今回、これまでの中で一番インパクトのあるテストになった。

MyGolfSpyはここ10年間、数えきれないほどのテスト、記事の公開を繰り返し、それにより多くのゴルファーに影響を与えてきたが、今回のテストほどゴルファーやゴルフ業界にインパクトを与えるものはない。

いつからか、ゴルフボールビジネスは、実際の性能よりもマーケティングの方が重要な位置づけになってしまった。

このテストの結果を見れば、ゴルフボールの常識が変わるだろう。何が現実で何が真実か、また賢いボール選択に何が必要か、そのヒントが得られるだろう。

2019年,ゴルフボール,バイヤーズガイド

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6つの重要事項

巷には、ゴルフボールに関する間違った情報が溢れている。

アマチュアゴルファーが、自分のプレーに適したボールを選ぶのは、ほとんど不可能だ。メーカーはあまり気づいてほしくないようだが、実際のボール性能にはばらつきがある。

ゴルフでは、確証バイアス*の効果が絶大に発揮されてしまうのが常だ。ショットの成功要素はたくさんあるため、(たとえボール間に差があったとしても)自分が望むプレーができたと簡単に思い込んでしまう。

*確証バイアスとは、思考が特定の確証に支配されると客観的な判断ができなくなること。

そうなると、今あなたが使っているボールは、スコアを落としている可能性がある。

自分に合ったゴルフボールを選ぶことはとても難しいため、ぜひこの記事を役立ててほしい



以下に、まず知っておくべき点を挙げた。

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1.ボールフィッティングがすべて

ここ最近の変化は、ゴルフボールがフィッティングの対象として扱われるようになったことだ。

ゴルフ業界全体がマーケティングではなく、実際のスコアに結びつく「フィッティング」にもっと焦点を当てる必要がある。

ゴルフボールは唯一、ショットごとに使う道具だからだ。

例えば、いくらドライバーの打感が気に入ったとしても、他のドライバーが更に20ヤード飛ぶと聞けば試したくもなるだろう。

飛距離がすべてではないが、重要だ。それと共通して、グリーン周りのスピンや、打ち出しの特徴などボールに関わる要素にも同じことがいえる。ボールフィッティングは必須だ。

実際、クラブフィッティングと全く同じくらい重要か、それ以上だろう。テストのデータを見る限り、どのボールを選択するかは何よりも重要な決定事項であるといえる。

 

2.ボールによって変わる飛距離

どのゴルフボールを使っても、飛距離は変わらないという話を聞いたことがあるかもしれない。

グーグルで検索をすると、このトピックだけで1900万件もの検索結果が出てくるが、飛距離が異なるどころか、驚くほどの差がある。

・ドライバーの飛距離(51.4m/s):最長飛距離と最短飛距離の平均キャリーディスタンスの差は、17.43ヤード。

・ドライバー飛距離(38m/s): 最長飛距離と最短飛距離の平均キャリーディスタンスの差は、7.6ヤード。

・ウェッジスピン:最高スピンと最低スピンの差は、平均1,425 RPMだった。

これが十分な説得材料にならないと思うなら、この事実を見てほしい。

最速ヘッドスピード(51.4m/s)に設定した場合、最も飛んだボールと飛ばなかったボールの飛距離の差は、驚くことに38.77ヤードもあった。通常、クラブを3番手上げるのと同じ数字である。

 

3.ソフトボールは、スローボール

ソフト(軟らかい)ボールはスローボール:ソフトボールでプレーをすると、(ヘッドスピードが38m/s以上の場合)ティーなしのショットでは飛距離が伸びず、グリーン周りでスピンがかかる傾向にある。

現在、販売を伸ばしているソフトボール(低コンプレッション)には、キャロウェイ Chrome Softや、ウィルソン DUO、ブリヂストン Tour B RXS、タイトリスト AVXのようなよく知られたブランドがある。

