PINGが1月に「G430」シリーズ(具体的には「G430フェアウェイウッドシリーズ」を発表した時、あえて「G430 LST」の3番ウッドは発売しなかった。

当時、「G430 LST」のフェアウェイウッドは夏のリリースと言われたが、6月下旬を夏とするなら、ようやくお出ましってわけだ。

しかし、なぜ今なんだろう?

※日本では既に2023年4月20日に発売されている。


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PING「G430 LST」3番ウッドについて

世の中の全ての事象は繋がっていて、クラブ開発におけるテクノロジーも同じだとすると、PINGの低スピンクラブは、テーラーメイドの低スピン系ほどスピン量が少ないということなどないだろう。

とはいえ、「G430 LST」は高打ち出し、低スピンで飛ぶフェアウェイウッドを目指して設計されている。

だからと言って、易しいわけじゃない。「寛容性」はいつだってPINGの哲学の一部となっている。つまり「G430 LST」フェアウェイウッドは、「G430 MAX」ほど「寛容性」は高くないが、「MOI(慣性モーメント)」を考えると市場ではほぼ真ん中あたりに位置すると言える。


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その理由の一つが、ソール後方の位置に配置された80gの『タングステンソールプレート』だ。これこそが、高打ち出しと低スピンの要因となっている。MOIの数字には表れてはないが、「寛容性」はPING『スピンシステンシー・テクノロジー』を採用したフェースデザインによって得られる。

『スピンシステンシー』とは、PINGの言葉でクラブフェースのロール形状(上下の湾曲)を指す。シンプル過ぎるかも知れないが、(より下の部分が湾曲した)卵形のデザインで、ボール初速の犠牲を最小限にしながらもフェースの大部分でより安定したスピン性能をキープすることができる。

スピン量が安定すれば、飛びも安定するということだ。

(補足:一般的に低スピンで前重心のドライバーは、スピン量が低水準で安定する。つまり、特にスピン量が多いゴルファーにとっては、高MOIのクラブよりも、より易しいということもあるのだ)


PING「G430 LST」3番ウッド:チタン構造

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PING「G430 LST」フェアウェイウッドのテクノロジーが、他の「G430」フェアウェイウッドシリーズと違うのは、デザインを構成する素材にある。

「G430 LST」フェアウェイウッドは、「G430 MAX 」と「G430 SFT」フェアウェイウッド同様、『カーボンフライラップ』のクラウンが特徴。「LST」デザインを用いたことで、5.5gの軽量化を実現している。また、「G430 MAX 」と「G430 SFT」フェアウェイウッドのように、「G430 LST」は『フェース・ラップ・テクノロジー』も搭載している。

この『フェース・ラップ・テクノロジー』は繋ぎ目のないフェースインサートではなく、ソールとクラウンを囲むフルフェースになっている。このデザインにより、よりフェースがたわみ、特にフェースの下の部分でインパクトした際に、ボール初速と打ち出し角がアップするという。

素材におけるそれ以外のことは「LST」独自となる。

他2モデルは、スチールのボディとマレージングのスチールフェースが特徴だが、「G430 LST」は、「Ti 8-1-1ボディ」と「2041βチタンフェース」を採用している。まるで、ドライバーでも作ろうかっていう素材でしょ?

この疑問に関しては、金額のことを知れば明らかになるだろう。


PING「G430 LST」3番ウッドの形状

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「G430 LST」フェアウェイウッドは、PINGの他の低スピン系モデルと比較しても分かるように、「G430」シリーズの中で一番コンパクトな仕上がりになっている。PINGによると、「G430 LST」はシャローなツアースタイルデザインに仕上げたとのこと。カタログではヘッド体積が169ccとなっており、「MAX」よりも6ccほど小ぶりになっている。

細かい部分は同じだが、ほとんどのゴルファーが、「G430 LST」は「MAX」よりもかなり小さく感じるのではないだろうか。


PING「G430 LST」3番ウッド:スペックと価格

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PING「G430 LST」フェアウェイウッドのロフト角は15度。他のPING「G430」フェアウェイウッドのように、±1.5度の調整が可能だ。

純正シャフトは、PING「Alta CB Black 65(アルタCBブラック65)」、PING「Tour 2.0 Chrome(ツアー2.0クローム)」、そしてPING「Tour 2.0 Black(ツアー2.0ブラック)」となっている。

三菱の「Kai’Li White 70(カイリホワイト70)」とプロジェクトX「HZRDUS Smoke Red RDX 60(ハザーダススモークレッドRDX60)」もオプション(追加料金なし)のシャフトとしてラインナップ。

純正グリップは、ゴルフプライド「Tour Velvet(ツアーベルベット)」(6サイズ)。

PING「G430 LST」フェアウェイウッドのメーカー希望小売価格は600ドルで、実売価格は549ドルとなっている。

※日本での価格は、ヘッド素材:FORGEDマレージング鋼C300(フェース) / 17-4ステンレススチール(ボディ) / カーボン(クラウン)が¥60,500(税込) 。

2041βチタン(フェース) / 811チタン(ボディ) / カーボン(クラウン)のヘッド素材が¥93,500(税込)。共に左利き用あり。

純正シャフトは、PING「Alta CB Black 65(アルタJ CBブラック65)」、PING「Tour 2.0 Chrome(ツアー2.0クローム)」、PING「Tour 2.0 Black(ツアー2.0ブラック)」、そしてFUJIKURA「SPEEDER NX 35/45(スピーダーNX 35/45)」。

純正グリップは、グリップは、「GP360 LITE TOUR VELVET ROUND(GP360ライト ツアーベルベット ラウンド)」(バックライン無し)。

現在発売中。


TONY COVEY

TONY COVEY

MyGolfSpyに新鮮で革新的なコンテンツをもたらす編集担当。編集以外でもMyGolfSpyのデータを駆使したテスト方法を開発する上で重要な役割を果たし、データを精査してゴルファーのプレー改善に役立つ方法を考案した。ポリシーは「ゴルファーは、何が真実で何が真実でないかを知る必要がある」。これはMyGolfSpyがメーカーによって作られた事実を超えて、真実を語る責任があることを意味する。ミッションは「誇大広告にとらわれず本当の性能を読者に伝え、ゴルファーに力を与えること」。





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