9モデルものキャロウェイ・マーベリックドライバーが12月中旬にUSGAの適合リストに掲載された時、一目見て「また始まったな」と、当然ながら「行儀の悪い」表現で語られる事となった。

とはいえ、MyGolfSpyの2019年「エディターズ・チョイス・アワード」で言及されているように、キャロウェイ独自のフラッシュフェース・テクノロジーのAI(人工知能)要素は、業界中のクラブ設計にインパクトを与える新テクノロジーであり、今回のマーベリックアイアンにより、キャロウェイがAIの活用を同社のクラブラインナップ全体で展開することに熱心であることがハッキリした。

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重要なことは最初から述べておこう。

キャロウェイのマーベリックアイアン(3モデル)では、初めてAIフェースデザインの各番手への採用を実現した。

通常ショートアイアンになればなるほど(8番、9番、PW)ロフトがもつ、それぞれの異なる目的の割にデザインは似通ってくるものだが、このアイアンはAIにより番手毎に異なるフェースを持っている。

具体的には、ロフトが寝ているクラブの方がインパクト時の許容度合いは高く、そのためフェーステクノロジー(素材、デザインなど)の影響は少ない。

逆もまた然りで、マーベリックの5番アイアン(ロングアイアン)のデザインは、9番アイアンと全く異なっているのはそういった理由だ。

こうした先進テクノロジーは、アイアンデザインの基本コンセプトを指し示す。

クラブはセットで売られているが各番手には特定の役割があり、キャロウェイでは、各番手の基本的なパフォーマンスゴールを達成するためにAI技術を活用している。

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キャロウェイでは、3モデルあるマーベリックアイアン(マーベリック、マーベリックPRO、マーベリックMAX)のそれぞれに、AIフェーステクノロジーと並び、360°カップフェース、タングステン・エナジー・コア、ウレタン・マイクロスフィア、そして自称プレミアムパーツの標準シャフトとグリップを注入。

昨年7月にリリースされた2,400ドルのEpic Forgedを振り返ると、AIフェースを除けば、テクノロジーについては聞き覚えのあるものばかりになるだろうが、価格差の1,400ドルは節約できる。

テクノロジーは組み合わせることによって機能するが、それぞれに説明した方が分かりやすいだろう。

キャロウェイでは、フェースインサートとは対照的に クラブフェース前面の周りを単一の金属で覆う360°カップフェースを採用し、クラウン、ソール、ヒール・トゥ・エリアとつながっている。

キャロウェイのR&D部門シニアバイスプレジデントのアラン・ホックネル氏によれば、このメリットは、設計の残りの部分の自由度が増すことと、オフセンターヒット時のパフォーマンスが向上することだという。

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タングステンは高比重の素材であり、それ故、弾道を変えるために重心位置をシフトする役目を担う。タングステンの難点は、スチールと接合しにくいこと。

最適に配置するためタングステンをカバーするウレタンジャケットが使われているのはこれが理由だ。

そこから、液状のウレタン・マイクロスフィアを注入。これが固まると、タングステン/ウレタンが適切な場所に収まる。

キャロウェイによれば、ウレタン・マイクロスフィアがフェースの柔軟性を妨げる(ボールスピードの低下につながる可能性がある)ことはないが、不要な振動を吸収し、インパクト時にソリッドな打感を実現するという。

3モデルの違いは、結局のところプレーヤーがどのように弾道を最適化できるのかにかかっており、マーベリックは飛距離アップすることでプレーのメリットが得られるミッド/ハイハンディキャッパーをターゲットにしたモデルだ。

また、キャロウェイのテストによると、マーベリックはローグ/ローグXアイアンに比べてフェース中央のボールスピードが速く、フェースの大部分でボールスピードがアップする。


 

マーベリック

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マーベリックアイアンは、3モデルの中で一番のストロングロフト(PWのロフト角はEpic Forgedと同じ41度)で、一番飛距離が出るように設計されている。

マーベリックシリーズは、3つのモデルのうちの1つは多くのプレーヤーが望むパフォーマンスを提供してくれるはずだ。

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※上記表は

2020年のマーベリックメンズモデルのスペック

番手 / ロフト角 / 右利き用・左利き用 / 標準長さ / ライ角 / カーボンシャフトでのバランス / スチールシャフトでのバランス(表の左から)

 

マーベリックに装着される標準シャフトはスチールがトゥルー・テンパーのElevate 95、カーボンはProject X Catalyst 55/65/75だ。


 

マーベリックPRO

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マーベリックPROは、ツアープレーヤー向けにデザインされていると誤解される可能性があるモデルだ。

現実はそうではなく、少なくともキャロウェイと契約するPGAツアープロは違う。とは言え、3モデルの中ではオフセットが一番小さく、トップラインも最も薄くライ角もフラットだ。

また、PWのロフトは43度となっているが、現在ではこのロフトセッティングだとストロングロフトのアイアンと見なされる。

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※上記表は

2020年のマーベリックPROメンズモデルのスペック

番手 / ロフト角 / 右利き用・左利き用 / 標準長さ / ライ角 / カーボンシャフトでのバランス / スチールシャフトでのバランス(表の左から)