ソフトボールの軟らかい打感を好む人は多いが、低コンプレッションボールを本当に活かせるのは、ハイスピード・ハイスピンプレーヤーだ。アベレージゴルファーではないだろう。

 

4.コンプレッションは気にするな

ゴルフボールにまつわる通説は忘れて、大切なのはゴルフボールのコアを圧縮するくらいのスピードでスイングしてみることだ。

ヘッドスピードによって、ゴルフボール自体の性能が変わるわけではない、ということがデータから分かる。少なくとも、目に見える変化はない。ヘッドスピードが51.4m/sだろうが、38m/sだろうが、ボールスピードは同じということだ。

打ち出しとスピンも同様だ。例外もあるが、ドライバーでスピンがかかりにくいボールは、大抵ウェッジのスピンも少ない。また、ボールスピードにも同じことがいえる。

 

5.同じボールでプレーしてみる

これに関しては、1個の同じボールでプレーしてみることをお勧めする。

モデル同士の比較に比べたら大したことではないが、同じモデルでも個々のボールには製造上のばらつきがある。ゴルフは難しいスポーツだからこそ、可能な限り一貫性を大事にしたい。ボールを1個選び、同じボールでラウンドすることをお勧めする。

 

6.ミスショットはボールのせいかもしれない

次にミスショットをしたら、ボールのせいにできるかもしれない。それも、正当な理由で。

テストでは、圏外に20ヤード以上外した安定しないボールがあった。スイングロボットは一貫性があるため、これには何か理由があるはずだ。

専門家によると、この問題は製造上の不一致に行きつくという(丸い形をしていない、レイヤーが釣り合っていない、ディンプルパターンが不規則など)。このような不揃いなボールは、飛距離にも影響を与える。

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テスト記録

 

濡れたボールによるウェッジテスト

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濡れたボールと乾いたボールの飛びが異なることはご存じだろうか?その違いと、なぜ重要なのかを知っておいて損はない。

 

濡れたボールでのウェッジショット:

 ・キャリーは約2.5ヤード長い

・スピンは約2,500 RPM減る

・打ち出し角は5度ほど大きい

・弾道の最高点(高さ)は、5ヤード高い

また、安いボール(2ピース)とマット仕上げのボールの方が、より水分の影響を受けやすい。

 

 耐久性と品質

2019年,ゴルフボール,バイヤーズガイド ゴルフボールの価格からして、たった1回のショットで消耗することは考えにくい。私達が行った耐久性と品質コントロールの実験では、以下のボールに耐久性の問題が見られた。

・CUT Blue - 表面がめくれ上がる、ディンプルのエッジが鋭くなる、ウェッジショットで切れやすい

・CUT Grey -表面がめくれ上がる、ディンプルのエッジが鋭くなる、ウェッジショットで切れやすい

・テーラーメイド TP5 -明らかにめくれているボールが1個あった

大部分のボールに、ある程度の消耗がみられた。ほとんどの場合、ペイントが一部剥がれているなどプレーにはあまり影響がないレベルだ。

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コンプレッションテスト

ゴルフ業界ではよくあることだが、「コンプレッション」用の統一された測定機はない。また、「トータルコンプレッション」を計測する会社もあれば、「コアコンプレッション」に着目する会社もあるのが実情だ。

私達が計測するのは、「トータルコンプレッション」だ。測定機具も、扱う人も違うため、メーカーの測定値と異なっていても、間違いではない。完璧にこだわらず、比較する目的に沿ったデータに注目しよう。

また、同じ箱のボールであってもコンプレッションに大きな差があることを専門家は指摘している(最大30ポイント)。メーカーが行う規模のサンプルは取れなかったが、その懸念があることは分かった。

下記を見てもらうと分かるが、コンプレッションとボールスピードには強い相関性がある。コンプレッションにばらつきがある場合、飛距離もそれに比例する。

 

