スコットランドに本社を置くショットスコープ社は、ゴルフ界の“秘密結社”かもしれない。今日は、同社の新製品であるGPSとデータ収集機能を備えた「V3 GPS ウォッチ」の製品発表日(7月6日)だ。

このウォッチは、技術的にも、見た目の面でも大きな飛躍を遂げているが、(既存顧客への先行販売のおかげで)すでに数千台が使用されているため、今日の製品発表は少し間延びしたものになるだろう。

まだ見たことがないゴルファー、あるいはこれまでショットスコープを敬遠していたゴルファーは、「V3 GPS ウォッチ」を知っておいた方がいい。「ショットトラッキング(追跡)」、「データ収集」、そして「GPSウォッチ」に期待することに、あなたの考え方が変わることだろう。


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ショットスコープ「V3」:大幅なスリム化

ショットスコープ社は、その日からコースでのデータ収集方法を一変させた。同社が開発した技術は、「RFID(電波によりRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)」を用いて、クラブにつけた「タグ(グリップエンドに装着したウェイト)」がリストバンドと自動的に通信することで、ショットを捕らえるというものだ。

しかし、リストバンド自体に問題があった。初代の「V1」はGPS機能はなく、データ収集のみ。また、その大きさは例えるなら“英国女王陛下の航空母艦“の大きさに匹敵するものだった。

ショットスコープ「V2」では、GPS機能に加えて「ショット追跡機能」を搭載するなど大幅な改良が加えられた。しかし残念なことに、「V2」は「V1」に比べかなり小さくなったとはいえ、いまだ“ロイヤル・デストロイヤー(英国海軍の駆逐艦:航空母艦より小型)”クラスの大きさだ。

しかしながら、ショットスコープ「V3 GPS」はアップルウォッチ程度の大きさで、「V2」よりも約60%も小さくすることに成功している。


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本体のサイズ小さくすることは、単にウォッチそのものを小さくすればいいというものではない。ショットを追跡するGPSウォッチには多くの内部部品があり、本体を小さくするためにはそれぞれの部品を改良する必要がある。

「本当の違いは、使っている電子部品の効率だ」とショットスコープ社のギャビン・ディア氏は言う。「電子部品の効率が良くなったおかげで、これまでより小さなバッテリーで良くなった。「V3」のバッテリーは「V2」の約3分の1の大きさで、その上寿命も向上している。」

「V3」のスリム化を成し遂げたもう一つの重要な要素は、改良されたカスタムチャージャー(充電器)だ。これは「クリップ式の充電器」で、「V2」の不便な「ミニUSB充電ポート」よりもはるかに簡単に充電することができる。

「このクリップ式充電のおかげで、ウォッチ本体にUSBポートを設ける必要がなくなった」とディア氏。「USBはウォッチの中に入れるにはかなり大きな部品なので、その分サイズが大きくなる。」


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サイズの重要性

ショットスコープ「V3 GPSウォッチ」を小型化できた要因には、「ストラップ(リストバンド)」「の技術を向上させたこともある。ショットスコープでは、ストラップは単にウォッチを手首に固定するだけのものではない。

「これは柔軟性のあるPCB(ポリ塩化ビフェニル)製で、タグ(グリップエンドに装着するウェイト)と通信するためのアンテナだ」とディア氏は言う。「クレジットカードをタッチさせ支払いをするのと同じような仕組みです。この仕組みとほぼ同じ技術を使っていますが、このアンテナのおかげでタグをウォッチ本体にタッチする必要が無くなりました。」


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この改良されたストラップは交換可能。ショットスコープ「V3」には5色(ブラック、グレー、レッド、ティール、パープル)のカラーバリエーションがあり、ゴルフウェアに合わせて色違いのストラップを購入することもできる。

もし興味があるなら、色違いも検討してみては。

「(ゴルフ場に)黄色いパンツを履いてくる人がいる。オレンジのパンツを履いている人も。ゴルフウェアには実にたくさんのカラーバリエーションがある。」とディア氏。「しかし、ウォッチ市場を見ると、黒や白はもちろん、グレーもあるね。だが、もっとたくさんの色があったら面白いと思ったんだ。」


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「V3」はコース外では腕時計として使うことも可能。12時間または24時間のデジタル表示というシンプルなものだが、「V2」では腕時計として使うことができなかった(サイズ的にも無理がある)。

使い倒したユーザーからの情報:ラウンドが終わった後、「V3」ウォッチを30秒ほど放置しておくと勝手にウォッチモードに戻る。

ショットスコープ「V3 GPS」は、必要且つ基本的なGPS機能を備えている。すべてのハザードのフロントとキャリーで超えられる距離、グリーンまでのフロント・センター・バックエッジまでの距離表示ができる。