 

マーベリックPROに装着される標準シャフトはスチールがトゥルー・テンパーのElevate 105、カーボンはKBS TGI 90だ。


 

マーベリックMAX

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統一した定義づけが難しい業界だが、MAXだけは違うだろう。

「MAX」とついたクラブは、どれでも基本的には一番寛容性があり弾道が高く(故に重心が最も低く深い)、少なくてもアイアンにおいては投影面積も大きい。

そして、これはマーベリックMAXにも言える。

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※上記表は

2020年のマーベリックMAXメンズモデルのスペック

番手 / ロフト角 / 右利き用・左利き用 / 標準長さ / ライ角 / カーボンシャフトでのバランス / スチールシャフトでのバランス(表の左から)

 

マーベリックPROに装着される標準シャフトはスチールがKBS Max 80、カーボンはProject X Catalyst 55/65/75だ。

マーベリックの先行販売は本日からスタートしており店頭では2月6日から発売される。

価格はマーベリックとマーベリックMAXが7本セットで799ドル(スチール)と899ドル(カーボン)。マーベリックPROは7本で899ドル(スチール)。


 

ストロングロフト

多くのクラブエンジニアは、ストロングロフトという言葉は、アイアンを設計する上で手軽な方法と思われているためこの表現に嫌悪感がある。

何しろ、ロフトを4度立てた7番アイアンに7番と刻印し、それを「1番手飛ぶ」と言うのは簡単なことだからだ。

一方、重量がクラブヘッドの低く深いところに配置されると、それを埋め合わせるためにロフトを立てる必要があるとも言われる。よくあることだが、おそらく両方正しい。

とは言え、我々は一つの指標としてロフト角にこだわり過ぎなのではないだろうか。

静的ロフトは多数ある設計上の数値の一つに過ぎず、どのゴルファーでも最大14本のクラブをバッグに入れられるわけで、あなたがキャディーバッグに入れるロフト48度のクラブをPWと呼ぼうがSWと言おうが何の違いがあるのか?

同様に、7番ウッドなのかロフト21度の5番アイアンなのかを気にすることは大切な事だろうか?

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ロフトは設計上の結果であって、それが目的ではないという発想の転換が大切なのかも知れない。

MyGolfSpyの編集者、トニー・コビーの指摘を言い換えると、ロフト8度のドライバーが最適なプレーヤーもいれば11度のドライバーの方が合うプレーヤーもいるのに「ドライバーのストロングロフト」は議論もなっていないという事実があると言うことは、ストロングロフトという表現にはダブルスタンダードがあるのだと思う。

結局のところ、各番手には役割があり、クラブの最適なパフォーマンスが発揮できるのかを判断できる各特徴を総合的に判断した時に、はじめてゴルファーは最も恩恵を受けることができる。

特にアイアンの場合、ダイナミックロフト、打ち出し角、スピン量、降下角度、バラつきの度合いはは欠かせない。

それを踏まえて、、、


 

マーベリックハイブリッド

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キャロウェイのホームページをチェックした人なら、ハイブリッドが10種類もあったことに気がついたかもしれない。

別の言い方をすると、あれでお好みのハイブリッドを見つけられなければ、他のスポーツをした方が良い。

今日現在で、(メンズとウィメンズの)マーベリックのモデルは12種類にもなり、廃盤となるローグの3モデルに取って代わっている。

12モデルもあれば、どれだけスライスしても問題ないだろう。

メンズのハイブリッド3モデルとウィメンズのハイブリッド2モデル(詳細は後ほど)はマーベリックとしてよく似ているが、その中では随分と異なる感じだ。

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全モデル(スタンダード、MAX、PRO)はキャロウェイの最適化されたフラッシュカップ・フェースとジェイルブレイクが特徴となっている。

「ジェイルブレイクは、これまでのハイブリッドで採用してきたものに似ている」と語るのはキャロウェイのブランド&プロダクトマネージメントのシニアディレクター、デーブ・ネビル氏。「(ジェイルブレイクは)ボディを強固にし、エネルギーをフェースの後ろに伝えることができる」。

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しかしながら、各カテゴリーともにほぼロフト別に設定されているフラッシュフェースは、キャロウェイのフェアウェイウッドに搭載しているものに近い。

「フェースは455カーペンタースチールだ」とネビル氏。「似たような素材を見つけるのは難しいし高い。しかし、ボールスピードを考えて455にした」。

もちろんマーベリックのニュー・フラッシュフェースといえばSS20だ。SSはSuper Strengthで、20は2020年を意味する。

素材は、ドライバーのフェースがFS2SチタンでフェアウェイウッドはC300マレージングスチール、そしてハイブリッドはお伝えしたように455カーペンタースチールとなっている。



 

モデルはスタンダード、MAX、PRO

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スタンダードとMAXは、ミッドサイズでスクエアな見た目になっており、ハイブリッドの中ではアイアンタイプ。