2019 MOST WANTED ボールの特徴

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専門家のアドバイス:正しいボールを見つける

よくある質問が、「どのように正しいゴルフボールを見つけるのか?」だ。

ボールフィッティングの通説として、グリーン周りから始めるということがある。ショットの60%が、グリーンまで150ヤード以内のショットだ。

つまり、そこがゴルフボール選びのポイントとなる。大まかなやり方としては、アイアンとウェッジに合うボールを見つけてから、それにドライバーを合わせることがお勧めだ。


その他のアドバイス

< ソフトな打感は忘れよう>

ドライバーや、パター、ゴルフボールに関係なく、打感にこだわるゴルファーは多く、それによって損をしている場合がある。

ヘッドスピード38m/s以上の人で、最初の決め手が「打感」だと言うなら、基本に戻ってほしい。打感は明確な材料になりやすいが、重視すべきは「性能」で打感ではない。

 

まとめ買いで安く購入>

 SnellやViceのようなD2C(直販ビジネス)を主体とする会社は、数量割引がある。また、メジャーブランドの中には、シーズン前のまとめ買いを狙った早期割引を実施するところもある。ぜひブランドを絞って、割引を利用してほしい。

 

<スピンがすべてではない>

 ピッチングウェッジの平均飛距離が120ヤードの場合、いかなる場合でも120ヤード期待するのが普通だろう。120ヤード飛ぶが、15フィートモバックスピンで戻るボールは望んでいない。

つまり、いくらショットが良くても、必要なのはグリーン周りでのコントロールであり、ウェッジに最大スピンを望むことではない。自分に合ったボールとは、ラウンド全体を通してその性能を発揮するボールのことだ。

 

豆知識:温度がボールの性能に影響する

極端に高い(または低い)温度の場所に、クラブやボールを保管することは避けなければならない。例えば、車のトランクはゴルフバックを保管するには良い場所とはいえない。

ゴルフボールは、約21度から32度の気温の中で、ベストな性能を発揮する。冷たすぎても、暑すぎても、スピードやコントロールを失う可能性がある。

 

FAQ

質問:ボールのカバーに傷があると、パフォーマンスに影響があるか?

答え:ペイントが少し剥がれている程度なら、ボールの飛びには問題ないが、切れたり深い傷がある場合はエアロダイナミクスや安定性に影響が出る。見た目に損傷していると分かるボールは、新しいボールに変えたほうがいい。

 

質問:クラブフィッティングの際に使ったボールを使うべきか?

答え:可能な限り、そうしたほうがいい。打ち出しや、スピン、ヘッドスピードは使用するボールモデルによって大きく変わる。つまり、ボール性能とクラブ性能には密接な関係がある。同じボールを使ってクラブフィッティングをすると、ばらつきを最小限に抑え、コース上で同じことが再現できる。フィッティングした時と同じボールを使うのは難しいかもしれないが、どんなことがあっても練習場のボールだけは使ってはならない。

 

質問:D2C(直販ビジネス)ボールは、メジャーゴルフメーカーと同じ性能か?

答え:D2Cブランドの中には、素晴らしい性能のボールもあるが、タイトリストやブリヂストンなどの大企業は製造工程に対する管理が行き届いており、より安定した商品を提供していると言われている。不揃いな商品でも満足できれば、D2Cブランドのボールは安さにおいては魅力的だ。

 

質問:「コンプレッション」とは何か?

答え:コンプレッションとは、硬さの度合いを意味し、通常、打感に関係する。コンプレッションの値が高いほど、ボールの打感は硬くなる。では、ヘッドスピードに合うコンプレッションはあるのか。私達のデータからは、それを示す証拠はほとんど見当たらなかった。重要なのは、自分のプレーに合ったバランスの取れたボールを見つけることだ。少なくとも、打感はボールを選ぶ際にはあまり重要ではない。

 

質問:プロも一般人と同じように、市販ボールを使うのか?

