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コブラ「キング フォージドテック アイアン」を発売

BY CHRIS NICKEL

October 08, 2019

古豪復活なるか?コブラが新たなクラブを引っ提げ挑んできた。

コブラは、常に高品質で時に革新的なギアを送りだしているにも関わらず、あまり注目されることはない。

タイトリスト、キャロウェイ、テーラーメイド、そしてピンなどの競合大手には、相対的に明確で目に見えるアイデンティティがあり、各メーカーを代表する主力商品が1つか2つはあるのにだ。

大手ブランドほどの売上がないミズノですら、基本的に各レベルに応じたベストパフォーマンスアイアンがある。そして何より重要なのは、上級者の中でカルト的な人気を誇っている。

では、コブラの立ち位置はどこになるのだろうか?

キャロウェイほど大きくないし、ツアーエッジほど小さくもない、コブラはゴルフ用品激戦区の外に収まっているという感じ。

リッキー・ファウラーやブライソン・デシャンボー、レキシー・トンプソンというスターを抱えているものの、同ブランドに忠誠心があるゴルファー以外の自称アベレージゴルファーが、ショップで最初に質問をするようなブランドになることなど滅多にない。

はっきりさせておきたいのは、現在のような状況になったのは、製品の品質のせいではなく、市場での競争が非常に激しく、多くのOEMがギア市場に参入する中で市場自体はそれほど拡大していないということ。

経済を深掘りせずに言えば、小規模メーカーが、大手メーカーが手をつけていないニッチな部分に取り組んだり差別化した製品を提案している限り、市場は彼らにとって「残り物を取り合う」という構造になるだけだ。

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コブラがこの大きな枠組みのどこにハマると考えているのかは、イメージを一新した「キング フォージドテック アイアン」で分かる。

今回のアイアンはコブラファンが待ち望んだアイアンであり、コブラにとっても必要だったクラブだ。コブラは、ウッドの分野で独創的である一方、アイアンは革新的とはほど遠いと言えるだろう。

そして、「他と違う」ということはコブラにとってゴルファーの注目を集めるチャンスである一方、特にコブラが中空ボディアイアンを市場に投入した最っとも後発ブランドとなっているが、最近人気のプレーヤー・ディスタンス部門においては、他と同じであることにも意味がある。

お伝えした通り、コブラにとってこのアイアンは必要だったのだ。

いくつかある独自のテクノロジーはさておき、コブラは主要競合ブランドと同様の施策を続けている。

プレーヤーズ・ディスタンスのプレーヤーズとは、小ぶりでオフセットが少なくトップラインが薄いヘッドを設計し、そこに競技ゴルファーのニーズに合う操作性と皆さんが望む飛距離を融合させたクラブを作ることを意味する。

コブラによれば、フォージドテックは「艶のあるマッスルバック形状で洗練されたデザイン」になっているとのこと。これは、このカテゴリーの多くのアイアンとほぼ同じだ。

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ここからが違う点だ。

飛距離アップは、薄いフェース、高打ち出しと低深重心、そしてプラスチックなど、それこそ近所の雑貨屋で売っているようなものを組み合わせた変わった製法によって実現していると語る人もいれば、最大の性能を引き出すためフェースが制限なくたわむように中空にした方が良いという者もいる。

どちらにしても、結論は変わらない。

そして、ブランド自身で例えれば、コブラはその真ん中くらいにいると言える。

コブラによれば、「キング フォージドテック アイアン」の特徴は「エナジャイジング・フォーム・マイクロスフィアを中空キャビティに注入したこと」。

キャロウェイのウレタン・マイクロスフィアと違い、コブラのこの魔法の素材はソフトな打感と、より心地よい打音が得られるという。

改良されたフォージドインサートの極薄PWRSHELLフェースによりスイートゾーン(一番安定してボールスピードが速くなるエリア)が拡大。このカテゴリーのアイアンではお馴染みだが、タングステンをトゥ部分に配したことで重心がよりクラブフェース中央の後ろに来るようになっている。

「それじゃi500みたいじゃないか」という人もいるだろう。でも、それってそんなに悪いことなのだろうか?

