今回報告するRogueフェアウェイウッドのストーリーは、実にシンプルである。初めて、ジェイルブレイクテクノロジーがフェアウェイウッドに搭載された。

こんなに待たされるとは思っていなかったが、ついに登場することになったのだ。

 

技術的なことも少しは話そうと思うが、私の知人のブランドに左右されないフィッターらによれば、知るべき情報はジェイルブレイクのストーリーだけだという。

私はRogueフェアウェイウッドは特別だと教えられた。その根拠は、Rogueがフェアウェイウッドカテゴリーにおいて、RocketBallz以来最大のブレイクスルーになる可能性があるということだ。

確かにそれは画期的なことだが、私は傾倒するつもりはない。

 

フェアウェイウッドに搭載されたジェイルブレイク

ご察しのとおり、フェアウェイウッドのジェイルブレイクはドライバーと同じ構造だ。クラウンとソールを直接つなぎ、ボディーのたわみを抑制することによりフェースの反発力を増大し、フェースの広い範囲でボールをとらえてボールスピードを増す。

キャロウェイのメタルウッド研究開発ディレクター、エバン・ギブス氏がSub Zeroモデルを「フェアウェイウッドカテゴリーでこのような進歩を見たのは、かなり久しぶりのことだ。」とコメントした理由はそこにある。

他の話題に移る前に、フェアウェイウッド版のジェイルブレイクの特徴を2つお伝えてしておこう。ジェイルブレイクの名前の由来にもなっている檻のような2本の柱は、チタンではなくスチール製であり、ドライバーに搭載されているような砂時計型ではなく直線型だ。それほど重要なポイントではないが、覚えておいて損はない。

 

その他のテクノロジー

 前述のとおり、ここでの主な話題はジェイルブレイクだが、他にもキャロウェイの技術が特にヘッドの中に多く盛り込まれている。

CG(重心位置)の配置を最適化するためにインターナルスタンディングウェーブ(ISW)と呼ばれる加重方法を取り入れたほか、スピード保持のためのフェースカップテクノロジーも採用。空気抵抗を減らしヘッドスピードを上げるため、ボーイング社の協賛で3軸カーボンクラウンの中のスピードステップ空気力学も強化した。

純粋にヘッドスピードだけをみると、この空気抵抗の改善からより多くの恩恵を受けるのは、ヘッドスピードの速いゴルファーだ。フェアウェイウッドはひと回り小さいため、ドライバー程その恩恵は得られない。残念ながら、これは物理の法則なので逆らえない。

 

外された調節機能

OptiFit調節可能ホーゼル:なし

Sub Zero取り外し可能ウェイト:なし

ウェイトに関しては単一のウェイトを、スタンダードモデルでは後方に、Sub Zeroでは前方に配置した。どちらも取り外しはできないが、ポイントはウェイトが交換可能かどうかではなく、スイングウェイトのマネジメントにある。

どちらのモデルにもホーゼルの調節機能がなく、一見技術が後退したように見えるかもしれない。しかしキャロウェイによると、OptiFitアダプターは多少重すぎる傾向にあり、それを望ましくない場所から取り除くことで、より良いフェアウェイウッドを作ることに成功したという。

 

「ホーゼルにつけられた重みから解放されることで、パフォーマンスの新境地を開き、これまでに見られなかった高い打ち出しとスピン量が得られる。」とキャロウェイのエバン・ギブス氏は述べている。

 

あれこれいじって調整するのが好きなゴルファーがいるのは事実だし、それによってフィッターはゴルファーからの依頼も増える。我々にとって調節機能の存在はあたりまえになってしまったようだ(たとえほとんど使わなくても)。しかし、他の機能と同様、調節機能にはコストがかかっている。

ほとんどのチップアダプターは、ウェイトをホーゼル側にシフトさせることによりCG(重心位置)を上げるし、調節機能を支える構造(ウェイトポートと装飾)がウェイトを相殺してしまう。クラブに搭載されているちょっとした調節機能を減らせば減らすほど、望みどおりのパフォーマンスを確実に得るための設計自由度は増すのだ。

調節機能がないことは、汎用性に欠けるし少々痛手かもしれない。だがおそらく、より良いパフォーマンスの製品を得る可能性は高まるといえる。

 

2つのモデル

キャロウェイは、主力商品のフェアウェイウッドを2種類展開する予定だが、ドライバーと同様、それぞれのモデルの違いはあまりない。

今回の話の中で1つだけ覚えておくべきことは、でSub ZeroはEpic Proではないということだ。いわゆる小型で機能的で難しい、上級者向けのフェアウェイウッドではない。

 

2つのモデルは、サイズと形状に大きな違いはない。いずれのロフトでも、Sub Zeroはスタンダードモデルより(体積が)3cc小さいだけである。キャロウェイによれば、Rogueの両モデルともに打ちやすい(ボールを高く上げやすい)クラブだという。MOI(慣性モーメント)にも大きな差はないため、どちらのモデルが自分に合うかは、どんな弾道を望むかによる。

スタンダードモデルは、Sub Zeroより高い弾道とスピン量が期待できる。Sub Zeroは飛距離を重視したフェアウェイと言われている。打ち出しは高いが、低スピンと低い弾道が特徴だ。

両方モデルともに、前作と比較して重心位置を少し前方に移動している。重心位置が前過ぎず、低く保たれていれば、宣伝通りのパフォーマンスを実現するフェアフェイウッドになるだろう。

もしこの記事を読みながら、Sub Zeroの3番ウッドと、スタンダードの5番ウッドの組み合わせを考えているなら、私がアドバイスしよう。

モデルをまたいだ組み合わせで、唯一問題になるのはロフト角だ。スタンダードモデルは8つのロフトが選択可能だが、Sub Zeroは3つだけだ。

 

シャフト

 Rogueフェアウェイのラインナップは、Rogueドライバーのシャフトラインナップと同じだ。ただしフェアウェイウッドの方が10g重くなっている。

 

 ・アルディア・クアランタ: Epicのディアマナグリーンの代わりに採用。軽量で、Rogueのシャフトのラインアップ中で最も高い打ち出しを実現する。ゆっくりと控えめなスイングのゴルファー向けである。

・アルディア・シナジー: HZRDUS T800の代替品。シナジーはRogueの主要なシャフトであり、中程度の打ち出しが特徴だ。

・プロジェクトX・イーブンフロー・ブルー: Rogue Sub Zeroの主要シャフト。中~低程度の打ち出しを特徴とする。

・プロジェクトX・ハザーダス・イエロー: ラインナップの中でも最も少ないスピン量が特徴。バランスのとれた、低トルクかつ独特なしなりのあるシャフト。万人向けではないことは保証する。

 

キャロウェイによれば、Rogueのシャフトは従来と同じ考え方では造られていない。

シナジーシャフトはTXでは取り扱いがないが、グラフェンが含まれており、クアランタとともにアルディアのウェブサイトでスペックが確認できる。

 

Rogueフェアウェイウッドの小売価格は299ドルだ。

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