答え:プロは市販のボールをほとんど使わない。中には、市販のボールを使ってプレーする人もいるが、(タイガーが使ったTour B XSは市販ボールと同じだ)ほとんどのメーカーがプロ個人に合わせ、ツアーに相応しいボールを作る秘策を持っている。ツアープロ達も、ボール性能には期待を期待を寄せているし、実際アマチュアゴルファーに魅力的な「軟らかい打感」というのは、ツアーレベルでは弊害になる。要するに、好きなプロゴルファーが使うボールが、あなたのプレーに合うとは限らない。


プロダクトスポットライト-2019年最も飛ぶボール

Snell MTB-Xは、D2Cブランドの中でも並外れた距離を出した。MTB-Xの売りは飛距離だけではない。ドライバーショットの距離もさることながら(51.4m/sで一番飛んだ)、ウェッジテストでも最高スピンを記録した。

MTB-Xの価格は28ドル(バルク販売)。高性能と安さを兼ね備えたボールだ。

 

質問:なぜボールテストにスイングロボットを使うのか?

答え:ボール性能のテストにはスイングロボット、クラブ性能には人によるテストが最適だ。

 

質問:何を基準にボールを選んだのか?

答え:できるだけ徹底するために、33モデルのウレタンカバーボールを選んだ。あらゆる種類のボールの中でも、特にツアーボールに分類される3、4、5ピースを中心に揃えた。好奇心から、スリクソン ZStarイエローや、プレミアムウレタンボールに対抗するプレミアムアイオノマーやサーリンカバーボール(キャロウェイ ERC SoftとタイトリストTour Soft)もテストに加えた。

 

質問:安定性の問題はあったか?

答え:高ヘッドスピードによるドライバーテストでは、20ヤード以上外れたショットがあった。それらのボールは、ブリヂストン Tour B RX/Tour B RXS、キャロウェイ Chrome Soft/Chrome Soft X、カークランド Signature 3-Piece、Maxfli Tour/Tour X、MG Tour C4、ミズノ RB/RB Tour X、Snell MTB-X、スリクソン QStar Tour/ZStar XV、テーラーメイド TP5X、タイトリスト AVX/Tour Soft(アイオノマー)、Vice Pro Plusだ。

 

ウレタンカバーモデルのコンプレッションテストでも、キャロウェイ Chrome Softや、Cut Grey、Maxfli TourX、Vice ProPlus、Volvik S3には、明らかなばらつき(標準偏差2.5以上)がみられた。

 

テスト方法

MyGolfSpyのミッションは、ゲームを変えるドライバーを探す手助けをすること。

完全に独立した公平な立場で、「顧客優先」を掲げている。

テストは3日間かけて行った。ボールは、34モデルのツアー品質ウレタンゴルフボールと、プレミアムアイオノマー2モデルを使用。Golf Laboratoriesのスイングロボットを用いて、ドライバーと7番アイアン、サンドウェッジによるテストを行う。

ヘッドスピードは、ドライバーが51.4m/sと38m/s、7番アイアンには適切なスピードを設定。ウェッジは、一般的な飛距離である85ヤードが打てるヘッドスピード(~31.3m/s)に合わせた。

 

高い信頼性

ショットを打つ前に、ボールが消耗していないか、ダメージがないか確認し、必要があれば取り換えた。

フライトデータを取るために、弾道測定器Trackman 4を使用。テスト後に、ミスや異常値がないか確認し集計した。

 

チャートと表

さらに追及できるように、データの詳細を掲載する。

また、各チャートから得た考察も載せたが、基本的に自分なりの解釈でデータを見てほしい。打ち出しとスピンチャートは、今使用中のボールより自分にあったブランドを探したい人には、特に役に立つだろう。

 

