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スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッド&ユーティリティ|13.5度の3+にも注目

BY JOHN BARBA

September 28, 2026

スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッド&ハイブリッド(ユーティリティ)をチェック。ドライバーと共通する『RKT FACE』などのテクノロジー、ミニドライバーを思わせる13.5度の3+、そして5Wとハイブリッドの試打印象は?

新しいメタルウッドが発表されるたび、どうしても主役になるのはドライバーだ。フェアウェイウッドとハイブリッドは、いつだって二番手に回りがち。

とはいえ、脇役だからといって、注目する価値がないわけではない。

今回のスリクソン「ZXi RKT(ゼットエックスアイ ロケット)」フェアウェイウッドとハイブリッドも、まさにそんな存在だ。3本の新しいドライバーが話題をさらっているが、その脇を固めるフェアウェイウッドとハイブリッドにも、もう少し目を向けてみたい。

スリクソン ZXi RKT フェアウェイウッドとハイブリッドの特徴をまとめたMyGolfSpyの画像

スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッド&ハイブリッド

多くのメーカーがそうであるように、スリクソン「ZXi RKT」のフェアウェイウッドとハイブリッドも、基本的なテクノロジーはドライバーとほぼ同じ流れをくんでいる。 新モデルにはフェースまわりの技術が惜しみなく投入され、『RKT FACE(ロケット フェース)』をはじめ、『i-FLEX(アイフレックス)』、『REBOUND FRAME(リバウンド フレーム)』、『VARIABLE ROLL DESIGN(バリアブル ロール デザイン)』を採用している。

『i-FLEX』は、AIを活用して設計されたスリクソン独自のフェース肉厚設計だ。そこに組み合わされる『REBOUND FRAME』は、フェースからヘッドにかけて剛性の高い部分とたわみやすい部分を配置することで、フェースだけでなくヘッド全体のたわみを引き出すことを狙っている。

そして「RKT」とくれば、やっぱり“Rocket(ロケット)”の略なのでは……と勝手に想像したくなる。

つまり“Rocket Face”というわけだ。

まあ、“RocketBallz”はすでに使われているけれど。

ミニドライバーの出番はなし(少なくとも今のところ)

驚くような話ではないが、新しいスリクソンのラインナップにミニドライバーがないことには触れておきたい。

スリクソンは業界のトレンドにあえて逆らっているのか。それとも、単に投入するタイミングを待っているだけなのか。いずれにせよ、気になるところだ。

その代わりに用意されているのが、ストロングロフトの3Wだ。スリクソン「ZXi RKT」3+はロフト13.5度で、ホーゼル調整によって12度まで立てることができる。

ロフトだけを見れば、十分にミニドライバーの領域だ。

ただし、浅めのフェースとコンパクトなヘッド形状を考えると、ティーショットでの寛容性は一般的なミニドライバーほど高くないだろう。その一方で、芝の上からははるかに使いやすいはずだ。

さらに3+と3Wには、低重心化を狙ったカーボンファイバークラウンを採用。ソールウェイトも後方ではなくフェース寄りに配置されており、ボール初速を重視したプレーヤー向けのメタルウッドに仕上げられている。

もう少し大きな視点で見ると、新しい「ZXi RKT」フェアウェイウッドは、スリクソンが10年以上続けてきたフェアウェイウッドの方向性を受け継いだモデルともいえる。

言ってみれば、「ドライバーと同じ。でも、もちろん違う」ということだ。

だからといって、独創性や性能が足りないと言いたいわけではない。

実際、新しい5Wを試してみたところ、私が2年間愛用してきたウィルソン「Dynapower Carbon」5Wを、かなり落ち着かない気分にさせる存在になっている。

ただ、キャロウェイがフェアウェイウッドやハイブリッド、いわゆる「ハイブリッドウッド」で展開しているものと、スリクソンのような比較的小規模なメーカーの取り組みを比べれば、この市場で誰が先頭を走り、誰がその後を追っているのかは見えてくる。

