ショットメーカーのための次世代アイアン

タイトリスト,620MB,620CB,アイアン

Tシリーズ(T100、T200、T300)が万人向けモデルだとしたら、新たに登場したもうひとつのアイアンシリーズはタイトリストマニアのために設計されたものだ。

ここでは大がかりなテクノロジーの話は出てこない。上級者向けのアイアン設計において重視すべきことは、常に同じ見た目の美しさとフィーリングを損なわないこと。

基本的には正確性を求めるゴルファーのための道具である。

 

620MBアイアン

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アイアンの極めて優れた打感は、単一鍛造構造と軟鉄1025スチールによって創り出される。

今回、見た目でもっとも変化したことは、ブレードからMBの文字が消えたことだ。マッスルバックを使う人にとってはMBがあろうがなかろうが関係ない。

トップラインは薄く、オフセットは最小限。抜けもよい。とにかくこれは、シンプルさをつきつめたアイアンだ。

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Tシリーズ同様、620MBも革新的なデザインで(ロングアイアンではより長いブレード、ショートアイアンはよりコンパクト)、とはいえ、どの番手も「大きい」と形容されるものではない。

とうまく組み合わせられるようフローも考えられている。

ブレードタイプアイアンは、隠れた機能というより、基本的には見たままのクラブであり、ターゲット層はそう広くはない。

「数字(売上)面において占める割合は少なくても、伝統という意味では非常に大きい」と、ジョシュ・タルゲ氏は言う。「我々は世界のベストプレーヤーたちのアイアンを作っている。そこで成功しているノウハウがある」。

620MBはその証拠のようなものだ。

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620CBアイアン

MBと同じく、CBも旧作の精神を受け継ぐものが出来上がった。

単一鍛造の620CBは、クラシックな形と優れた打感、操作性、正確性と引き換えにいくつかのテクノロジーを犠牲にしてでも必要とされるゴルファーのために設計された。

ただし、ツアープレーヤーの中にはCBとAP2の類似性を指摘する声もあったため、タイトリストは620CBをより上級者寄りに設定しなおし、MBとT100の中間あたりのパフォーマンスを目指した。理にかなった対応である。

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前モデルでは3〜7番でタングステンを使ったが、今モデルでは精密鍛造タングステンを使用したのは3〜5番アイアンのみ。

タングステンを取り除くことで、ボールの高さを低く抑え、スピン量を微増させることが可能になった。今回の設計変更は、ボールを低く抑えたいゴルファーを念頭に置いている。

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また、CBは形も改良され、ターフからの抜けもよくなった。

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スペックと選択肢および価格

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※上記表の用語:LIE(ライ角) / LENGTH(長さ)

 

620MBの純正シャフトはプロジェクトX(スチール)およびテンセイホワイトAM2(カーボン)。

620CBの純正シャフトは、プロジェクトX LX(スチール)およびテンセイホワイトAM2(カーボン)。

純正グリップはゴルフプライドのツアーベルベット360。

620MBも620CBも8月8日よりフィッティング開始。小売店では8月30日より販売される。

小売価格はスチールシャフトで1本175ドル(8本セットで1,399ドル)。カーボンは1本187.50ドル(8本セットで1,499ドル)。