ボールスピードとコンプレッション

※画像のデータをまとめたものを、サイトの一番下に表示しているので、そちらも参考にしてほしい。

ボールスピード,コンプレッション

考察

 ・ドライバーでは、コンプレッションとボールスピードの間に密接な相関性があるのが分かる。高コンプレッションボールは速く、低コンプレッションボールは遅い。

・コンプレッションの割に、ボールスピードが然程速くない(OnCore ELIXRやMaxfli Tour)、もしくは遅い(Cut Greyやカークランド 3ピース)と分類されたボールもある。

・7番アイアンのボールスピードの関係はもう少し均一で、軟らかいボールほど下のキャリーチャートの上部を占めていることが分かる。

・ウェッジの結果をみると、コンプレッションとボールスピードの関係性が逆転している。軟らかいボールのスピードは速いが、スピンは少ない(打ち出しとスピンチャートを参照)。

 

豆知識:池に落ちたボール

池に落ちたボールを、わざわざ使いたい人はいない。

しばらく水に浸かったゴルフボールは、水で柔らかくなっている可能性がある。

ゴルフボールのコアは、吸湿性があるため、水を吸ってしまうのだ。水を含みすぎると、コンプレッションが下がり、ボールスピードが落ちて飛距離を失う可能性がある。

これは避けたい。

 

打ち出しとスピン

※画像のデータをまとめたものを、サイトの一番下に表示しているので、そちらも参考にしてほしい。

打ち出し角,バックスピン

考察

・ドライバーで打ったMG Tour C4のスピンが最も少なかったのは、高スピードで打った際にスピンが安定しないことに起因する。

・Volvik S4、カークランド3ピース、ミズノ RB Tour/RB Tour Xは、打ち出しの低さやスピンの大きさが顕著だったが、スリクソン QStar Tourや、タイトリスト Tour Soft (アイオノマー)、キャロウェイ ERC Soft(アイオノマー)は、高い打ち出し、低スピンが特徴であった。

・両ヘッドスピードで、ウレタンボールの最高スピンと最低スピンでは約500 RPMの差があった。

・高スピードアイアンショットでは、コンプレッションの低いボールは打ち出しが高く、スピンが少ないことが特徴だった。ところが、中から高コンプレッションに属するブランドの一部(テーラーメイド TP5XやVice Pro Plus)でも、高い打ち出しと低スピンという同じ特徴がみられた(ヘッドスピードによる)。

・高スピードアイアンショットでは、カークランド3ピースやVolvik S4が、基本異常値で、他のボールに比べて非常に低い打ち出しと高スピンを示した。

・アイアンのスピン量の差は、2,000 RPM以上と幅広い。

・ウェッジショットでは、ミズノ RB Tour Xや、カークランドSignature 3ピース、Volvik S4が、最高スピン率を出した。

・コンプレッションの低いグループは、低スピンが目立っていたが、その中でもキャロウェイの2モデルは平均範囲の一番低いほうだった。

・Snell MTB Xは、ドライバーテストで最もスピンが低いモデルひとつだったが、ウェッジでは最高スピングループに入った。

 

レイヤーとの関係

ゴルフボールには何層(レイヤー)が必要か?ウレタンやツアーボールは、3から5層が主流だ。では、アマチュアゴルファーに合うのは?

カバーの層が多いほど性能が良いというニュアンスで知れ渡っているが、層の数はあまり関係ない。自分に必要な性能を備えたボールであれば、何層か数えるのは無駄である。

それよりも、優れたボールリストから選択肢を絞り、それぞれ1スリーブだけ購入し、どのブランドが自分のプレーに最も合うか試してみることをお勧めする。

 

キャリーとオフライン

※オフライン:精度(中央からの距離)

