ペイントを変えただけでもう一儲けしようとする類のパターに見えるかもしれないが、今回の「ストーリー」はこの不気味なルックス以上に説得力がある。
2018年の4大メジャー大会で優勝したのは全員、クラブメーカーと契約していない選手だった。ツアープロのキャディバッグの中身は、ドライバーさえも変わりつつある。
最高のユーティリティーアイアンとは、飛距離、安定性、汎用性のバランスが良いアイアンだろう。
今回キャロウェイは、「すべてにおいて前モデルを上回る」と自信満々だが、実際はどうだろうか?
正直なところ、これまでの自分のパターの好みや概念が覆されたように感じがして、少し戸惑いもある。
おそらく、キャロウェイとナイキがスクエア型のドライバーに挑戦して以来の変化だろう。
メーカーには、各々の哲学や設計・製造能力がある。それは、自分に最適なクラブが見つかる可能性が増えるという意味で、とてもありがたい話なのだ。
残念ながら、その美しいルックスは写真では伝え切れない。例えるなら、嫌々会ったお見合いの相手が驚くほど魅力的だった、という感じだ。
ツアー会場でプロの練習を見ていると、たまたまグリーンの向こう側に黒と黄色のパターがたくさん置いてあるのが見えた。
注目すべきは、新モデルのデザインが最近のピンの「シンプル」「モダン」というトレンドを継承していることだ。
現時点では、このスリクソンの斬新なアイディアがどこへ向かうのかは分からない。ただ、内部ウェイト調節機能付きドライバーが市場に登場するのは、時間の問題だ。
「スコットランドのカーヌスティ(ゴルフリンクス)の『硬さ』と『速さ』を知ったとき、我々はTグラインドが必ず役立つと確信した。」