スタンダードがモデルの中では一番距離が出る一方、MAXは名前が示す通りヘッドがやや大きく、簡単にボールを上げることができる。

PROはその名前とはちょっと違っており、ライ角がフラットなど確かに上級者向けではあるが、フェアウェイウッド系のハイブリッドとなっている。

キャロウェイによれば、Apexのハイブリッドよりも寛容性があるようだ。

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ネビル氏は「アイアンが上手で、アイアン型のハイブリッドを好むゴルファーもいれば、フェアウェイウッドが得意でウッドタイプのハイブリッドを好む人もいる。我々はそうした好みに対応しようとしているのだ」。

また上記で伝えた通り、各ハイブリッドシリーズもロフト別に独自のフラッシュフェースを採用している。

「ドライバーで1つのフラッシュフェースしかなかったことに比べると大きな進化だ」とネビル氏。「それも単にコピペしたわけではない。各フェースにはそれぞれの役目があり、同じものは1つもない」。

そして「ハイブリッドが7つも8つもあることをからかわれることもあるが、相当売れると信じている。様々な組み合わせができるし、我々も数多くの独特なラインナップを揃えたいのだ」とした。

マーベリックのハイブリッドはホーゼルが固定されており、そのためPROの2HからMAXの8Hまでのラインナップは14となっている。

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スタンダードとMAXの標準シャフトは、マーベリックアイアンと同様、Project X Catalyst 55/65/75。Project Xのウェブサイトを見ると、Catalystは55/65/75ではなく、50/60/70と掲載されているので注意が必要だ。

本物なのか?なんだか不思議だ。

スタンダードのマーベリックは3Hから6Hまでがラインナップ。MAXは3Hから8Hまである。

PROは標準シャフトがKBS Tour HybridでKBSのウェブサイトにあるものと同じ。番手は2Hから5Hまでとなっている。

価格はそれぞれ249ドル。プレセールは本日から始まっており店頭では2月6日から発売される。


 

マーベリックのレディースモデル

キャロウェイはレディースクラブを牽引する存在と考えているようで、売上で言うなら確かにそうだ。

昨年、キャロウェイは女性のゴルフについてかなりのリサーチを行い、キャロウェイファンではない人も含め2,000人以上の女性ゴルファーからアンケートを集めたそうだ。

「(女性ゴルファーは)女性向けに開発されたモデルを求めていることが分かった」とネビル氏。「ピンク色で小さければ良い、ということはない」。

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というわけで、マーベリックのレディースモデルでは注目点が2つある。

一つはコスメがメンズモデルと同じこと。2つ目は、良い言葉が浮かばないが、テクノロジーのレベルを落としたり削ったりしていないのだ。

まずは2モデルあるアイアン、MAX WとMAX LITEだ。メンズが1種類でカバーできないということは、女性にも同じことが言える。

「我々は女性のゴルフ市場を理解している。まだまだ小さいが男性市場よりも成長は速い」とネビル氏。「だから(女子)専用モデルが必要だった」。

女性モデルもキャロウェイの最新テクノロジーであるAIを搭載したフラッシュフェース、タングステン・エナジー・コア、ウレタン・マイクロスフィアが特徴。主な違いは重さにある。

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MAX WはメンズのMAXと同じヘッド形状だが、かなり軽量でオフセットがありライ角とロフト設定が違う。

シャフトは軽量で高弾道を可能にするUST Mamiya Heliumでグリップは軽量のレディースグリップを装着。

バランスはC8かC9だ。MAX W LITEはご想像通り、ヘッドもHeliumシャフトもさらに軽く、バランスはC1となっている。

女性モデルのハイブリッドも同様でMAX WとMAX W LITEがあり、コスメはメンズと同じで3Hから8Hまでをラインナップ。ロフトは21度から36度までの設定だ。

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※上記表は

2020年のマーベリックMAXレディースモデルのスペック

番手 / ロフト角 / 右利き用・左利き用 / 標準長さ / ライ角 / バランス (表の左から)

 

お伝えした通り、キャロウェイの調査によれば女性ゴルファーも女性向けにデザインし開発され販売しているクラブを望んでいる。

これはキャロウェイが最新のビッグバーサアイアンで身をもって学んだ教訓だ。

「ビッグバーサでは、ヘッドが軽めとそうでない2モデルあった」とネビル氏。「しかしその時は女性専用モデルではなく、女性モデルをラインナップしていた時よりも実際は売れなかった」。

「根本的なことだが、クラブは誰がスイングするのかを知らない」とホックネル氏。「しかし女性向けクラブにおいては、女性はどんな効果、昨日があるのかを知りたがるものなのだ」。

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※上記表は

2020年のマーベリックMAX LITEレディースモデルのスペック

番手 / ロフト角 / 右利き用・左利き用 / 標準長さ / ライ角 / バランス (表の左から)

 

MAX WとMAX LITEは7本セットで899ドル、ハイブリッドは249ドルとなっている。


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