もちろん、これは「ZXi RKT」の性能を低く評価しているという意味ではない。

その答えは、来年の「Most Wanted」テストで明らかになるだろう。ここで言っているのは、あくまでメタルウッド市場におけるスリクソンの現在地についてだ。

そしてスリクソンのフェアウェイウッドは、これまでもMyGolfSpyのテストで好成績を残している。

前作スリクソン「ZXi」は、発売された2025年の「Most Wanted」で2位タイという結果だった。

ハイブリッドも同じ流れ

ここまでフェアウェイウッドについて書いてきた内容は、そのままスリクソン「ZXi RKT」ハイブリッドにも当てはまりそうだ。

ロフト19度の3番ハイブリッドを20.5度に調整したところ、秋のシーズンを迎える中で、すでに私のバッグに収まっている。

私は昔からハイブリッドが苦手だ。というのも、打てば左へ大きく引っかけてしまうことが多いからだ。

しかし、使い始めたばかりのスリクソン「ZXi RKT」ハイブリッドは、十分な飛距離が出ている。それでいて、右へ行きやすい設計というわけではないのに、左へ行きたがる気配もない。

そしてスリクソンを評価したいのが、「ZXi RKT」ハイブリッドを、本来ハイブリッドが担うべき「アイアンの代わり」として仕上げていることだ。単にフェアウェイウッドを細身にしたようなクラブではない。

もちろん、7Wほどの寛容性はない。それでもボールはしっかり高く上がり、グリーン上で止めやすい。つまり、ハイブリッドに求めたい仕事をきちんとこなしてくれる。

テクノロジーについても、フェアウェイウッドと同じ流れだ。

『RKT FACE(ロケット フェース)』に、『i-FLEX(アイフレックス)』によるフェース肉厚設計、『REBOUND FRAME(リバウンド フレーム)』、『VARIABLE ROLL DESIGN(バリアブル ロール デザイン)』を採用。

さらに、バランスを調整できる交換式ソールウェイトと、スリクソンのホーゼル調整システムも備えている。

スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッド&ハイブリッド:スペック・価格

スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッドは、#3+(13.5度)、#3(15度)、#5(18度)、#7(21度)を展開。#3+と#3にはCFRP複合クラウンを採用している。レフトハンドモデルは#3と#5をラインナップ。

標準シャフトは「Diamana ZXi-II 50」と「VENTUS TR ZXi-II 6」で、メーカー希望小売価格はいずれも55,000円(税込)。「VENTUS TR ZXi-II 5」は特注対応となる。

スリクソン「ZXi RKT」ハイブリッドは、#2から#6までを展開。カーボンシャフトは「Diamana ZXi-II for HYBRID 60」と「VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7」を用意し、「VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 8」は特注対応。メーカー希望小売価格はいずれも47,300円(税込)。「N.S.PRO 950GH neo」装着モデルは44,000円(税込)。レフトハンドモデルは#3と#4をラインナップする。

スリクソン「ZXi RKT」フェアウェイウッド、ハイブリッドともに現在発売中。

詳細はスリクソン公式サイトで確認できる。

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著者情報

JOHN BARBA

ゴルフジャーナリスト
ゴルフ、ゴルフトラベル、そしてゴルフ文化を長年取材してきたジャーナリスト。
ニューハンプシャー州を拠点に活動し、現在も熱心なゴルファーとしてプレーを続けている。競技ゴルフだけでなく、コースの歴史や旅先で出会うゴルフの魅力、人々のストーリーに強い関心を持つ。
特にクラシックなゴルフ用品や伝統的なゴルフカルチャーへの造詣が深く、最新ギアから名器まで幅広い視点でゴルフを語ることができるのが持ち味だ。
ジョンにとってゴルフはスコアだけを競うものではない。人との出会い、旅、そして人生を楽しむための存在でもある。
「ゴルファーに本当に必要なのは、もっと長い日照時間だ。」
― ベン・ホーガン

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