「V2」と同様に、「V3」ではアプローチの向きに応じてフロント・センター・バックエッジまでの距離が調整される。





その他の改良点

ショットスコープは、その他にもいくつかの改良を加えている。まず、カラー画面になり、緑、青、黄色で距離、ハザード、バッテリー残量を表示。また、「V3」には35,000以上のコースがダウンロード可能だ。「V2」では、コースを追加するには、その都度アプリに同期する必要があった。

ディア氏は、「コースはすべて本体に登録されている。」「新しいアプリでは、あなたがプレーするコースの情報を自動的に更新します。例えば、あなたがベスページ・ブラックでプレーするとします。あなたがそのコースでプレーすることが分かると、自動で情報が更新されます。アプリに同期してデータをアップロードする度に、アプリがあなたのプレーするコースの更新を自動的にチェックして、あなたのウォッチに反映させるのです。」


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充電器が新しくなったことはすでにお伝えした通り。「V2」では1本だったGPSアンテナを、「V3」では2本に増やして搭載している。精度が向上し、さらに「V」3では「V2」に比べてバッテリーの持ちが格段に良くなっている。

「V2」では、バッテリーが36ホール持たないという不満があったことも事実。「V3」のバッテリーは物理的に小さくなってはいるが、ショットスコープ社によると、GPS+ショットトラッキングのフルモードで10時間以上使用が可能。「V2」では6時間しか持たなかったのに。

「V2」と同様に、「GPS」をオフにして「ショット追跡機能」のみを使用することも可能。逆に、「ショット追跡」をオフにして「GPSウォッチ」として使用することもできる。

ショットスコープは、蓄積したデータの活用方法にも改良を重ね、お互いにデータを共有することでより便利なものに改善していくことが可能となっている。ディア氏によると、ショットスコープ社は来年にも、ショット数を分析することで、コーチング機能も導入したいと考えているとのことだ。


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コース上での機能向上

ベテランのショットスコープユーザーは、「V3」でコース上でのいくつかの機能向上に気づくはずだ。

「『V2』は非常に優れていると思っていた。」とディア氏は言う。「しかし、ユーザーの声に耳を傾けると...。私たちのチームの半分はゴルファーだというのに。」

「V3」では、ワンタッチでピンを検知することができ、GPSでピンの位置やパット数を確認することができる。また、ペナルティの打数や暫定球の機能も追加され、ティーショットを林の中に落としても言い訳ができなくなってしまった。

ディア氏によると、プレー後の編集作業が簡単になったのだという。「暫定球を打っていることをウォッチに伝えるだけで、ボールを見つけたのか、失ったのかを聞いてきてくれる。」


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「肝心なのは、コース上での使いやすさ。ラウンド中ずっとボタンを押しながら突っ立っているのなんてごめんでしょ?」。

また、新たに「ボタンロック機能」が搭載された。ディア氏によると、スイング中に誤ってボタンを押して、ウォッチが1〜2ホール先に進んでしまう場面に出くわしたことがある。この新機能は、システムをロックすることで、不注意によりホールを飛ばしてしまうことを防いでくれる。

そして、この流れに乗り遅れてはならないのが、新しいショットスコープの製品、GPS専用ウォッチ「G3」だ。

「『V3』と『G3』を並べても、その違いはわからないでしょう。」とディア氏は言う。「同じハードウェア、同じ画面、同じコースがあらかじめ用意されていて、同じようにアプリと連動する。ただ、パフォーマンスの追跡ができない」。


価格、入手方法、感想

前述のように、ショットスコープ「V3 GPS」は5色のカラーバリエーションがあり、16個の「ねじ込み式グリップタグ」と新しい「クリップ式充電器」がセットで付属している。

「V3」は通常220ドルで販売されているが、今から7月末までは179ドルのお試し価格で購入することができる。交換可能なストラップ(リストバンド)は、ブラック、グレー、レッド、ティール、パープルの5色で、それぞれ40ドル。

また、ショットスコープ社の新製品であるGPS専用ウォッチ「G3」も本日より発売(7月6日)。通常小売価格は179ドルだが、7月末までの価格は159ドル。

ショットスコープ社の新製品は、www.eyeinthesky.jpのオンラインショップで、販売を開始している。


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「ショットスコープ」と「Arccos」は、ショット追跡とデータ収集に関しては、類似品のようなもの。しかし、それぞれに長所と短所があるのは間違いない。

「ショットスコープ」は、データ収集のしやすさで他を圧倒しているが、本体のサイズに課題があった。「V2」は高機能ではあったが、誰が見てもスリムだとは思えなかった。その大きさがネックになっていた。

「V3」は見事その課題を乗り越えたのだ。

「以前は、『V2』を誰かに試してもらったとして、から実際に何ができるものなのかを理解してもらえるか疑問だった」とディア氏は認めている。「今では、それが逆転しています。」

詳細については、www.eyeinthesky.jpをご覧ください。