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ピンがG410 LSTドライバーを発表~名品越えへの挑戦~

BY TONY COVEY

May 20, 2019

ついに出た!G410 LSTドライバー低スピンモデル。果たして「名器」を上回ることができるのか?皆さんの評価はいかに。

ピンのG410 Plusを知っていて、さらに2018年の『MOST WANTED』を受賞したピンG400 LSTについても多少の知識があるならば、これから紹介するG410 LSTがどのようなものなのか、きっと想像がつくことだろう。 簡単に言うと、G410 LST はG410 Plusの低スピンモデルだ。 ピン,G410,LST,ドライバー そう書くと至極単純な話なのに、どうして新しいG410 LSTはなかなか発表されなかったのだろうか。 「ぴったりの広告キャッチコピーが浮かばなかっただけ」と皮肉屋は言うだろうし、今のゴルフ用品業界はそう言われても仕方がないことが多いが、ピンの場合はそれとは全く異なる。 なかなか発表されなかった理由、それは「G400 LSTが名器だった」から。数値や性能はもちろん売上も予想を上回る出来だった。 つまり、G410 LSTの発表は、G400 LSTよりも優れた製品であると確信が持てるようになるまで、慎重にならざるを得なかったのだ。 PINGの開発部門を統括するポール・ウッド氏はこう言う。「我々PING社CEOのジョン・A・ソルハイムと社長のジョン・K・ソルハイムへ、前作を上回るものができたと100パーセントの確信で報告できない限り、絶対に発表しない。それが我々のプライドだ」。「皮肉な話だが、G400 LSTが大成功したおかげで、ひどく苦労した」。 空想の世界では、新製品を使えば飛距離が20ヤード伸びるといえば皆納得する。議論の余地なく良いものができれば一件落着だ。しかし、現実はそうはいかない。 研究開発チームは革新的な何かを模索し続け、来る日も来る日もヒューマンテストを繰り返す。ボール初速は上がるのか?飛距離は伸びるのか?球のばらつきは抑えられるのか?ストローク・ゲインドの数値は上がるのか? ピン,G410,LST,ドライバー 「ひとつのテストをクリアしたら次に進む、という話ではない」ウッド氏いわく「説得力のあるテスト方法を構築することがなにより大事だ。ロボットテストもそのひとつ。しかし究極的にはヒューマンテストこそが真の判断基準となる。実際のゴルファーたちが実際に球を打つ、それに勝るテストはない」。 新製品は、その性能のほとんどの面において前作より優れているべきだ。性能を向上させるには、ゴルフクラブ全体のテクノロジーの向上が必要になる。 クラブのあるひとつの部分だけを20%向上させた、というようなことはあまり起こらない。ピンは、ゴルフクラブの全体が僅かでも改善することを目指している。 「20項目において、それぞれ1%~2%改善させることが重要なのだ。製造加工、品質管理、組み立てと、フェニックスで行われる全ての工程において、細かいことの積み重ねが大事だ」とウッド氏。「言葉で説明するのは難しい。真実というものはそういうものだ」。 G400 LSTのように完成されたクラブをさらに良くするというのは、デザインや性能の細部までが設計した通りに製品化され、実際のゴルファーの手に渡るようにするということだ。 ピン,G410,LST,ドライバー 「我々が考えていた通りのドライバーがお客様の手に渡るようにする。それは容易いことではない」とウッド氏。「思い通りのドライバーを作るため、多くの課題を乗り越えなければならない。それが作れないなら、G400 LSTを超えることはできない」 より性能の良いLSTを作るにあたっても、設計時の信念を変えなかった。この最もスピン量が少ないモデルは、重心位置をできる限り後方下部に置くことに尽力した。 G410 PLUSと比較すると、重心位置は低く、フェース寄りになっている。MOI(慣性モーメント)は前作より3%高くなったが、G410 PLUSに比べると低スピンのぶん寛容性は多少犠牲になる。 とはいえ、空気抵抗の観点でいうと、ヘッド体積455ccのPLUSに比べ、450ccのLSTに利がある。 なにをどこで補うか、ピンの手法はトレードオフの好例だろう。 ピン,G410,LST,ドライバー もちろん性能は使用するゴルファーによって変わるものだが、全ての条件が同じだとすると、スピン量はG410 PLUSに比べて200-400rpm減、前作G400 LSTと比べても100-200rpm減だという。 多くのゴルファーにとって少しでもスピン量が減るのは有り難いことだが、G410 LSTの最も大きな魅力はその多様性にある。 G410 PLUSと同じく、G410 LSTのヘッドにも可変ウェイトが搭載され、3つの弾道調整機能がある。 また、改良されたホーゼル・スリーブの採用によって計8ポジションのロフト/ライ角調整も可能になったので、410シリーズが合うプレーヤー層はさらに拡大するはずだ。 2種類のヘッドによるロフトの選択肢や、ドロー/フェードポジション調整で最高20ヤードのショットのばらつきが抑制できるなど恩恵は多い。 つまり、ピンはこれまで取りこぼしていたLSTの潜在市場をターゲットに加え、より多くのゴルファーがその利益を享受できるようになったのだ。 「過去、LSTモデルを作るとき、ドロー/フェードいずれかを決める必要があった。LSTはスイングスピードの速い、ローハンデプレーヤーに選ばれることが多かったので、つかまりすぎないようフェード寄りに設定せざるを得なかった。しかし、ドローとフェードが調整できるようになった今、LSTはつかまるヘッドでもあり、それを待ち望んでいたゴルファーはかなりの数がいるはずだ。スピン量が多すぎて困っている多くのひとに、つかまらないドライバーは勧められない」(ポール・ウッド氏) ピン,G410,LST,ドライバー G410 LSTは前作より優れた製品だが、みんなの飛距離が10ヤード伸びるというものではない。 G410 LSTを手に入れて最も恩恵を受けるのは、数年以上前のドライバーを使っているゴルファー、また強化された調整機能を最大限に活用できるゴルファーだ。 端的に言うと、最大の違いは「フィッティング=合わせやすさ」にある。 ピン,G410,LST,ドライバー ピン,G410,LST,ドライバー ピン,G410,LST,ドライバー ピン,G410,LST,ドライバー ピン,G410,LST,ドライバー  

