゴルフ界のレジェンドがYouTubeに降臨した瞬間、視聴者も大興奮!

二人は再び同じコースでリマッチを繰り広げ、その模様も公開された。ホルバットは5打のアドバンテージを持ってスタートし、最終ホールでダブルボギーを叩くも、なんと1打差で勝利。

第1弾は110万回以上再生され、第2弾も80万回以上の再生数を記録している(執筆時点で)。ミケルソンの逆襲か、ホルバットの粘りか、視聴者は手に汗握る展開に大興奮(笑)


ミケルソンとYouTubeゴルフの未来は?

ミケルソンとYouTubeゴルフにとって、これは大きな意味を持つ。ミケルソンがYouTubeに本格参戦することにより、ゴルフというスポーツに変化が起きているのだ。彼が“どんな形でファンとつながるのか”、“どんなコンテンツを作るのか”は、他のプロゴルファーにとっても重要な指針になるだろう。

これまでの競技中心のゴルフから、エンタメとファンとの接点が重視される時代が到来し、ミケルソンがその象徴となりつつある。

ミケルソンがYouTubeに積極的な理由は、いくつかあるようだ。

その一つは、評判回復のチャンスにしたいということだろう。ミケルソンはLIVゴルフ設立前にちょっと炎上気味だったし、ここ数年でプレーヤーとしての存在感も徐々に薄れてきている。

でも、YouTubeの視聴者はPGAツアーの体制に物申したいわけじゃなく、上がるエンタメ動画を欲してるわけで、ミケルソンにとってはプレッシャーの少ない環境でファンと繋がる絶好のチャンスということ。

ミケルソンが「ツアーは何十億ドル分のNFTを持っている」とコメントしたのも記憶に新しい。

その発言はちょっと大げさかもしれないけど、LIVゴルフのメディア権に関する柔軟なルールと、軽くなった大会スケジュールが、プロゴルファーにコンテンツクリエイターとして活動する余地を与えたことは明確だ。

これまではちょっとしたカメオ出演程度だったのが、今や自分のメディアを持つ時代が到来した。

もしデシャンボーとミケルソンがまだPGAツアーにいたら、こんなことはできなかっただろう。

最後に、ミケルソンのコーヒー・サプリメント会社「For Wellness」と他のYouTubeチャンネルとの間に、何らかの相乗効果があるようだ。

最近、「For Wellness」は「ブライアン・ブラザーズ」やホルバットの動画のスポンサーをしているので、何らかの取り決めがあるように見える。

2025年の初めに、ホルバット&ミケルソン vs. ブライアン・ブラザーズの対決が実現しても、驚かないね。むしろポップコーン片手に観戦の準備をしなきゃ!だってこんな夢のカード、見逃す理由が見当たらないじゃないか!

ミケルソンはまだYouTubeに本腰を入れているわけじゃない—彼のチャンネルにあるのは、たったの3本の動画だけ。

でも、これは序章に過ぎないんじゃないか?来年には「ミケルソンチャンネル」がもっと賑やかになる気配がプンプンしてる!

今後数週間でこの話題をさらに掘り下げていくつもりだけど、プロゴルファーたちが競技中心のツアーに頼る時代から、自分たちのコンテンツを武器にする時代にシフトしているのを実感している。

これからは、もっと多くの有名ゴルファーが「マイチャンネル」を立ち上げるだろうね。

ゴルフの世界は確実に変わりつつある。プロゴルフの試合がテレビから完全に消えるわけじゃないけど、「毎週欠かさず観たい」と思わせる理由が薄れてきている。

一方で、YouTubeでゴルフを楽しむ人たちは急増中。手軽さもエンタメ性も、明らかにYouTubeの方が勝っているからね。

ミケルソンのことは嫌いでも、ミケルソンのYouTubeのことは嫌いになれないんじゃないかな?

おっと、このフレーズは、日いづる国のレジェンドアイドルグループAKB48のセンターATSUKO(前田敦子)の名言をオマージュしたものだって、もちろんわかってるよね?

あなたは彼のチャンネルを見る?是非ともコメントで教えてね!