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ブライソンが指摘|フェースが開く原因は回転ではなく“タイミング”だった

BY Brittany Olizarowicz

April 29, 2026

回しているのに当たらない。その原因は回転不足ではない。 ブライソンが指摘する“タイミング”のズレが、インパクトを変える。

好き嫌いは分かれる選手かもしれないが、ブライソン・デシャンボーのスイングに関する発言は、一度立ち止まって考える価値がある。

特に、これまで「当たり前」とされてきたことと違うことを言うときはなおさらだ。今回取り上げるのも、そんなテーマのひとつ。「インパクト付近の回転」についての話だ。

もし、インパクトでフェースがなかなかスクエアに戻らない、右に出たりスライスしたりする、そんな感覚があるなら、この考え方はヒントになる可能性がある。

一見シンプルな話だが、多くのゴルファーがつまずいているポイントでもある。クリス・ライアンの解説とあわせて、その中身を整理していく。




👉 問題は回転ではない。タイミングだ

「もっと体を回そう」「インパクトで止まるな」 こうしたアドバイスは、これまで一度は聞いたことがあるはずだ。

実際、この考え方自体が間違っているわけではない。上手いゴルファーほど、しっかり回転してスイングしているのも事実だ。

ただ問題は、その“解釈”にある。多くのゴルファーは、インパクトの瞬間まで体を回し続けようとする。

するとどうなるか。体も手元も前に動き続け、クラブヘッドが追いつかない。結果としてフェースは開いたまま当たり、打ち出しは右へ出て、当たりも弱くなる。

ここで重要なのは、回転が足りないわけではないという点だ。問題は「いつ回っているか」。つまりタイミングにある。

どこかの段階でフェースはスクエアに戻る必要があるが、回り続けているだけではそれは起きない。


👉 では、デシャンボーは何をしているのか

デシャンボーは、インパクトに向かって体をひたすら回し続けようとはしていない。

ダウンスイングの前半では、しっかり回転し、地面に力をかけながらスピードを作っていく。この流れ自体は、一般的に言われている動きと変わらない。

違いが出るのはその先だ。クラブがインパクトに近づくにつれて、体の動きは“加速し続ける状態”から少し変わる。無理に止めるわけではないが、手元が前に走り続ける動きが収まり、わずかに上方向と体の内側へと動き始める。

この変化によって、クラブヘッドが自然に追いつくスペースが生まれる。結果としてヘッドが手元を追い越し、フェースが無理なくスクエアに戻る。


ここが、多くのゴルファーが見落としているポイントだ。

体をしっかり回しているのに当たらない、方向が安定しない。その原因は、回転量ではなく“インパクトまで回し続けていること”にある。

フェースがスクエアに戻る前に体だけが先に進んでしまえば、どれだけスピードがあってもプロのような安定したインパクトにはならない。


インパクトで回転しすぎるゴルフスイングのミス

インパクトで回り続けるとフェースは開く。回転の“量”ではなく“タイミング”が安定したインパクトの鍵になる。


👉 なぜ多くのゴルファーはここでつまずくのか

フェースをスクエアに戻すと聞くと、「どこかで体を止めないといけないのでは」と感じるかもしれない。あるいは、インパクトで起き上がって調整するようなイメージを持つ人も多い。

ただ、実際に起きているのはそういう動きではない。

上手いゴルファーも体はしっかり回しているし、地面を使ってスピードも作っている。違うのは、インパクトまでその回転を“押し続けていない”という点だ。

ダウンスイングの前半で十分な動きとスピードを作っているからこそ、インパクト付近ではクラブに任せる余裕が生まれる。結果として、無理に操作しなくてもヘッドが走り、フェースが自然にスクエアに戻る。

そのため、上手いゴルファーのインパクトは一見すると力感がなく、ゆったりして見える。それでも実際には十分なスピードが出ているのは、この流れができているからだ。


👉 試すなら、このやり方から始めたい

この動きをいきなりフルスイングで再現しようとすると、タイミングが合わず、かえって崩れやすい。

まずは「当てにいく」のではなく、感覚をつかむことを優先したい動きだ。

そのためにはスピードを落とし、動きを分解しながら順序を体に覚えさせていく方がうまくいく。

まずは動きを小さくして、順序を体に覚えさせるところから始めたい。

  • 振り幅は腰から腰までの小さいスイングから始める
  • ダウンスイングの早い段階でリード側に圧を乗せる感覚をつくる
  • フェースを操作しようとせず、そのまま手元をボール方向へ下ろす
  • インパクトに近づくにつれて、手元がわずかに上方向と体の内側へ動くイメージを持つ
  • 同時に体は回し続けるのではなく、クラブが通るスペースを残すように落ち着かせる

うまくいくと、クラブヘッドが自分で加速してくるような感覚になる。無理に操作しなくても、ヘッドが自然に手元を追い越していく。

いわゆる手で返すような動きにはならない。それでもフェースは無理なくスクエアに戻り、インパクトの当たりは明らかに厚くなる。

余計な力を使っていないのにボールがしっかりつかまる。この感覚が出てくれば、方向性も安定してくるはずだ。

動き自体は動画で見るとより理解しやすい。ここまでのポイントを意識しながら確認すると、なぜそうなるのかがはっきり見えてくる。


👉 最後に押さえておきたいポイント

フェースコントロールを改善しようとして、体を強く回したり、インパクトで手を使って合わせにいく。多くのゴルファーがこの方向に進みがちだが、それがかえってフェースを開かせる原因になることも多い。

重要なのは回転の強さではなく、その順序だ。流れが整えば、クラブは無理に操作しなくても自然にスクエアに戻る。

クラブをコントロールしようとするのではなく、クラブが動ける流れを作る。その違いを一度試してみてほしい。

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著者情報

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Brittany Olizarowicz

SEOマネージャー / スタッフライター
スクラッチゴルファーであり、元ティーチングプロ。
MyGolfSpyではゴルフ用品テストやゴルフパフォーマンス分野を担当し、テストデータやスイング理論をアベレージゴルファーにも分かりやすく伝える記事を数多く手掛けている。
ニューヨーク州とフロリダ州のプライベートクラブで15年以上にわたり勤務。競技ゴルフ、レッスン、クラブフィッティングなど幅広い経験を持つ。
7歳からゴルフを始め、現在もプレーヤーとして競技とプレーを続けている。実測データと実際のプレー経験の両面からゴルファーのクラブ選びをサポートすることを大切にしている。
ゴルフ以外では、ピックルボールやランニング、料理を楽しむほか、家族とのボート遊びもお気に入りの時間となっている。

使用クラブ(What's In The Bag)
• ドライバー:「Callaway Triple Diamond Max」
• 5番ウッド:「Callaway Epic Speed」
• 4番ハイブリッド:「Titleist TSR2」
• アイアン:「Titleist T250」(6-PW)、「Titleist T350」(5番)
• ウェッジ:「Titleist Vokey SM10」(52°・56°・60°)
• パター:「Scotty Cameron Newport」

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