レーザー距離計ショットスコープ「Pro L1」の注目点

・ショットスコープ社は、充実した「機能」と「低価格」を武器にレーザー距離計市場に参入

・「PRO L1」は、光学6倍率の望遠・ターゲット検知バイブレーション・レッド&ブラックのデュアル光学表示・傾斜順応テクノロジー(高低差表示)を搭載

・価格:199.99ドル

・新製品のレーザー距離計ショットスコープ「PRO L1」には、2つの特徴がある


一つ目は、ショットスコープ「PRO L1」が高機能でありながら価格を抑えたレーザー距離計の“最新型”であること。二つ目は、より深く、より面白い会話のタネとなることだ。

では、200ドルのショットスコープが私たちに何をもたらしてくれるのか、見ていこう。


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ショットスコープ「PRO L1」レンジファインダー - 事実と数値

スコットランドのエジンバラに拠点を置くショットスコープ社にとって、距離計ショットスコープ「PRO L1」は、レーザー距離計市場への“初進出”となる製品だ。

機能的には、「PRO L1」はスコットランドの“フルコース料理”だと言える。たった200ドルで、「光学6倍率望遠」、「ターゲット検知バイブレーションが付き」、875ヤード(800m)の距離から3.6インチ(約10cm)までを正確に計測できる。

さらには、200ドルという価格では考えられないが、『傾斜順応テクノロジー(高低差表示)』と『レッド&ブラックのデュアル光学表示』という2つの機能も兼ね備えている。

「『PRO L1』が開発されるまでの1年間で、200ドルという価格帯のレーザー距離計市場は確かに飽和状態になった」とショットスコープ社のギャビン・ディア氏は言う。「しかし、『レッド&ブラックのデュアル光学表示』は大きな差別化要素だ。レッド&ブラックの光学ディスプレイは、どんな景色でも数字をはっきりと浮かび上がらせてくれる。これは通常、もっと高い価格の距離計にしか搭載されていない機能です。」


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レッドの表示は光量の少ない環境で数字が見やすく、本体右側のボタンを押すことでブラックに切り替えることができる。また、一般的な距離計と同様「PRO L1」はヤードとメートルの切り替えも可能だ。

200ドルの距離計と400ドル以上もする距離計に、使用上の違いはあるだろうか?一般的には光学技術が使われているが、ショットスコープ「PRO L1」の光学ディスプレイは、最近の製品「Bushnell Pro(ブッシュネル プロ)」のようにシャープに見える。最大の違いは、やはりその「スピード」だろう。

「PRO L1」は400ドルの距離計よりも0.5秒ほど計測時間が長いと感じるだろう」とディア氏。「他の機能(測定精度、振動バイブレーション、傾斜(高低差計測)、ターゲットロック)に関しては、遜色はない。」

この0.5秒に200ドルもの価値があるのか?それを決めるのは読者自身だ。





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3つの操作モード

ショットスコープ 「PRO L1」には、3つの操作モードが搭載されている。M1(モード1)は「連続スキャンモード」で、電源ボタンを押しながらレンジファインダーを動かすと、距離を連続的にスキャンすることができる。

M2(モード2)は「ゴルフモード」で、ターゲット検知バイブレーション、フラッグまでの静止距離表示、傾斜(高低差を示す:ボタンを押しているときに作動)を知ることができる。

「傾斜(高低差)」の表示方法は、他の計測器と少し異なる。傾斜機能のオン/オフは、本体左側にあるスイッチを押すことで操作できる。オンにすると、「PRO L1」のメイン表示は標準の水平距離になり、画面の下部には傾斜を加味した距離が常に小さなフォントで表示される。また、上下の傾斜角度の割合も表示される。

傾斜(高低差)機能をオフにすると、水平距離だけを知ることができる。また、オフにした時だけスイッチの下にある赤いLEDが点灯、競技会や大会などでの使用が可能になる。


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M3(モード3)は「スピードモード」で、「PRO L1」を“スピードガン”に変えることができる。ボタンを押しながら動いている物体を狙うと、その速度がわかる仕組みだ。ゴルフに使えるかって?そうでもないが、それなりに楽しめることは間違いない。

「仲間がティーグランドに戻って再度ティーショットをしなければならないとき、彼がどれくらい急いで戻っていくかを知ることができるよ(笑)」とディア氏。


より大きな青写真

ショットスコープ社は、「GPSによるショットの追跡」というマニアックな市場で成功した。「ARCCOS」と並んで、ショットスコープ社は「データ収集」、「表示」、「分析」の業界標準となっている。中価格帯のレーザー距離計市場への進出は、控えめに言っても、非常に興味深い事業拡大だ。

「私たちは、著名なゴルフ企業が200ドルという価格帯で高品質のレーザーを生み出す必要があると考えていました。」とディアは言う。「私たちの経験と顧客サービスのレベルをもってすれば、この価格帯の他の製品よりもはるかに優れた距離計を市場に送り出すことができると感じていたのです。」


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Amazonで "ゴルフ用レーザー距離計 "を検索してみて欲しい。「ブッシュネル」、「ニコン」、「プレシジョン・プロ」など、実績のあるメーカーの製品が出てくるだろう。

しかし、あなたが聞いたこともないような会社の製品も20ページほど掲載されている。「TecTecTec(テックテックテック)」や「Blue Tees(ブルーティーズ)」くらいは聞いたことがあるかもしれないが、「GoGoGo」、「WOSports」、「AOFAR」、「Raythor」、「VYtoov」、「Tavool」、「ACEGMET」、「BIJIA」、「papasbox」、「MiLESEEY」、「Ippikan」などはどうだろう??聞いたことがなくともこれらを購入することはできるが、何のために?そして誰から?

ショットスコープ「PRO L1」を端的に言い表すと、前者のグループに属する事例といえるだろう。具体的に言うと、“既に知られた名も実績もあるメーカー”が製品を開発した、という例。後者が、“会社を立上げるため”の製品開発であるのとは対照的にね。

どの企業にお金を使いたいか??繰り返しになるが、それは読者が決めることだ。


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ショットスコープPRO L1のオプション、価格、在庫について

ショットスコープ「PRO L1」は、すでに販売を開始しており、価格は199.99ドル。

どちらかというと地味なグレー×ブラック、そして少し派手なブルー×ブラックの2つのカラーバリエーションがある。専用ケース、ストラップ、バッテリー、レンズクリーニングクロス、そして12ヶ月の保証が価格に含まれている。

「PRO L1」は、ゴルフ専門店、およびオンライン(www.eyeinthesky.jp)で購入可能。


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ショットスコープは、北米での流通機能も強化しており最近ではアメリカに加えて、カナダにも出荷センターを開設した。これにより、カナダの顧客への配送が迅速に行えるようになったそうだ。