※画像のデータをまとめたものを、サイトの一番下に表示しているので、そちらも参考にしてほしい。

キャリー,オフライン

考察

・ヘッドスピードが速いと、ボール間の値の差が大きい。

・Snell MTB-Xは、2番目に飛んだボールより数ヤード飛距離が長かった。一方、低コンプレッショングループは、明らかに平均より飛距離が短い。

・少しドロー気味のボールを打つスイングロボットの性質上、低コンプレッショングループは、平均してターゲットラインよりわずかに左側に落ちた。しかし、中心から8ヤード以上左側か2ヤード以下のミスヒットには、ある一定のばらつきが見られた。

・ヘッドスピードが遅い場合、ほとんどのボールが201から203ヤード(キャリー)に集中した。

・飛距離において秀でていたのは、タイトリスト ProV1x、ブリヂストン Tour B XS、Tour B X、Tour B RX、MaxFli Tourだった。

・低コンプレッションボールの中には、ヘッドスピードが遅くても平均飛距離範囲に入りこんだボールもあった。そのひとつOnCore ELIXR以外は、飛距離は大きくなかった。

・高ヘッドスピードによるアイアンショットでは、低コンプレッションボールの飛距離はトップに躍り出た。主に目立ったボールは、ブリヂストン Tour B RXSやタイトリスト AVXだ。

・カークランド3ピースとトップとの差は、約4ヤードだった。

・環境的な要素も多少あるかもしれないが、安定的に真っ直ぐ飛ぶボールがいくつかあった。

・低スピードアイアンショットでは、低スピン、低コンプレッションボールが全体的にわずかに飛距離を伸ばした。

・カークランド Signature 3ピースが、最長飛距離のボールと比べて、明らかに短い。

・ウェッジショットでは、全体的にばらつきは少なかったが、QStar Tourだけがセンターラインから1ヤード外れた。

・ウェッジの飛距離の差は、然程見られなかった。最長(Maxfli)と最短飛距離(Cut Blue)ボールの差はたったの4ヤードだった。


ウレタンかサーリンか?

ゴルフボールのカバー素材といえば、主にウレタンかサーリンの2択だ。

ウレタンは軟らかく、薄く、ティーからでもグリーンからでも優れた性能を発揮する。

サーリンは飛距離を得意とするが、ウレタンボールはよりスピンがかかり、グリーン周りやゴルフコースで直面するあらゆるショットに対応し、安定したプレーができる。

サーリンは十分に価値のあるボールだが、市場には安価なウレタンが溢れているため、高性能で手頃なボールを手に入れやすい。

 

生のデータ(平均と標準偏差)

下記の表より、打ち出しデータと、ボールの分散、コンプレッションのデータを確認することができる。一般的に安定性を測るといわれる標準偏差も加えた。

補足:ボールの分散は、「Shot Area」と表す。これは、2σ(シグマ)信頼楕円のエリアを示す。簡単にいうと、各ボールで打ったショットが、どれくらいのエリアに収まっているか知る測定値だ。値が小さいほど、分散も小さいということになる。

 

<ドライバー ヘッドスピード51.4 m/sの平均>

ドライバー,平均,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ

 

<ドライバー ヘッドスピード38 m/sの平均>

ドライバー,平均,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ

 

<7番アイアン ヘッドスピード51.4 m/sの平均>

ドライバー,平均,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ

<7番アイアン ヘッドスピード38 m/sの平均>

ドライバー,平均,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ

<ウェッジ (85ヤードショット)からの平均>

ウェッジ,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,平均

<ドライバー ヘッドスピード51.4 m/sの標準偏差>

ドライバー,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,標準偏差

 

<ドライバー ヘッドスピード38 m/sの標準偏差>

ドライバー,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,標準偏差

 

<7番アイアン ヘッドスピード51.4 m/sの標準偏差>

7アイアン,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,標準偏差

 

<7番アイアン ヘッドスピード38 m/sの標準偏差>

7アイアン,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,標準偏差

 

<ウェッジ (85ヤードショット)からの標準偏差>

ウェッジ,飛距離,スピン,バックスピン,高さ,精度,打ち出し角,データ,標準偏差



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