スペック、価格 入手するには

G410 LSTは9度と10.5度の2モデル。G400 LSTは8.5度と10度のラインナップだったが、ユーザーのフィードバックから0.5度ずつロフトを上げた。両モデルの実際の弾道にはそこまでの違いはない。 シャフトの選択肢は、Alta CB Red 55 (Soft R, R, S, X)とPING Tour 65 & 75 (R, S, X)。ALTAは軽量で高弾道、カウンターバランスのシャフトだ。Tourは打ち出し角度を低めに、スピン量を軽減するモデル。Tourを選んでも追加料金はかからない。 カスタム用シャフトでは、Tensei CK Orange 60/70 (R,S,X)とEvenFlow Black 75 (5.5 ,6.0, 6.5)が選択可。Tensei Orangeはカウンターバランス気味で中弾道、かたやEvenflow Blackは低弾道だ。 ピン,G410,LST,ドライバー いずれのシャフトも取り寄せになるが、追加料金はかからない。 G410 LSTのメーカー希望小売価格は540ドル。実勢価格は500ドルあたりだろう。5月後半発売開始(日本は7月4日発売)。

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著者情報

TONY COVEY

編集長
MyGolfSpy創業初期から参加したメンバーであり、現在は編集部を率いる編集長
記事制作だけでなく、MyGolfSpyのデータ主導型テスト手法の構築にも深く関わってきた。現在も膨大なテストデータを分析し、ゴルファーのクラブ選びやスコアアップにつながる発見を記事として届けている。
トニーが大切にしているのは、「事実とマーケティングを分けて考えること」。メーカーが発信する情報をそのまま伝えるのではなく、実測データや検証結果をもとにゴルファー自身が判断できる情報を提供することを重視している。
流行や話題性よりも実際の性能を優先する姿勢は、MyGolfSpyの編集方針そのものと言える。
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