・コブラから「初速」と「飛距離」を重視した最新の中級向けアイアンが登場

・注目のテクノロジー、『PWR-Bridge(パワーブリッジ)』ウェイティングを搭載

・薄いトップラインと、流れるようなラインが特徴

・番手別レングスのアイアンと、ワンレングスの2モデル


cobra,コブラ,エアロジェット,アイアン,ゴルフ,ゴルフクラブ

「ジェット(Jet)」という名前を見ると 、テーラーメイドの「ジェットスピード(JetSpeed)」時代にタイムスリップしたような気がする。

だが、コブラの「エアロジェット」はそれとはまったく異なる形で空に飛び立とうとしている。

昨年の「LTDx」アイアンから進化したコブラの最新作は、さらに「初速」と「飛距離」を押し上げているらしい。

ゴルフを楽しむ人の大半が、ドライバーの「飛距離」に固執しているという現実。

しかしこれが、ドライバーだけでなく7本のクラブからも距離を稼ぐことができれば、楽しいのはもちろん、ゲームが変わるのは間違いない。

これが、コブラが「エアロジェット」のターゲット層に伝えたいメッセージである。彼らの言葉を借りれば、「アイアンで可能とされていたレベルを超える『初速』と『飛距離』を実現する」。


「PWR-BRIDGE(パワーブリッジ)」

『PWR-Bridge(パワーブリッジ)』は、1年前の「LTDx」シリーズに搭載された『PWR-COR(パワーコア)』の代替テクノロジーだ。

なぜ、コブラは「ブリッジ」と名付けたのか? 「LTDx」で固定されていた69グラムのスチールウェイトが、今回は431ステンレススチールボディー、フェース、そして中空ボディのヘッドのソールから離れて設置されている。

そのため、ウェイトはフェースとソールからほぼ“浮いた状態”となり、『パワーブリッジ』の周辺にさらなる空間を生み出すことができる。これにより、フェースのしなりを制限することなく、より速いボール初速を実現することが可能になるというわけだ。

さらに『パワーブリッジ』には2つのメリットがある。重心 (CG) を低くそしてフェースセンターに寄せることで、「高弾道」に加え更なる「初速」と「飛距離」が得られるという。


「PWRSHELL(パワーシェル)」を一新

「エアロジェット」ではフェースの「たわみ」を重要視しているが、これはフェースの形状に変化を加えることを意味する。

アイアンのトゥを包み込むように設計された『パワーシェル』、すなわち『鍛造Lカップフェース』は、同社テクノロジーの『H.O.T.フェース』と組み合わせている。

これは AIを活用したフェース設計で、戦略的に厚くする部分と薄くする部分を組み合わせて、フェース全体のボール初速を最大化させるもの。このフェースの厚さを「LTDx」モデルと比較すると「薄い」領域が22%多くなっている(最も薄い部分はわずか1.9 mm、最も厚い部分は2.3 mm)。


cobra,コブラ,エアロジェット,アイアン,ゴルフ,ゴルフクラブ

この場合の「H.O.T.」は、「Highly Optimized Topology(高度に最適化された位相幾何学)」の略になる。

AIを駆使して設計されたフェースデザインには、さまざまな厚さと形状を混在させたエリアが複数あり、スイートエリアが拡大されるという。最終的に、より効率的な「初速」と「スピン性能」が期待できる。


テクノロジーの効果は?

同社によると、『パワーブリッジ』、『パワーシェル』および 『H.O.T. フェース』テクノロジーを組み合わせることで、「エアロジェット」は「LTDx」よりも10%多くのたわみが生成されるという。ロボットテストでは、初速が0.8 m/s向上し、飛距離が3.5ヤード伸びたことが明らかになっている。


「打音」と「打感」の向上

cobra,コブラ,エアロジェット,アイアン,ゴルフ,ゴルフクラブ

アイアンヘッドにフォームが注入することで、「打音」と「打感」を向上させた。コブラは、これを「ポリマー・フィールシステム」と呼んでいる。

『パワーブリッジ』ウェイト周辺のボディ本体とウェイトの隙間をポリマーで埋めることで、他のモデルで行われているような振動吸収システムとして機能し、よりソフトで鍛造に近い打感とインパクト時の良質な音を生み出す。


3つのセット

cobra,コブラ,エアロジェット,アイアン,ゴルフ,ゴルフクラブ

番手別レングスの「エアロジェット」アイアンでは3つの組合せが用意されている。

・7ピーススチール: 4I-PW (右利き、Sフレックス)

・7ピースカーボン: 5I-GW (右利き/左利き、SとRフレックス)

・7ピースカーボンコンボ: 5H、6I-PW、GW (右利き、S、R、Lフレックス)


カーボンシャフトの場合、KBS 「PGI (85グラムのSフレックス、75グラムRフレックス、65グラムLフレックス)」とラムキン「Crossline(クロスライン)」グリップが標準装備。標準スチールシャフトは、KBS「Tour Lite (ツアーライト)100 (RとS)」 。


ワンレングスモデルは、全て同じ重量で 7番アイアンの長さ (37.25インチ)で固定されており、以下の3つの組合せが揃う。

・7ピーススチール: 5I-GW (右利き/左利き、S、Rフレックス)

・7ピースカーボン: 5I-GW (右利き、S、R、Lフレックス)

・7ピースカーボンコンボ: 5H、6I-PW、GW (右利き、R、L)


シャフトは番手別レングスバージョンと同じだが、グリップに違いが1つある。「ワンレングス」のラムキン「Crossline(クロスライン)」グリップは、赤と青のペイントによって区別される。

「エアロジェット」アイアンのレディースシリーズも同じ初速、飛距離、テクノロジーだが、外見上の違いがひとつだけあり、配色がシルバーとアイスブルーになっている。

シャフトは、KBS「PGI」のレディース用フレックスカーボンシャフトが標準装備。右利きのみで、5H、6H、7I-PW、SWのコンボセットで販売される。


価格と発売予定

「エアロジェット」アイアンは、スチールシャフトがセットで999ドル(約130,000円)、カーボンシャフトが1,099ドル(約143,000円)。

2月10日に発売。