・「PLD Anser Patent55」はピンが2022年に発売する4種の限定版パターの第2弾

・完全削り出しのステンレススチール製パター

・小売価格790ドル、6月13日よりpingpld.comにて限定55本のみ販売中


6月13日、ピンは2022年の「PLD限定パターシリーズ」の第2弾を発表した。

「PLD Anser Patent55」パターは完全削り出しのステンレススチール構造。昨年3月に発売されたアルミニウムブロンズの前作同様、この「Anser」は、「Anser」の誕生とピンのゴルフ用品における継続的な革新性を記念するものだ。

ゴルフ用品に与えた影響力でいえば、“PING Man”はただのお飾りではない。「Anser」は間違いなくカーステン・ソルハイムが手掛けた至宝のデザインだが、彼の手による影響力のあるクラブデザインはこれにとどまらない。

ピンのデザインは、ゴルファーがキャディーバッグに入れているほぼ全てのクラブに影響を及ぼしている。例えば「Eye 2」アイアンを未だに使っているというゴルファーもいるだろう。あるいは使い続けていればよかったと思っている人も。

カーステン・ソルハイムが製造業者として唯一、世界ゴルフ殿堂に選出されたのには理由があるのだ。


おさらい:「PLD」とはなんぞや

ping,ピン,限定版,パター,pld_anser_patent55,ゴルフ,ゴルフクラブ

「PLD」は「Putting Lab Design」の略で、今年発売されるピンの全パターに通ずる中心テーマだ。

4種の限定生産「PLD Anser 55」パターに加え、ピンは「PLD」ミルドパターのラインナップもリリースし、以前はツアープレーヤー専用だった「PLDカスタムプログラム」を一般ゴルファーにも提供し始めた。このように、今年のピンは「PLD」一色なのだ。

「PLD」には確かなバイブスが宿っている。以前にも言ったが、今年は特にゴルフのコミュニティや競合他社にピンがクラブビジネスの創始者であることを思い出させている。いまだ工場を所有しているというのに。全部売却したとでもいうのか?

私がピンを高く評価しているのは、彼らはその歴史を讃えながらも、過去に生きているわけではないということだ。

今回の限定版「Anser Patent55」にはカーステンの昔の「Anser」マークが刻まれているが、同時に現代のパターらしいルックスだ。それこそがピンたる所以。ピンのパターは、新しいアイデアやデザインを取り入れながら、その歴史をも体現しているのだ。


なぜ「55」なのか?

ping,ピン,限定版,パター,pld_anser_patent55,ゴルフ,ゴルフクラブ

名前の「55」は、55年前にカーステン・ソルハイムが「Anser型」デザインの「特許」を取得したことにちなんでいる。以下の逸話まるで都市伝説のように聞こえるかもしれないが、全くの事実である。

カーステンは「Anser」のデザインアイデアをSPレコードのジャケットに書きとめた。カーステンの妻ルイーズが「Answer」という名前を思いつき、後にパターのバンパーに確実に収まるように「w」を落として短くすることに決めた。

1966年にPGAツアーにお目見えしてから1か月、「Anser」は最初の勝利を収めた。1969年にはマスターズで最初のメジャー優勝を獲得した。それ以来、「Anser」は700勝以上をあげている。


ping,ピン,限定版,パター,pld_anser_patent55,ゴルフ,ゴルフクラブ

これに他社製品で「アンサー」にインスパイアされたパターでの勝利を加えると、比類のない優勝回数となる。パター史上最も模倣されたパターデザインであることも頷けるというものだ。

通常、この手の話について語ることはないが、今年のピンは、あちこちで目にする「Anser」タイプのパターがピン由来であることを思い出させようとしている。

「『ANSER』パターが発明されてからかなりの時間が経過した」と、カーステンとルイーズの末息子であるジョン・A・ソルハイムは語る。「ゴルフ業界や若いゴルファーたちに、他のブランドの名前が付いたお馴染みのパターデザインが、1960年代半ばにガレージでカーステンによって作られたという事実を再認識してもらうことが重要だと考えている」。


急がねば逃す

ping,ピン,限定版,パター,pld_anser_patent55,ゴルフ,ゴルフクラブ

「第1弾は3分足らずで完売したので、興味のある方は月曜日の販売開始時には準備万端整えておくよう呼びかけている」- PING会長ジョン・A・ソルハイム

このステンレススチール製「Anser Patent55」パターを手に入れたい場合は、6月13日(月)の東部標準時間の午後2時にpingpld.comにアクセスすることをお勧めする。

790ドルと、平均的な既製品パターよりもはるかに値は張るが、限定生産のパターとしては、他メーカーのものと比較しても、割安とまではいかないが妥当な金額だろう。

この「Anser」を逃したとしても、今年はさらに2種類が発売される。また、「PLDカスタムプログラム」もチェックするようお勧めする。

確かに、カスタムプログラムで作成するパターは、厳密には限定版ではないが、自分の仕様や好みに合わせて設計された一点もののパターと考えれば、より良い選択になる可能性大だ。

ともあれ、月曜日に行列に並ぶ者たちに幸運を。