もはやゴルフ用品の世界には、いまだに追求されていないものはほとんどなく、ほぼ全てが何かしらに似ている。

後者は、物理は絶対的なものであり、今のままの方がいつだって売りが立つからだ。

今回のコブラの施策に驚きはない。コブラにとっての差別化は「フォージドテック」のワンレングスバージョンをラインナップしたことにある。

現在のところ、圧倒的多数の大手のクラブはもちろんだが、大手メーカーでワンレングスアイアンを提案しているのはコブラだけだ。

名前の通り「フォージドテック ワンレングス アイアン」はセットを通じてクラブの長さが同じ。基準となる長さは37.5インチで、これはコブラの通常の7番アイアンに当たる。

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コブラでは、セットを通じて弾道を最適化するためにライ角を僅かに変えている。

どのようにセッティングするかはあなた次第だが、ロングアイアンはアップライトになっており、ショートアイアンとウェッジはややフラットに設定されている。

これは、ワンレングスアイアンのパフォーマンスを好まない人にとっては驚くべきことになっているようだ。

以前もお伝えしたが、もう一度、この部分については言っておいた方が良いだろう。

シャフトの長さが同じにも関わらず、ロングアイアンのスイングは、常にスコアメイクするクラブよりも速くなる。

結果として、スコアメイクするクラブでのインパクト時のライ角はフラットになる。

コブラの狙いは、インパクト時のライ角を安定させること。これはアドレス時のライ角が同じであることよりも重要なのだ。

シャフトの重量もセットを通じて変わる。

ロングアイアンに装着されるシャフトは、弾道を高くするために軽くなっている一方、ウェッジにはグリーンを狙えるように重めのシャフトが装着されている。

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コブラでは、ほぼスタンダードになっているが、「キング フォージドテック アイアン」にも、(グリップにセンサーを装着する)アーコスを活用したコブラCONNECTが搭載されており、一打一打を自動的に記録する。

さて、この「キング フォージドテック アイアン」は、コブラがプレーヤー・ディスタンス部門の中心となる原動力となるのか、それなりのインパクトを残す単なる後発組となってしまうのだろうか?


 

スペック・価格・販売時期

「キング フォージドテック アイアン(バリアブルレングス)」(メーカー希望小売価格:スチール1,099ドル、カーボン1,199ドル)は、8本セット(4番〜GW)の左右モデルでラインナップ。標準シャフトはKBS $-TAPERで硬さはR(R110)、S(S115)がある。

プロジェクトXカタリスト80カーボンシャフト(R、S、XS)はカスタム対応で、それぞれラムキンのクロスラインCOBRA CONNECT(ブラック)グリップが装着される。

「キング フォージドテック アイアン(ワンレングス)」は、7本セット(4番〜PW)の左右モデルでラインナップ。標準シャフトはKBS $-TAPERライトで硬さはR(R110)、S(S115)がある。カーボンシャフト(R、S、XS)はカスタム対応。

両モデルとも11月1日から店舗とcobragolf.comで発売開始。


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著者情報

CHRIS NICKEL

事業開発責任者
MyGolfSpyの事業開発を統括するディレクター。
根っからのギア好きであり、ゴルフ好き。新しいクラブやゴルフ用品の情報を追いかけることを楽しみながら、業界との関係構築やパートナーシップの推進を担当している。
仕事以外では地元高校のゴルフチームでコーチを務め、自身も練習場やコースに足を運ぶ熱心なゴルファー。コロラド州フォートコリンズを拠点に、妻と7人の娘たちに囲まれたにぎやかな毎日を送っている。
自宅の玄関先に届くゴルフ用品の長い箱は、近所ではもはや風景の一部になっているとか。
「真実は、いつだって少し違って聞こえるものだ。」

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