オデッセイから「2-BALL TEN」の「アームロック」バージョンがリリースされたことで、喜んでいる人もいるだろう。そう、誰もが大喜びというわけじゃない。ほとんどのゴルファーは、今年の『Most Wanted』マレットテストで2位になったオデッセイのスタンダードバージョンの「TEN」に満足しているはず。複合素材で高MOIの「TEN」パターは、今年発売された最強マレットの一つとなっており、世界中でプロ・アマを問わず、この「TEN」で至福の時を過ごしているのだ。


では、誰なら喜ぶのだろうか?

オデッセイ,2-BALL,2-BALLTEN,アームロック,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ

あなたの周りに標準の長さのパターを苦手としている人はいないだろうか?そんな人のパッティングは、なんとも難しそうに見えないだろうか?そして、パットの「イップス(極度の緊張から手が震えたり、身体が硬直を起こす症状)」に陥っている人はいないだろうか?喜ぶのは、そんな人たちだ。

アームロックパッティングは、「アンカリング禁止(クラブ または クラブを握る手を体に付けてストロークの基点を作ってパットをすること)」に対する答えと考えられてきた。アンカリングの規制により、中尺とベリーパターは姿を消した。窮すれば通ず。その手のパターを使っていた人は、アームロックに移行せざるを得なかったのだ。

これの恩恵を受けたゴルファーもいた。多くのプロが、アームロックで大金を手にしており、マット・クーチャーは早くからアームロックを採用し、ブライソン・デシャンボーやウェブ・シンプソンもアームロックの恩恵にあずかった。一部のプレーヤーにとって、パッティング中にグリップを左前腕に固定することは、天の恵となったのだ。

オデッセイの今回の新作は、そのような人たちにこそ見てもらいたい。


オデッセイ「2-BALL TEN アームロック」パターは標準モデルとどう違う?

オデッセイ,2-BALL,2-BALLTEN,アームロック,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ



基本的にアームロックパターというものは、重くてロフトがあり長い。ツアーラインの「2-BALL TEN」をアームロックのパッティング用に改良されたものとなっている。

まずはヘッドの話から。「2-BALL TEN アームロック」のヘッド重量は385gで、標準の長さのものより20g重い。ロフト角は3度から7度になっているが、このロフト増は、打ち出しを高くするためではなく、パターを前腕に固定した後、アドレス時のロフトを3度にするために必要だからだ。


オデッセイ,2-BALL,2-BALLTEN,アームロック,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ

ほとんどの人にとって、右前腕に届かせるためにシャフトを長くする必要があるが、オデッセイの「2-BALL TEN アームロック」の標準の長さは40インチと42インチがラインナップしている。

結局のところ、こうした改良によりアームロックスタイルのパッティングのスタンスにパターがマッチするようになっているのだ。


初のアームロックパターにあらず

オデッセイ,2-BALL,2-BALLTEN,アームロック,パター,ゴルフ,ゴルフクラブ

オデッセイがアームロックパターを発売したのは、これが初めてではない。アンカリングが規制された時、オデッセイはゴルファーに代替手段を提案することを考えた。私的には、アームロックパターだとパッティングどころか、ピッチマークを軽く押すことすらできない。しかし、人によってはアームロックが「答え」になることもあるのだ。

オデッセイの「2-BALL TEN アームロック」は6月17日に299ドルで発売予定。グリーン上で苦戦しているなら、アームロックを試してみるのも良いかも知れない。

そして、このアームロックパターは、成功を収めている2021年の「TEN」シリーズに採用されたテクノロジーとデザインの全てが詰まっていることも忘れてはならない。この新作は、アームロックの確かな選択肢となるはずだ。